98 99 2000 ⇔ 2001
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
10月1日〜15日10月16日〜31日

 

 

10/12(金)

何故か携帯が変わりました。(TFT綺麗なり)
とりあえず頑張っております。メールが…(涙)

 

10/6(土)


ネタバレ大量陳列中に尽き、まだ映画館に行っていない良い子のお友達
がこれから先の文章を読むと、2日後に必ず重度の緑内障になります。
気をつけてください。と言うか読まないでください。と言うか観に行け。


 


★ 千と千尋〜日本記録達成記念 ★
妄想 LOVE★LOVE レビュー!



 

「 っとおおおおおお〜〜〜!!

  いいいいいいいい

  いいいいいいい〜〜!!!

  ううううううう〜〜〜〜〜!!

  わああああ〜〜〜〜〜〜!!

  けええええ〜〜〜〜〜〜!!

  でええええ〜〜〜〜〜!! 」

 

「 あの … ほくまさん … 」

 

「 つううううう〜〜〜〜〜!!

  いいいいい〜〜〜〜!!

  にいいいいいいいいいい

  いいいいいいいい オエッ

  オロオロロロロロ

   ロロロ〜〜〜〜!!! 」

 

「 吐くくらい盛り上がってるところ、

  真に申し訳ないんですが …

  ひとつ 質問が … 」

 

「 あんだよ 」

 

「 このレビューの看板に使われてる … この画像 …

  こ、これはいったい … ?? 」

 

「 だから 千と千尋の神隠しのワンシーンだよ 

  それがどうした。 」

 

「 あの … 私も昨日見て来たんですけど、

  こんなサービスシーンはなかったような … 」

 

「 あに言ってんだよ!

  ちゃんと見たのかぁ!? あったって!!

  千尋の大胆な

  シャワーシーンがよ!! 」

 

「 いや … そもそも あの映画の中に

  シャワーなんて文明的なものはなかったハズ …

  それに いくら○○コン監督とは言えこんな事は …

  それにホラ! 髪の色からして

 違うじゃないですか! 」

 

「 疑り深いやつだなぁ …

  ホラ、ファイル名だってちゃんと Chihiro.jpg に なって …

  ぶっ! 」

 

「 ……

  なってないんですが … 」

 

「 すまん 間違えた。

  髪型がやや似てたから。 」

 

 


★ 千と千尋〜日本記録達成記念 ★
妄想 LOVE★LOVE レビュー!



 

「 … ふぅ … これでよし。

  んじゃー 仕切りなおしといくか。

  お待ちかねの 千と千尋のレビューをいくぞな。 」 

 

「 楽しみですねぇ〜 」

 

「 じゃ まず 感想から言わせてもらうがな。 」

 

「 はいはい。 」

 

 

「 みじかすぎる 」

 

「 … ははぁ …

  貴方の事ですから、

  もっと 千尋とハクのラブラブが見たかった… とかですか? 」

 

「 ちげーよ、

  希望を言ってんじゃねーんだ。

  修正案 いや 文句として言ってんだよ。

  とにかく 短すぎる。

  2時間でやるなんて冗談じゃない。

  どう考えても最低限

  3時間半から4時間は必要だ。 」

 

「 さ … 最低限 … ですか? 」

 

「 もちろん 最低限だ。

  じゃあ貴様に聞くが、

  あの映画を最後まで見終わって …

  なんだか全3巻で完結してる漫画本の

  1巻と3巻だけ読んだような気分

   ならなかったか? 」

 

「 あ … そう言われれば …

  なんかそんな気もします … ええ。 」

 

「 あの世界に 千尋が何日間いたのかは知らないがな、

  まあ たぶん 3日とか4日とかだろう。

  だが 映画で描かれていたのはどう考えても

  1日目と 4日目の後半だけだった気がするんよ。 」

 

「 あ〜 中間が足りないって事ですね? 」

 

