98 ⇔ 99 ⇔ 2000 ⇔ 2001 | |||||||||||
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10月1日〜15日/10月16日〜31日 |
10/12(金)
何故か携帯が変わりました。(TFT綺麗なり) |
10/6(土)
ネタバレ大量陳列中に尽き、まだ映画館に行っていない良い子のお友達 がこれから先の文章を読むと、2日後に必ず重度の緑内障になります。 気をつけてください。と言うか読まないでください。と言うか観に行け。
★ 千と千尋〜日本記録達成記念 ★
「 っとおおおおおお〜〜〜!! いいいいいいいい いいいいいいい〜〜!!! ううううううう〜〜〜〜〜!! わああああ〜〜〜〜〜〜!! けええええ〜〜〜〜〜〜!! でええええ〜〜〜〜〜!! 」
「 あの … ほくまさん … 」
「 つううううう〜〜〜〜〜!! いいいいい〜〜〜〜!! にいいいいいいいいいい いいいいいいいい オエッ オロオロロロロロ ロロロ〜〜〜〜!!! 」
「 吐くくらい盛り上がってるところ、 真に申し訳ないんですが … ひとつ 質問が … 」
「 あんだよ 」
「 このレビューの看板に使われてる … この画像 … こ、これはいったい … ?? 」
「 だから 千と千尋の神隠しのワンシーンだよ それがどうした。 」
「 あの … 私も昨日見て来たんですけど、 こんなサービスシーンはなかったような … 」
「 あに言ってんだよ! ちゃんと見たのかぁ!? あったって!! 千尋の大胆な シャワーシーンがよ!! 」
「 いや … そもそも あの映画の中に シャワーなんて文明的なものはなかったハズ … それに いくら○○コン監督とは言えこんな事は … それにホラ! 髪の色からして 違うじゃないですか! 」
「 疑り深いやつだなぁ … ホラ、ファイル名だってちゃんと Chihiro.jpg に なって … ぶっ! 」
「 …… なってないんですが … 」
「 すまん 間違えた。 髪型がやや似てたから。 」
★ 千と千尋〜日本記録達成記念 ★
「 … ふぅ … これでよし。 んじゃー 仕切りなおしといくか。 お待ちかねの 千と千尋のレビューをいくぞな。 」
「 楽しみですねぇ〜 」
「 じゃ まず 感想から言わせてもらうがな。 」
「 はいはい。 」
「 みじかすぎる 」
「 … ははぁ … 貴方の事ですから、 もっと 千尋とハクのラブラブが見たかった… とかですか? 」
「 ちげーよ、 希望を言ってんじゃねーんだ。 修正案 いや 文句として言ってんだよ。 とにかく 短すぎる。 2時間でやるなんて冗談じゃない。 どう考えても最低限 3時間半から4時間は必要だ。 」
「 さ … 最低限 … ですか? 」
「 もちろん 最低限だ。 じゃあ貴様に聞くが、 あの映画を最後まで見終わって … なんだか全3巻で完結してる漫画本の 1巻と3巻だけ読んだような気分に ならなかったか? 」
「 あ … そう言われれば … なんかそんな気もします … ええ。 」
「 あの世界に 千尋が何日間いたのかは知らないがな、 まあ たぶん 3日とか4日とかだろう。 だが 映画で描かれていたのはどう考えても 1日目と 4日目の後半だけだった気がするんよ。 」
「 あ〜 中間が足りないって事ですね? 」
「 ズッポリ抜けて 話がつながらず、 なにがなにやらわからないと言ってるわけじゃーないんだ。 だが、要点のみを飛び石のように渡っているから 真中をはしょりすぎて 凄いスピードの物語になって 観客があの世界に慣れる頃に映画が終わってるって 感じがするんだよ。 落ち着け と 言いたい。 」
「 落ち着くために あと2時間くらいつけたせ … と?(笑) 」
「 いや、真面目な話 4時間の映画を作れと言ってるわけじゃないんだよ。 問題なのは バランスだと 今 オレは言いたいんだ。 」
「 バランス? 」
「 ああ。 つまり あの映画に登場しているキャラクターの数、 処理したいエピソードの数は どう考えても2時間では収まらない。 つまり 2時間の映画で きちんとカッチリしたストーリーを やりたいなら、 キャラを減らしたり 設定やエピソードを ちゃんと減らすべきだった。 」
「 ほほぉ … 」