「 ズッポリ抜けて 話がつながらず、

  なにがなにやらわからないと言ってるわけじゃーないんだ。

  だが、要点のみを飛び石のように渡っているから

  真中をはしょりすぎて 凄いスピードの物語になって

  観客があの世界に慣れる頃に映画が終わってるって

  感じがするんだよ。

  落ち着け と 言いたい。 」

 

「 落ち着くために あと2時間くらいつけたせ … と?(笑) 」

 

「 いや、真面目な話

  4時間の映画を作れと言ってるわけじゃないんだよ。

  問題なのは バランスだと 今 オレは言いたいんだ。 」

 

「 バランス? 」

 

「 ああ。

  つまり あの映画に登場しているキャラクターの数、

  処理したいエピソードの数は どう考えても2時間では収まらない。

  つまり 2時間の映画で きちんとカッチリしたストーリーを

  やりたいなら、 キャラを減らしたり 設定やエピソードを

  ちゃんと減らすべきだった。 」

 

「 ほほぉ … 」

 

「 そうしないと 話と話の間に隙間ができず、

  ガチガチギチギチのハイスピード物語になっちまう。

  まあ ハリウッド映画なら

  “息をもつかせぬ スーパーアクション!” って事にして

  それも売りのひとつになるんだが、

  千と千尋のような 子供向け(?)の ヒューマンファンタジーは

  じんわりと心に響くのが 何より重要なわけだろ?

  呼吸もできな映画を見てたら

  ホロリ しんみり じんわりとくる暇すりゃねーよ。 」

 

「 にゃるほど …

  … ニュアンスはわかりますけど、

  具体的にはどういう事なんですか? 」

 

「 例えばもし 削るとするなら、妖怪を一匹いない事にするとか、

  湯婆婆を1人にするとか、キャラクターを削除しないと無理だろうな。

  映画と言うのは 小説や漫画と違って

  タイムリミットがあるわけだから、

  絶対的な 詰め込める容量があるんだよ。 」

 

「 なるほど … 」

 

「 だからさ … 削るのは捨ててしまうだけだけど、

  今回のあの映画 … あれを綺麗な形に整理して

  4時間になってしまうのを覚悟の上でさ … あの

  キャラクター あのメッセージ、 あのエピソードをすべて

  盛り込むと、 起承転結、俺の理想は …

  こうなって欲しいんだ。 」

 

「 あの … 

  くれぐれも大長編ファンフィクションとか

  書き始めないでくださいね …

  これは日記なんですから、ね? 」

 

「 おう … 書きたいのはやまやまだが、

  とりあえず 要点だけ書いてみよう。 」

 

「 ええ。 」

 

「 … まず、

  不思議な世界に迷い込むまでの話には

  特に不満はない。

  一つだけ挙げるとするなら … そうだな、

  車に揺られている千尋が、 断片的な …

  昔、川に落ちた時の夢かなんかを見てるシーンがひとつ

  追加されてると 伏線として機能するから、

 最後のオチがしっくり素直に受け入れられるようになると思う。 」

 

「 俗に 前フリって奴ですね …

  でも なんだか露骨だなぁ … (笑) 」

 

「 起承転結が綺麗すぎるから 子供には通用しても、

  大人には通用しないだろうな。

  先を読まれてしまうかもしれない。

  … だとすると、そうだな …

  両親の後について おっかなびっくり川を渡るシーンで

 

  『 待ってよ! お母さん!!  …  わっ!! 』

 

   ( ズル! )

 

  『 ほら、千尋!

    ちゃんと下を見て 注意して歩きなさい!

    あの時みたいに また溺れちゃうわよ! 』

 

  『 はははは!

    あの時は父さんも驚いたなぁ〜 … 』

 

  『 もう!!

    私そんな昔の事 覚えてないもん! 』

 

  … みたいな会話を入れておけば良いかもしれん。 」

 

「 毎度の事ながら … よく考えますねぇ、あなた … 」

 

「 不思議の国に迷い込んで、ハクと出会い …

  なんだかわからないまま 湯婆婆のところで働くようになる

  までのスピード展開は 今のままで良いと思う。

  だけど 二つだけ気になる点として …

  湯婆婆が 千尋の名前を見て 『 贅沢な名前だね 』

  と嫌味を言うところ … (読み方が二通りある)

  そして、 摩訶不思議な神様と それをもてなす従業員達は

 基本的に“魔法”が使えないと言うところを強調すべきだと思う。 」

 

「 魔法? … ですか? 」

 

「 ああ。

  なにせ 最初からわけのわからん妖怪みたいなのが

  ワンサカ出て来てるだろ?

  だから 魔法で手をふれずにドアを閉めたり 空を飛んだり…

  そういう不思議な事が 見ている人が不思議と思わないんだよ。

  なにせ カエルまで喋ってるわけだし … 」

 

「 ええ … そうですね。 」

 

「 ハクの立場が 湯屋で偉い(?)理由もそうだが、

  魔法が使えると言うのは あの世界でも特殊な事で

  それは結構凄い事なんだな … と 観客に思わせなければ、

  最後のストーリーに イマイチ重みが出ないと思うんだ。

  だから 湯婆婆に会って仕事をもらった後

  … 千尋とリンの会話の中に

 

  『 湯婆婆の魔法で ヒドイ目に会ったんじゃねーのか? 』

 

  『 うん …

    見えない力で いきなり引っ張られて … 』

 

  『 はははは!!

    そいつは災難だったな! 』

 

  『 リンさんも あんな魔法使えるの? 』

 

  『 え??  …

    … ぷっ … あははははは!!!

    こいつは傑作だ!!

    アタシが 魔法!?

    あははは!! 使えるわけないじゃん! 』

 

  『 … そうなんだ … 』

 

  『 この世界でも、

    魔法なんて使える奴なんざ 滅多にいないよ。

    湯婆婆はなんせ 魔女だからな! 』

 

<< 回想シーン断片 : 足を治療してくれた時のハク

               カエルに呪文をかけた時のハク など >>

 

  ( … でもあの時のあれは …

    … もしかして … ハクも魔法 … 使えるのかな … ) 

 

   ってな感じで 伏線を張っておくわけよ! 」

 

「 な、 なるほど!!

  そうすれば 嫌でも観客は

  ハクと湯婆婆との関係に興味が湧く! 」

 

「 それと同時に、 ハクが普通とは違うって事が

  より明確に浮き彫りになるだろ…。 」

 

「 ですねぇ〜 … 」

 

「 んで、千尋のお仕事開始!

  頑張って お客さんをもてなし …

  だんだん慣れていく話には 別に不満はない。 」

 

「 あの … ドロドロの川の神様もですか? 」

 

「 ああ。

  あそこは面白いよ。 とっても良いと思う。 」

 

「 カオナシもですか? 」

 

「 そこだ!!! 」

 

「 わっ! 」

 

「 そこなんだよ! 重要なのは!

  カオナシの出番、

  つまり 登場する

 タイミングが

    悪いんだ! 」

 

「 タイミング? 」

 

「 ずっぱり言わせてもらうと 

  早すぎる。

  ドロドロの神様のドタバタが終わった後

  すぐに カオナシの事件が始まるから落ち着かなくなり、

  話がややこしくなるんだよ。 」

 

「 ほほう … で、 そこをほくま流に料理すると? 」

 

「 俺なら ドロドロ神様の事件が終わって、

  千尋が良く頑張った! と 皆に誉められて、

  今まで 居場所がなかったのに 急にチヤホヤされて

  嬉しくてニコニコ … まわりの従業員の自己紹介も兼ねて

  観客に “従業員はちょっと変だけど 気のいい奴らですよ”

  と アピールしておく。

  そうしておけば、 最後の最後の豚当てゲームで

  従業員のみんなが 千尋の味方をしてくれた時にも

  違和感がなくなる。 」

 

「 ははははは!!

  確かに違和感ちょっと感じました!