「 そうしないと 話と話の間に隙間ができず、 ガチガチギチギチのハイスピード物語になっちまう。 まあ ハリウッド映画なら “息をもつかせぬ スーパーアクション!” って事にして それも売りのひとつになるんだが、 千と千尋のような 子供向け(?)の ヒューマンファンタジーは じんわりと心に響くのが 何より重要なわけだろ? 呼吸もできな映画を見てたら ホロリ しんみり じんわりとくる暇すりゃねーよ。 」
「 にゃるほど … … ニュアンスはわかりますけど、 具体的にはどういう事なんですか? 」
「 例えばもし 削るとするなら、妖怪を一匹いない事にするとか、 湯婆婆を1人にするとか、キャラクターを削除しないと無理だろうな。 映画と言うのは 小説や漫画と違って タイムリミットがあるわけだから、 絶対的な 詰め込める容量があるんだよ。 」
「 なるほど … 」
「 だからさ … 削るのは捨ててしまうだけだけど、 今回のあの映画 … あれを綺麗な形に整理して 4時間になってしまうのを覚悟の上でさ … あの キャラクター あのメッセージ、 あのエピソードをすべて 盛り込むと、 起承転結、俺の理想は … こうなって欲しいんだ。 」
「 あの … くれぐれも大長編ファンフィクションとか 書き始めないでくださいね … これは日記なんですから、ね? 」
「 おう … 書きたいのはやまやまだが、 とりあえず 要点だけ書いてみよう。 」
「 ええ。 」
「 … まず、 不思議な世界に迷い込むまでの話には 特に不満はない。 一つだけ挙げるとするなら … そうだな、 車に揺られている千尋が、 断片的な … 昔、川に落ちた時の夢かなんかを見てるシーンがひとつ 追加されてると 伏線として機能するから、 最後のオチがしっくり素直に受け入れられるようになると思う。 」
「 俗に 前フリって奴ですね … でも なんだか露骨だなぁ … (笑) 」
「 起承転結が綺麗すぎるから 子供には通用しても、 大人には通用しないだろうな。 先を読まれてしまうかもしれない。 … だとすると、そうだな … 両親の後について おっかなびっくり川を渡るシーンで
『 待ってよ! お母さん!! … わっ!! 』
( ズル! )
『 ほら、千尋! ちゃんと下を見て 注意して歩きなさい! あの時みたいに また溺れちゃうわよ! 』
『 はははは! あの時は父さんも驚いたなぁ〜 … 』
『 もう!! 私そんな昔の事 覚えてないもん! 』
… みたいな会話を入れておけば良いかもしれん。 」
「 毎度の事ながら … よく考えますねぇ、あなた … 」
「 不思議の国に迷い込んで、ハクと出会い … なんだかわからないまま 湯婆婆のところで働くようになる までのスピード展開は 今のままで良いと思う。 だけど 二つだけ気になる点として … 湯婆婆が 千尋の名前を見て 『 贅沢な名前だね 』 と嫌味を言うところ … (読み方が二通りある) そして、 摩訶不思議な神様と それをもてなす従業員達は 基本的に“魔法”が使えないと言うところを強調すべきだと思う。 」
「 魔法? … ですか? 」
「 ああ。 なにせ 最初からわけのわからん妖怪みたいなのが ワンサカ出て来てるだろ? だから 魔法で手をふれずにドアを閉めたり 空を飛んだり… そういう不思議な事が 見ている人が不思議と思わないんだよ。 なにせ カエルまで喋ってるわけだし … 」
「 ええ … そうですね。 」
「 ハクの立場が 湯屋で偉い(?)理由もそうだが、 魔法が使えると言うのは あの世界でも特殊な事で それは結構凄い事なんだな … と 観客に思わせなければ、 最後のストーリーに イマイチ重みが出ないと思うんだ。 だから 湯婆婆に会って仕事をもらった後 … 千尋とリンの会話の中に
『 湯婆婆の魔法で ヒドイ目に会ったんじゃねーのか? 』
『 うん … 見えない力で いきなり引っ張られて … 』
『 はははは!! そいつは災難だったな! 』
『 リンさんも あんな魔法使えるの? 』
『 え?? … … ぷっ … あははははは!!! こいつは傑作だ!! アタシが 魔法!? あははは!! 使えるわけないじゃん! 』
『 … そうなんだ … 』
『 この世界でも、 魔法なんて使える奴なんざ 滅多にいないよ。 湯婆婆はなんせ 魔女だからな! 』
<< 回想シーン断片 : 足を治療してくれた時のハク カエルに呪文をかけた時のハク など >>
( … でもあの時のあれは … … もしかして … ハクも魔法 … 使えるのかな … )