  … 鋭いっすねぇ〜 … なるほど、

  従業員と千尋の 心の交流が足りなかったのか … 」

 

「 その日は満足顔で、

  初めて グッスリ眠れる事ができた千尋 … ってな寝顔で

  終了して良いと思う。 … で、

  美しい朝日のシーンでも挿入して 

  千尋と一緒に異世界に迷い込んでいた観客の心を

  クールダウン。

  そして、 その日は “典型的な千尋の一日”

  を 駆け足でも良いから描くわけよ。 」

 

「 掃除したり、 ご飯食べたり、

  お風呂の準備したり ・・・ と。 」

 

「 そうだな。

  途中で ハクの噂話 …

  “湯婆婆の命令で なんか変な事をやらされてるらしい”

  とか言う情報を入手したり、

  休み時間に ハクとちょっとだけお話したり、

  お使いがてら 千尋が釜爺のところに行った時に

  “ハクって … どうしていつも見かけないの?”

  とか 疑問を口にさせたり … まあ いろいろだな。 」

 

「 何気ない一日でも

  事態は進行してる … と。 」

 

「 そうだ。

  んで、 その日の夜 … いよいよ話が動き出す。

  カオナシが カエルをばっくんちょすんだよ。 」

 

「 おお〜! 」

 

「 平穏な空気が “食う” と言うショッキングなシーンで

  一気に緊張感を帯びる。

  観客のハートも がっちりゲット。

  さらに 俺なら その時の小さな悲鳴とか

  砂金の音? とかで 寝ている千尋が目を覚ます。 」

 

「 どきどき〜! 」

 

「 … 何の音だろ? と

  疲れて眠い目をこすりつつ … 千尋が部屋の外に出るわけよ。

  すると カオナシは下の階にいるんだけど

  その時偶然、

  千尋は 窓の外の夜空に、

  白い龍の姿らしきものを見つける。

 

  『 あれは … 龍? 』

 

  千尋の脳裏に 先日の川の主の顔が浮かぶが、

  たった今 向こうの空を横切った龍は

  あの神様より 随分小さく見えた。

 

  … やはり見間違いだろうか?

  目をこすりつつ 外を見つめていた千尋の耳に、

  今度は かすかな物音が聞こえた。

 

   『 …… 』

 

  聞き間違いではない。

  上のほうから 誰かの話声が聞こえる …

 

  千尋は 板張りの廊下を

  ぺたぺたと裸足で歩き始めた … 

 

   … ってな感じ 」

 

「 ぶっ!!

  いいところでやめないでくださいよ!

  ど、 どうなるんです? それから … 」

 

「 好奇心にかられた千尋は、

  エレベーターで最上階にこっそり上がり …

  ドアの隙間から こっそり …

  湯婆婆の前で 白い龍が どろろろん! と

  ハクの姿に戻るところを

       目撃してしまうのだよ! 」

 

「 おおお〜!! 」

 

「 翌朝起きた千尋は

  昨日見た事が 夢だったんじゃないかと思う。

  布団の中で ぼんやり考えていると、

  リンさんが凄い勢いで 千尋を起こしに来る。

 

  「 いつまで寝てんだよ! 千!

    おい! 来てみろよ!

    すげぇ 気前の良いお客がいるんだよ! 」

 

  「 え? こんな朝早くから? 」

 

  … ってな具合だな。 」

 

「 ハクが傷だらけで飛んでくる前に、

  カオナシの事件が始まっちゃうわけですか? 」

 

「 そうだ。

  俺の この映画の 最大の不満点は、

  カオナシの事件とハクを助ける

 ストーリーが

    同時展開するところだ。

  あのおかげで インパクトの強い

  カオナシの事件ばかりが

  目立ってしまって肝心の

  最後のストーリーが

  盛り上がらずに逆にかすんで

  しまってる。 」

 

「 グサッ!!

  す … 鋭いかも … 」

 

 

「 だから カオナシを千尋がなんとかし終えて

  一段落してから、 傷だらけのハクを登場させる。

  もしくは カオナシを最後になんとかするのは

  ハクってストーリーでも良い。 」

 

「 ハクが? 」

 

「 … そうすれば 違和感なく繋がると思わんか?