ってな感じで 伏線を張っておくわけよ! 」
「 な、 なるほど!! そうすれば 嫌でも観客は ハクと湯婆婆との関係に興味が湧く! 」
「 それと同時に、 ハクが普通とは違うって事が より明確に浮き彫りになるだろ…。 」
「 ですねぇ〜 … 」
「 んで、千尋のお仕事開始! 頑張って お客さんをもてなし … だんだん慣れていく話には 別に不満はない。 」
「 あの … ドロドロの川の神様もですか? 」
「 ああ。 あそこは面白いよ。 とっても良いと思う。 」
「 カオナシもですか? 」
「 そこだ!!! 」
「 わっ! 」
「 そこなんだよ! 重要なのは! カオナシの出番、 つまり 登場する タイミングが 悪いんだ! 」
「 タイミング? 」
「 ずっぱり言わせてもらうと 早すぎる。 ドロドロの神様のドタバタが終わった後 すぐに カオナシの事件が始まるから落ち着かなくなり、 話がややこしくなるんだよ。 」
「 ほほう … で、 そこをほくま流に料理すると? 」
「 俺なら ドロドロ神様の事件が終わって、 千尋が良く頑張った! と 皆に誉められて、 今まで 居場所がなかったのに 急にチヤホヤされて 嬉しくてニコニコ … まわりの従業員の自己紹介も兼ねて 観客に “従業員はちょっと変だけど 気のいい奴らですよ” と アピールしておく。 そうしておけば、 最後の最後の豚当てゲームで 従業員のみんなが 千尋の味方をしてくれた時にも 違和感がなくなる。 」
「 ははははは!! 確かに違和感ちょっと感じました! … 鋭いっすねぇ〜 … なるほど、 従業員と千尋の 心の交流が足りなかったのか … 」
「 その日は満足顔で、 初めて グッスリ眠れる事ができた千尋 … ってな寝顔で 終了して良いと思う。 … で、 美しい朝日のシーンでも挿入して 千尋と一緒に異世界に迷い込んでいた観客の心を クールダウン。 そして、 その日は “典型的な千尋の一日” を 駆け足でも良いから描くわけよ。 」
「 掃除したり、 ご飯食べたり、 お風呂の準備したり ・・・ と。 」
「 そうだな。 途中で ハクの噂話 … “湯婆婆の命令で なんか変な事をやらされてるらしい” とか言う情報を入手したり、 休み時間に ハクとちょっとだけお話したり、 お使いがてら 千尋が釜爺のところに行った時に “ハクって … どうしていつも見かけないの?” とか 疑問を口にさせたり … まあ いろいろだな。 」
「 何気ない一日でも 事態は進行してる … と。 」
「 そうだ。 んで、 その日の夜 … いよいよ話が動き出す。 カオナシが カエルをばっくんちょすんだよ。 」
「 おお〜! 」
「 平穏な空気が “食う” と言うショッキングなシーンで 一気に緊張感を帯びる。 観客のハートも がっちりゲット。 さらに 俺なら その時の小さな悲鳴とか 砂金の音? とかで 寝ている千尋が目を覚ます。 」
「 どきどき〜! 」
「 … 何の音だろ? と 疲れて眠い目をこすりつつ … 千尋が部屋の外に出るわけよ。 すると カオナシは下の階にいるんだけど その時偶然、 千尋は 窓の外の夜空に、 白い龍の姿らしきものを見つける。
『 あれは … 龍? 』
千尋の脳裏に 先日の川の主の顔が浮かぶが、 たった今 向こうの空を横切った龍は あの神様より 随分小さく見えた。
… やはり見間違いだろうか? 目をこすりつつ 外を見つめていた千尋の耳に、 今度は かすかな物音が聞こえた。
『 …… 』
聞き間違いではない。 上のほうから 誰かの話声が聞こえる …
千尋は 板張りの廊下を ぺたぺたと裸足で歩き始めた …
… ってな感じ 」
「 ぶっ!! いいところでやめないでくださいよ! ど、 どうなるんです? それから … 」
「 好奇心にかられた千尋は、 エレベーターで最上階にこっそり上がり … ドアの隙間から こっそり … 湯婆婆の前で 白い龍が どろろろん! と ハクの姿に戻るところを 目撃してしまうのだよ! 」
「 おおお〜!! 」
「 翌朝起きた千尋は 昨日見た事が 夢だったんじゃないかと思う。 布団の中で ぼんやり考えていると、 リンさんが凄い勢いで 千尋を起こしに来る。
「 いつまで寝てんだよ! 千! おい! 来てみろよ! すげぇ 気前の良いお客がいるんだよ! 」
「 え? こんな朝早くから? 」
… ってな具合だな。 」
「 ハクが傷だらけで飛んでくる前に、 カオナシの事件が始まっちゃうわけですか? 」