  例えば カオナシに あの汚い実を食わせて怒らせた後、

  逃げて逃げて逃げまくる千尋が

  最後の最後で

  6階ぐらいの高さから足を踏み外して落ちる。

  みんなが悲鳴を上げた時に、

  ぎゅうう〜〜ん! と 飛んできた 白い龍に

  千尋が助けられる。 」

 

「 ほぉ〜 」

 

「 もしくは 千尋を助けるために

  体当たりして カオナシに逆襲されて傷だらけ … とか

  まあ そのへんはなんでも良いよ。 」

 

「 でも … そうなると

  ハクが湯婆婆に支配されてる … とか

  銭婆の話はどうなるんですか? 」

 

「 そのへんが問題なんだよな …

  ハクが湯婆婆に支配されてるって設定は

  無くしても良い気はするんだけど、

  このへんは 原作の設定が

 無茶苦茶だから難しいよ。

  なにせ 銭婆の性格からして 滅茶苦茶。

  破綻してると言って良い。 」

 

「 あ〜 それは私も思いました。

  まるっきり悪役の喋り方で登場したと思ったら、

  実際に合うと 異常に良い人 … わけわらん。(笑) 」

 

「 根本的な問題は、 銭婆と言う ラスボス …

  存在がラスボスでないにしても、銭婆の所へ行くってのが

  ラストミッションなわけだから、ラスボスなんだよ。

  その ラスボスが ボスじゃないのがいけないな。 

  この物語を “普通なカタチ” にするとするなら。

  と 言う前提での 話だぜ。 」

 

「 ですねぇ … 」

 

「 カオナシってのは 人間の負の部分と言うか …

  現代の人間そのままの姿ってのは良いと思うんだよ。設定として。

  とても優しくて、 気が弱くて、 人付き合いが苦手で、

  誉めてほしくて、 必要として欲しくて、 相手の気持ちがわからない。

  んで 思い通りにならないとキレて 滅茶苦茶に暴れる。 

  千尋が夢を信じて頑張る少女になるためには、

  ある意味 カオナシを超えなくちゃならない。

  そう言う意味で この映画は ラスボスが

中ボスとして登場してるんだよ。 」

 

「 異論はございません。

  まさに おっしゃる通り。 」

 

「 だから ハクの命を助けるため …

  そして カオナシの命も助けてあげるため …

  その方法 (魔法) を 教えてもらうために

  銭婆の所へ千尋が冒険の旅に出るってのが良いと思うな。 」

 

「 そうすると アレですか?

  カオナシとハクは まだ戦っているとか(笑) 」

 

「 しかも ハク劣勢で血だらけ。(笑)

  いや それは冗談として …

  ハクも食われちゃうとか … カオナシがハクの中に

  入り込んじゃうとか … まあ なんでも良いよ、それは。 」

 

「 カオナシがハクを食べちゃうっての 面白そうですね … 」

 

「 んで、 最後の冒険なんだけど …

  やはりアレだね。 個人的には絶対

  降りる駅を

間違えて欲しかった (笑) 」

 

「 ははは!!

  ハクが消化されるまで

  もう時間がないのに!(笑) 」

 

「 急ぐあまりに 前の駅で降りちゃうとか …

  10歳児にありそうなパターンじゃん?

  まるで テレビ番組の “初めてのお使い” みたいな

  感じでさ …

  観客は思わず

 『 その駅じゃなあああ

     ああ〜〜〜〜い!! 』

  と 心の中で絶叫よ!

  暗い夜道、 時間がない。

  泣きそうな顔で銭婆の家へ走る千尋を見て

  観客の心はひとつに、 ヒートアップ!

  ラストシーンまで突き進むってもんよ! 」

 

「 いーっすねー! 」

 

「 んで、銭婆にヒント 

  『 過去の出来事は思い出せないだけで 絶対に覚えてる 』

  をもらって 昔の出来事を思い出しかけつつ

  いよいよ カオナシとの最終決戦! 」

 

「 格闘戦ですか!(笑) 」

 

「 いや 個人的には空中戦を希望するな。(笑)

  “ハクを返して! お願い!”