「 そうだ。 俺の この映画の 最大の不満点は、 カオナシの事件とハクを助ける ストーリーが 同時展開するところだ。 あのおかげで インパクトの強い カオナシの事件ばかりが 目立ってしまって肝心の 最後のストーリーが 盛り上がらずに逆にかすんで しまってる。 」
「 グサッ!! す … 鋭いかも … 」
「 だから カオナシを千尋がなんとかし終えて 一段落してから、 傷だらけのハクを登場させる。 もしくは カオナシを最後になんとかするのは ハクってストーリーでも良い。 」
「 ハクが? 」
「 … そうすれば 違和感なく繋がると思わんか? 例えば カオナシに あの汚い実を食わせて怒らせた後、 逃げて逃げて逃げまくる千尋が 最後の最後で 6階ぐらいの高さから足を踏み外して落ちる。 みんなが悲鳴を上げた時に、 ぎゅうう〜〜ん! と 飛んできた 白い龍に 千尋が助けられる。 」
「 ほぉ〜 」
「 もしくは 千尋を助けるために 体当たりして カオナシに逆襲されて傷だらけ … とか まあ そのへんはなんでも良いよ。 」
「 でも … そうなると ハクが湯婆婆に支配されてる … とか 銭婆の話はどうなるんですか? 」
「 そのへんが問題なんだよな … ハクが湯婆婆に支配されてるって設定は 無くしても良い気はするんだけど、 このへんは 原作の設定が 無茶苦茶だから難しいよ。 なにせ 銭婆の性格からして 滅茶苦茶。 破綻してると言って良い。 」
「 あ〜 それは私も思いました。 まるっきり悪役の喋り方で登場したと思ったら、 実際に合うと 異常に良い人 … わけわらん。(笑) 」
「 根本的な問題は、 銭婆と言う ラスボス … 存在がラスボスでないにしても、銭婆の所へ行くってのが ラストミッションなわけだから、ラスボスなんだよ。 その ラスボスが ボスじゃないのがいけないな。 この物語を “普通なカタチ” にするとするなら。 と 言う前提での 話だぜ。 」
「 ですねぇ … 」
「 カオナシってのは 人間の負の部分と言うか … 現代の人間そのままの姿ってのは良いと思うんだよ。設定として。 とても優しくて、 気が弱くて、 人付き合いが苦手で、 誉めてほしくて、 必要として欲しくて、 相手の気持ちがわからない。 んで 思い通りにならないとキレて 滅茶苦茶に暴れる。 千尋が夢を信じて頑張る少女になるためには、 ある意味 カオナシを超えなくちゃならない。 そう言う意味で この映画は ラスボスが 中ボスとして登場してるんだよ。 」
「 異論はございません。 まさに おっしゃる通り。 」
「 だから ハクの命を助けるため … そして カオナシの命も助けてあげるため … その方法 (魔法) を 教えてもらうために 銭婆の所へ千尋が冒険の旅に出るってのが良いと思うな。 」
「 そうすると アレですか? カオナシとハクは まだ戦っているとか(笑) 」
「 しかも ハク劣勢で血だらけ。(笑) いや それは冗談として … ハクも食われちゃうとか … カオナシがハクの中に 入り込んじゃうとか … まあ なんでも良いよ、それは。 」
「 カオナシがハクを食べちゃうっての 面白そうですね … 」
「 んで、 最後の冒険なんだけど … やはりアレだね。 個人的には絶対 降りる駅を 間違えて欲しかった (笑) 」
「 ははは!! ハクが消化されるまで もう時間がないのに!(笑) 」
「 急ぐあまりに 前の駅で降りちゃうとか … 10歳児にありそうなパターンじゃん? まるで テレビ番組の “初めてのお使い” みたいな 感じでさ … 観客は思わず 『 その駅じゃなあああ ああ〜〜〜〜い!! 』 と 心の中で絶叫よ! 暗い夜道、 時間がない。 泣きそうな顔で銭婆の家へ走る千尋を見て 観客の心はひとつに、 ヒートアップ! ラストシーンまで突き進むってもんよ! 」
「 いーっすねー! 」
「 んで、銭婆にヒント 『 過去の出来事は思い出せないだけで 絶対に覚えてる 』 をもらって 昔の出来事を思い出しかけつつ いよいよ カオナシとの最終決戦! 」
「 格闘戦ですか!(笑) 」
「 いや 個人的には空中戦を希望するな。(笑) “ハクを返して! お願い!” と 叫びつつ、飛んでる(笑)カオナシにしがみつくんだけど そのまま 空に放り出される千尋!! 」
「 よく落ちる子だなぁ … (笑) 」
「 落下しつつ ハクの名を呼ぶ!
「 ハク!! ハク!! 」
風をきる音が耳に痛い。
ぐんぐん近づく水面。
落下する千尋の脳裏に その時、 水の音と 白い龍の姿が蘇った!
( そうだ … あの時 … 私を助けてくれたのは … )
綺麗に切りそろえられた前髪、 時代劇に出てくるような不思議な服。
千尋は思い出した。
彼と初めて出合った日の事を。
… あの川での 出来事を。
「 琥珀 … そう!! コハク!! あなたの名前は コハクよ!! 」
… くううう〜!! 盛り上がるなー オイ! 」
「 もちろん 千尋の声が届いた瞬間、 ハクの体が光輝き … カオナシを吹き飛ばして(笑) 再び現れるわけですね!! 」
「 おーよ! んで 落下している千尋の元に 彼は飛んでいくわけよ!! 後はもー キスするなり 乳くりあうなり 好きにしとくれよ!! 」
「 … おっさんか 」
「 … … ふぅ〜 … 疲れた … 」
「 いやぁ〜しかし お見事でした! 他の人はどうかは知りませんけど、 私としては ほくまさんの話聞いてて 結構すっきりしましたよ。 」
「 もし こーゆーシナリオだったら、 面白いかどうかは知らんが、とりあえず スカッとさわやか … ある意味 ラピュタ的な “おなかいっぱい気分” で帰れた気がすんだよな。 」
「 ええ。 わかりますよ。 娯楽大作として 良い感じでした。 」
「 まー たぶん 3時間か4時間にはなるだろーな … しかしだな、 こう言ってはなんだが ジブリの作品には こんな感じで
これが足りねーじゃんかよー! ヲイ!宮さん!頼むよマジで!
ってのが非常に多い!! そう言う意味では これは由々しき問題である! 」
「 他の作品にまで 文句があるんですか? 」
「 あたぼーよ!! ナウシカは言わずもがな 漫画を読んだ事のある人なら口をそろえて言うだろう。 映画は話が足りてない。 」
「 そ … それはそうでしょうよ … 」
「 と 言うか あの映画のエンド自体、 根本的に何の解決にもなっていない。(笑) 何の解決にもならない事が最終目的だとしても それを実感させるには あのオリジナルの壮大な物語が やはり必要だろうよ。 」
「 う … うーむ … 」
「 ラピュタも言わずもがな、 シータとパズーのその後のドキドキ同棲 生活と、パズーの町に引っ越して来た リリーちゃんにシータがヤキモチ妬く話と、 パズーとシータの息子のモンゴル君の 料理人修行の話と、孫娘のニョッキちゃん が 隣町の新興宗教幹部と恋に落ちる 話が足りてないのは 先日日本政府が 公式に発表したとおりだ。 」
「 あの … ほくまさん … 」
「 トトロは サツキとカンタの恋愛話にまったく 触れずに終わると言う 究極の愚行を犯している。 もちろん 恋愛お邪魔虫の上級生、 五十嵐先輩との三角関係が 見ものだったんだ。あと メイが 小学生になって サツキが高校 受験の地獄の中でボロボロにな ってトトロなんぞ影も形も見えな くなると言う悲しい後日談もある ハズだ。 」
「 いえ … そんなの 見たくな … 」
「 紅の豚は フィオを写している時間が 後74時間足りてない。 」
「 え … 」
「 おもいでげろげろは キャラの頬骨(ほおぼね)を 削り忘れてる 」
「 …… 」
「 魔女の宅急便は グレタガルボが上海を 火の海にするシーン がカットされてるし 」
「 …… 」
「 昭和枯れススキ合戦 ぽんぽこ!では 離陸寸前のANAのジャンボ ジェットのエンジンにラヴィン氏 の命を受けた狸たちが人間に 復習するため次々と飛び込ん でミンチになり、ジャンボジェッ ト墜落炎上、500人死亡、逆上 した内閣総理大臣は緊急閣議を 招集、同日 非常事態宣言を発 令し、治安維持のためについに 自衛隊に出動を要請。狸の長老 が化けて作り出した化け物船に 90式戦車の主砲が雨のように 降り注ぎ タヌキは爆裂四散ミン チハンバーグ化、最後に多摩ニ ュータウンの森が中性子爆弾と 引力爆弾の絨毯爆撃によりタヌ キとか 森とか ニュータウンとか 再開発とか 環境問題とか言う 以前に テラ(地球)上 から消えると言う感動 のラストシーンがまる まる削除されてる。 」
「 …… 」