  と 叫びつつ、飛んでる(笑)カオナシにしがみつくんだけど

  そのまま

  空に放り出される千尋!! 」

 

「 よく落ちる子だなぁ … (笑) 」

 

「 落下しつつ ハクの名を呼ぶ!

 

  「 ハク!! ハク!! 」

 

  風をきる音が耳に痛い。

 

  ぐんぐん近づく水面。

 

  落下する千尋の脳裏に

  その時、 水の音と 白い龍の姿が蘇った!

 

  ( そうだ … あの時 … 私を助けてくれたのは … )

 

  綺麗に切りそろえられた前髪、

  時代劇に出てくるような不思議な服。

 

  千尋は思い出した。

 

  彼と初めて出合った日の事を。

 

  … あの川での 出来事を。

 

  「 琥珀 …

    そう!!

    コハク!!

    あなたの名前は コハクよ!! 」

 

   … くううう〜!!

   盛り上がるなー オイ! 」

 

「 もちろん 千尋の声が届いた瞬間、

  ハクの体が光輝き … カオナシを吹き飛ばして(笑)

  再び現れるわけですね!! 」

 

「 おーよ!

  んで 落下している千尋の元に

  彼は飛んでいくわけよ!!

  後はもー キスするなり

  乳くりあうなり 好きにしとくれよ!! 」

 

「 … おっさんか 」

 

 

「 …

  … ふぅ〜 … 疲れた … 」

 

「 いやぁ〜しかし お見事でした!

  他の人はどうかは知りませんけど、

  私としては ほくまさんの話聞いてて

  結構すっきりしましたよ。 」

 

「 もし こーゆーシナリオだったら、

  面白いかどうかは知らんが、とりあえず

  スカッとさわやか …

  ある意味 ラピュタ的な

  “おなかいっぱい気分” で帰れた気がすんだよな。 」

 

「 ええ。 わかりますよ。

  娯楽大作として 良い感じでした。 」

 

「 まー たぶん 3時間か4時間にはなるだろーな …

  しかしだな、 こう言ってはなんだが

  ジブリの作品には こんな感じで

 

  これが足りねーじゃんかよー!

 ヲイ!宮さん!頼むよマジで!

 

  ってのが非常に多い!!

  そう言う意味では これは由々しき問題である! 」

 

「 他の作品にまで 文句があるんですか? 」

 

「 あたぼーよ!!

  ナウシカは言わずもがな

  漫画を読んだ事のある人なら口をそろえて言うだろう。

  映画は話が足りてない。 」

 

「 そ … それはそうでしょうよ … 」

 

「 と 言うか あの映画のエンド自体、

  根本的に何の解決にもなっていない。(笑)

  何の解決にもならない事が最終目的だとしても

  それを実感させるには あのオリジナルの壮大な物語が

  やはり必要だろうよ。 」

 

「 う … うーむ … 」

 

「 ラピュタも言わずもがな、

  シータとパズーのその後のドキドキ同棲

 生活と、パズーの町に引っ越して来た

 リリーちゃんにシータがヤキモチ妬く話と、

 パズーとシータの息子のモンゴル君の

 料理人修行の話と、孫娘のニョッキちゃん

 が 隣町の新興宗教幹部と恋に落ちる

 話が足りてないのは 先日日本政府が

 公式に発表したとおりだ。 」

 

「 あの … ほくまさん … 」

 

「 トトロは サツキとカンタの恋愛話にまったく

 触れずに終わると言う

 究極の愚行を犯している。

  もちろん 恋愛お邪魔虫の上級生、

 五十嵐先輩との三角関係が

 見ものだったんだ。あと メイが

 小学生になって サツキが高校

 受験の地獄の中でボロボロにな

 ってトトロなんぞ影も形も見えな

 くなると言う悲しい後日談もある

 ハズだ。 」

 