「 もののけ姫は 前に言った通り、 人間 アシタカへの恋と、もののけの宿命 の間で揺れるサンの心のラブ描写が まったくナッシングヘル。 つーか 今回の映画を見て さらに ぶっちゃけると、俺個人的には もののけ姫を作らずに、 その代わりとして ナウシカを ナウシカ完全版として 漫画のストーリーを全部映画化 して上映して欲しかった。 」
「 … それは … 同意します … 」
「 生きろ!! 生きねば! んで、 次の 千と千尋が “じゃーどうやって僕らは生きていけば良いの? ” って事になってんだろーけどサ、 ナウシカ完全版のほうがつながりはスムーズな 気がすんだよ。 」
「 うーむ … 」
「 それが不満なら、 おまけの オン・ユア・マークみたいに シュナの旅 映画版 を同時上映するとかナ。 」
「 あ〜 それは見たいですね〜 素直に … 」
「 … ま、 ザっと考えても これだけある。 残念文句、 理想を言えば キリがないな。 」
「 あの … 理想として良い点もあったんですが、 かなり “改悪” と言うか … “上映禁止” 的な意見もあったような … 」
「 と 言うわけで、 くだらない妄想話をしていたら こんなに長くなってしまったので まともな感想は また 次の機会と言う事で。 」
「 … 自覚してたんだ … 」
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10/2(日)
「 … と、言うわけで ついさっき見てきたよ、“千と千尋の神隠し” 」
「 おお〜〜!!ついに行きましたか!! それにしては … ひ … 表紙画像が酷すぎる気が … ほくまさん、これじゃあ危ない映画なんだと思われますよ! 」
「 いやぁ〜 疲れた疲れた。 映画を見るのは 疲れるねぇ〜 やっぱり。 」
「 で、 どうでした? 肝心の内容のほうは … 」
「 疲れているので ネタバレ、感想、論文、解説、その他 今日は何もする気はナッシングなり。 そのへんはまた後日と言う事で … 」
「 … ええ!? そんなぁ … そんな事言って 後回しにして大丈夫なんですか? 感想は 感動が新鮮な時のほうが良いでしょうし、 だいいち 寝て起きたら 内容忘れちゃうかもしれないじゃないですか! 」
「 はははは!! おいおい、 この俺様の頭脳をバカにしてもらっちゃ〜困るよお富さん 」
「 そ … そおですか? まあ あなたの生命の源とも言うべきジブリ作品ですし … そうかもしれませんね … 失礼しました。 」
「 おおよ、まかしといてくれ。 なにせ ちゃああんと全部 音声をMDに録音してきたからな! 」
「 また犯罪かよ! 」
「 おお〜〜!!良く録音できてる!録音できてる! これはあのシーンだな〜!! あひひひゃひゃひゃひゃああ〜!! ドルデジEXを2チャンマイクで録音するには 限界があるけど間接音も入ってるから バイノーラル録音っつーこってヘッドフォンで 聞くと格別なりね〜!!うぷぷ〜〜!! これでいつでも千尋にあえるなり〜!! あひhしおあひそあhしあささsじゃjlおさ!!!」
「 ねえ … ちょっと皆さん … 知ってます? この男はね … なんと イベントとか映画とか行くたびに、 そこの音声を全部録音して歩いている … 変態MD録音マニアなんですよ。 もぉ〜 部屋には○○やら ××やらの音声が … 」
「 こらこら、 人の部屋のプライバシーを勝手にネットに流すな。 」
「 ジブリの著作権を瞬殺してる人に言われたくありません。 」
「 おい!これどーよ! AVアンプにぶちこんで サラウンド再生すっと、 まんま映画館にいるみてーだな、ヲイ。 」
「 人の話聞けよ 」
「 … と、 言うわけでとりあえず今日サクッと話そうと思うのは、 DLPと ドルデジEXの感想くらいなんだな、 これが。 」
「 … あ、 このあいだのコラムもどきの流れですね!? じゃあ 今日はDLPとドルデジEXの映画館で 見て来たわけですか … 」
「 おーよ。 あれだけイロイロ書いておいて、 その張本人がそこらへんの 映画館で高いびきじゃー格好がつかねーからな。 」
「 と、 いう事は日比谷の … 」
「 うむ。 世界でも有数の最先端映画館、 日比谷スカラ座だ。 帝劇や帝国ホテルのそばの … 皇居と官庁街の隣だな。 東京のど真ん中だ。 」
「 で? どうでした? … 設備とかそーゆーのは … 」