「 いえ … そんなの 見たくな … 」 

 

「 紅の豚は

  フィオを写している時間が

 後74時間足りてない。 」

 

「 え … 」

 

「 おもいでげろげろは

  キャラの頬骨(ほおぼね)を

 削り忘れてる 」

 

「 …… 」

 

「 魔女の宅急便は

  グレタガルボが上海を

 火の海にするシーン

 がカットされてるし 」

 

「 …… 」

 

「 昭和枯れススキ合戦 ぽんぽこ!では

  離陸寸前のANAのジャンボ

 ジェットのエンジンにラヴィン氏

 の命を受けた狸たちが人間に

 復習するため次々と飛び込ん

 でミンチになり、ジャンボジェッ

 ト墜落炎上、500人死亡、逆上

 した内閣総理大臣は緊急閣議を

 招集、同日 非常事態宣言を発

 令し、治安維持のためについに

 自衛隊に出動を要請。狸の長老

 が化けて作り出した化け物船に

 90式戦車の主砲が雨のように

 降り注ぎ タヌキは爆裂四散ミン

 チハンバーグ化、最後に多摩ニ

 ュータウンの森が中性子爆弾と

 引力爆弾の絨毯爆撃によりタヌ

 キとか 森とか ニュータウンとか

 再開発とか  環境問題とか言う

 以前に  テラ(地球)上

 から消えると言う感動

 のラストシーンがまる

 まる削除されてる。 」

 

「 …… 」

 

「 もののけ姫は 前に言った通り、

  人間 アシタカへの恋と、もののけの宿命

 の間で揺れるサンの心のラブ描写が

 まったくナッシングヘル。 

  つーか 今回の映画を見て

  さらに ぶっちゃけると、俺個人的には

  もののけ姫を作らずに、

 その代わりとして ナウシカを

 ナウシカ完全版として

  漫画のストーリーを全部映画化

  して上映して欲しかった。 」

 

「 … それは … 同意します … 」

 

「 生きろ!! 生きねば!

  んで、 次の 千と千尋が

  “じゃーどうやって僕らは生きていけば良いの? ”

  って事になってんだろーけどサ、

  ナウシカ完全版のほうがつながりはスムーズな

  気がすんだよ。 」

 

「 うーむ … 」

 

「 それが不満なら、

  おまけの オン・ユア・マークみたいに

  シュナの旅 映画版 を同時上映するとかナ。 」

 

「 あ〜 それは見たいですね〜 素直に … 」

 

「 … ま、 ザっと考えても これだけある。

  残念文句、 理想を言えば キリがないな。 」

 

「 あの … 理想として良い点もあったんですが、

  かなり “改悪” と言うか …

  “上映禁止” 的な意見もあったような … 」

 

「 と 言うわけで、

  くだらない妄想話をしていたら

  こんなに長くなってしまったので

  まともな感想は また 次の機会と言う事で。 」

 

 

 

「 … 自覚してたんだ … 」

 

 

 

10/2(日)

 

「 … と、言うわけで

  ついさっき見てきたよ、“千と千尋の神隠し” 」

 

「 おお〜〜!!ついに行きましたか!!

  それにしては …

  ひ … 表紙画像が酷すぎる気が … 

  ほくまさん、これじゃあ危ない映画なんだと思われますよ! 」

 

「 いやぁ〜 疲れた疲れた。

  映画を見るのは 疲れるねぇ〜 やっぱり。 」

 

「 で、 どうでした? 肝心の内容のほうは … 」

 

「 疲れているので ネタバレ、感想、論文、解説、その他

  今日は何もする気はナッシングなり。

  そのへんはまた後日と言う事で … 」

 

「 … ええ!? そんなぁ …

  そんな事言って 後回しにして大丈夫なんですか?

  感想は 感動が新鮮な時のほうが良いでしょうし、

  だいいち 寝て起きたら

  内容忘れちゃうかもしれないじゃないですか! 」

 

「 はははは!! おいおい、

  この俺様の頭脳をバカにしてもらっちゃ〜困るよお富さん 」

 

「 そ … そおですか? 