「 やはりスカラ座だけあって 実に新しくて綺麗だったよ。 椅子も良いし、ダークブルーの館内は迫力だったな。 スピーカーはお馴染みEV(エレクトロヴォイス) サラウンド用しか見えなかったけどな。(笑) 」
「 まー スクリーンを持ち上げて向こう側を見るわけには いきませんからねぇ … 」
「 音はどっちかっつーと ※デッドだった。 そのせいか 落ち着いた 品の良い音が楽しめた。 良い意味で 今までの粗悪で大味な映画館とは違う路線で ちょっと驚いたな。 」
「 へぇ〜 … 迫力とかはどうでした? 凄かったですか? やっぱり … 」
「 大爆発するハリウッド映画じゃなかったからなぁ〜 … そのへんは詳しくはわからないけど、 トランジェントが良くて へんにまとわりつかない 俺好みの低音だった。 広がりがもーちょいあっても良い気はしたがね。 」
「 ドルデジEXですよね … 確か。 」
「 うむ。 映画の音そのものは良いほうだと思ったよ。 変に小細工はしてないし、 無意味に音をぐるぐるまわしたりもしてないし … 面白みがないと言うとアレだが オーソドックスだな。 」
「 へ〜 … 」
「 観てる最中に キャラの横移動の時に ちと右の端と左の端の音が 中央よりあがりぎみだった気がしたけど … そのへんはあとで 録音したのを聞いて確かめてみるつもり。 たぶん あの劇場のスピーカーの問題だと思う。 」
「 こ … 細かすぎます。 」
「 特に感心したのは 豚がブヒヒン!と動いて お皿が床(地面?)に ドン と落ちるシーンかな … あの陶器ならではの重い音はよく録音できてると思ったよ。 」
「 はぁ … 」
「 雨のシーンも まーまー良かったな。 も〜〜 ちょい 真後ろの音が奥へ引っ込んでくれると もっと良かったんだが … ドルデジなら十分満足だけど EXとなると もーワンランク 上を狙って欲しかったな。 」
「 … あの … ほくまさん? 」
「 あによ、 」
「 そんなに細かいところと言うか … 些細な事に気を使ってみてたのなら 肝心の内容なんて 観てる暇無かったんじゃないですか? 」
「 いや、 んなこたない。 そーゆーのを考える脳は右脳で、映画を見てるのは左脳だから。 それに そんなこと考えてるの 5ナノセカンドくらいだし。 」
「 … 意味がよくわからないのですが … 」
「 つまり 総合的に音は良かったよ と ゆーてるわけだ。 まー この場合 映画館が良かっただけかもしれんがな。 閉鎖的な空間が舞台だから仕方ないんだけど 広がりがあと少しあれば 90点台を出してあげたな。 」
「 いつもの事ながら 辛いですなぁ … … じゃあ、 音のことはこのくらいにして … DLPはどうだったんですか!? 肝心の! 」
「 DLPはヤバイ 」
「 おおお! やっぱり! 」
「 つーか ビビった。 SN比が凄すぎる。 青い色とかが とくにヤバイよ。 」
「 気をつけてください、 今日なんか専門用語ばっかりですよ。(笑) 」
「 正直 もっとデジタル臭い絵だと思ってたんだよ。 発色とか輪郭とか 動きとかさ … もしかしたら特殊なフィルターをあらかじめデータに かけてあるのかもしれないし、 そーゆーのを気にして 宮崎監督が 絶対フィルムライクな なめらかな色に してるとかゆーのもあるんだろうけど、 実に良い画質だったよ。 解像度も良いし なにより安定感がたまらんな。 」
「 べた誉めですねぇ〜 … めずらしい … 」
「 官能美とか、赤い色が … とか言い出すと 不満とかはあるのかもしれないよ … バルコの色の感じと比べると … みたいな話で。 でも 良い意味で予想を裏切られたな。 … 画面が長くスパンすると ちょっとだけ “あ〜〜デジタルだな〜“ って感じはしないでもないけど まー それを考えても 十分賞賛に値するよ。 」
「 なるほど … 」
「 あと、 映画の中に 俺が思っていたより遥かに多く CGが使われてたってのも 良い要素だったんだろうな … 」
「 CG? コンピューターの色とかですか? 」
「 … いや、 着彩を全部コンピューターでやってるのも そうなんだけど、 3DとかのCGが 背景の雲とか 海とか 島とか オブジェとかに かなりふんだんに 使われてたのに驚いたよ。 なんつーか そーゆーのってさ “手描きじゃないと許さん!” みたいな事を言いそうな 監督が作ってるじゃない? 」
「 ですね。(笑) でも … 今 パンフとか雑誌とか見てますけど これとかも CGなんですか? 」
「 ああ、 そうだと思うよ。 特殊な動き … 例えば 飛んだり 凄いスピードで走ったりする時とか あの お花畑のシーンとか、 わかりやすいCGアニメの場面は みんなわかると思うけど … ボーーっと写ってる背景とかも かなりCGの部分あったぜ。 」
「 へぇ〜 … 普通の絵みたいに見えるなぁ … 」
「 ああ … ジブリのそこが凄いところだな。 なんつーかさ … 手書きだと無理なところを補うツールとして コンピューターを使ってるっつーかさ … まず “より本物らしく背景を描きたい” って目的があって 良いとこ取りの手段として コンピューターを使ってる感じがして そこいらの クソ映像クリエイター気取りのバカドモと 出発地点から違う感じがするよ。 」
「 また不穏な事を言う … 」
「 “これ コンピューターで作ってるんだって!凄いねぇ〜” … って 言われてうれしくてオナってんだと思うけどさ、 それって “コンピューターで作ってる” って言葉が 先に来るから凄いって言われるんであってさ、 “凄いものを作るために コンピューターを使う” って事にはならないだろ … 手段と目的を履き違えてるんだよ。 手段のために 目的をつくってるわけであって それは趣味の発想だよな。 素人だよ 素人。 」
「 前から聞きたかったんですけど … なんかスク○アに恨みでもあるんですか? ほくまさん … 」
「 誰もス○ェアだなんて言ってねーぞ 」
「 ○ウェア以外 考えつかないじゃないですか。 」
「 なんか ゲームとかコンピューターとか そーゆー 後ろ暗くて マニアックな匂いのするものを 日の当たる庭に出そうとする考え方が気にくわねぇんだよ 」
「 く … 屈折してる … 」
「 つーか いつぞやテレビで スクェアの映像が出て そこで働いてる奴が スガシカオみたいな眼鏡かけてんの見て いつか必ず こいつら全員炭素に 変えてやろう と 誓いを立てたんだ。 」
「 やっぱり お洒落ボーイズが憎いだけじゃないですか … 」
「 そーなんだよー!!! 聞いてくれよ!! 今日だってさ! 映画始まる前に 俺の後ろに並んでた バカップルがよ!! 」
「 はいはい、 なんですか おじいちゃん … 聞いてあげますから 落ち着いて … 」
「 あたしは〜 ナウシカが好きかなぁ〜って あ〜 くれないの豚っての 見てないかも〜
ってスポンジ脳 女が言ったらよ、野郎のほうが
あ〜 あれ オレ見たけど つまんなかったぜ
だと!!
野郎がだぞ! 男が 紅の豚がつまらんと言ったんだ! 貴様!! 貴様それでも男か! いや 漢か!! 今すぐ己の腹を裂いて このオレの前に男の 証明を見せるか死んで 今の非礼を詫びるかど ちらかにしろっつーかど っちにしても死んでくれ」
「 ほくまさん、 落ち着いて ほくまさん 」
「 そしたら女が え〜 そーなの〜 私もそーいえば ラピュタって言うの ちゃんと見てないかも〜 なんかね〜 前ね〜 テレビでやってたときね〜 途中で飽きて 最後まで見なかったの〜!
だと!!
ラピュタを見初めて 最後まで見ない!!
おのれは!! おのれは霊長類か!? 否! 否否否ああああ!! 」
「 ほくまさん! ほくまさん! 」
「 いや違う!! 貴様は猿人にすらあら ず!!人語を喋るべから ず!!貴様は唇のまわり の筋肉だけを使ってその まま一生喋って死ねっつ −か一生なんぞ生きるな 今死んで刹那生にシロ。 もちろんオレが殺しても 殺人罪にはならない。 お前は霊長類ですらない からだ。その証拠に貴様 の頚動脈を切ればたちど ころに緑褐色の液体がブ シャリと飛び出るはずナリ よ奇手烈!おい!切らせ ろ!!なめんなこのクソ あま!おまえガープ星人
「 だめだ … 今日はもう手がつけられないみたい … みなさん また 後日の日記をお楽しみに … 」
「 ちなみに映画の感想を一言で言うと 食って吐いて食って吐いて 食って吐いて食って吐いて 食って吐いてオエップ ラブラブDEATH 」
「 … レビューが待ち遠しいような 怖いような … 」
※デッド … 吸音要素が多く 部屋の音響環境に響きが少ない状態の事。畳の和室やソファーやカーペットの |