  まあ あなたの生命の源とも言うべきジブリ作品ですし …

  そうかもしれませんね … 失礼しました。 」

 

「 おおよ、まかしといてくれ。

  なにせ ちゃああんと全部

  音声をMDに録音してきたからな! 」

 

「 また犯罪かよ! 」

 

「 おお〜〜!!良く録音できてる!録音できてる!

  これはあのシーンだな〜!! 

  あひひひゃひゃひゃひゃああ〜!!

  ドルデジEXを2チャンマイクで録音するには

  限界があるけど間接音も入ってるから

  バイノーラル録音っつーこってヘッドフォンで

  聞くと格別なりね〜!!うぷぷ〜〜!!

  これでいつでも千尋にあえるなり〜!!

  あひhしおあひそあhしあささsじゃjlおさ!!!」

 

「 ねえ … ちょっと皆さん … 知ってます?

  この男はね … なんと イベントとか映画とか行くたびに、

  そこの音声を全部録音して歩いている …

  変態MD録音マニアなんですよ。

  もぉ〜 部屋には○○やら ××やらの音声が … 」

 

「 こらこら、

  人の部屋のプライバシーを勝手にネットに流すな。 」

 

「 ジブリの著作権を瞬殺してる人に言われたくありません。 」

 

「 おい!これどーよ!

  AVアンプにぶちこんで サラウンド再生すっと、

  まんま映画館にいるみてーだな、ヲイ。 」

 

「 人の話聞けよ 」

 

「 … と、 言うわけでとりあえず今日サクッと話そうと思うのは、

  DLPと ドルデジEXの感想くらいなんだな、 これが。 」

 

「 … あ、 このあいだのコラムもどきの流れですね!?

  じゃあ 今日はDLPとドルデジEXの映画館で

  見て来たわけですか … 」

 

「 おーよ。

  あれだけイロイロ書いておいて、 その張本人がそこらへんの

  映画館で高いびきじゃー格好がつかねーからな。 」

 

「 と、 いう事は日比谷の … 」

 

「 うむ。 世界でも有数の最先端映画館、

  日比谷スカラ座だ。 帝劇や帝国ホテルのそばの …

  皇居と官庁街の隣だな。 東京のど真ん中だ。 」

 

 

「 で? どうでした? … 設備とかそーゆーのは … 」

 

「 やはりスカラ座だけあって 実に新しくて綺麗だったよ。

  椅子も良いし、ダークブルーの館内は迫力だったな。

  スピーカーはお馴染みEV(エレクトロヴォイス)

  サラウンド用しか見えなかったけどな。(笑) 」

 

「 まー スクリーンを持ち上げて向こう側を見るわけには

  いきませんからねぇ … 」

 

「 音はどっちかっつーと ※デッドだった。

  そのせいか 落ち着いた 品の良い音が楽しめた。

  良い意味で 今までの粗悪で大味な映画館とは違う路線で

  ちょっと驚いたな。 」

 

「 へぇ〜 … 迫力とかはどうでした?

  凄かったですか? やっぱり … 」

 

「 大爆発するハリウッド映画じゃなかったからなぁ〜 …

  そのへんは詳しくはわからないけど、

  トランジェントが良くて へんにまとわりつかない

  俺好みの低音だった。

  広がりがもーちょいあっても良い気はしたがね。 」

 

「 ドルデジEXですよね … 確か。 」

 

「 うむ。

  映画の音そのものは良いほうだと思ったよ。

  変に小細工はしてないし、

  無意味に音をぐるぐるまわしたりもしてないし …

  面白みがないと言うとアレだが オーソドックスだな。 」

 

「 へ〜 … 」

 

「 観てる最中に

  キャラの横移動の時に ちと右の端と左の端の音が

  中央よりあがりぎみだった気がしたけど …

  そのへんはあとで 録音したのを聞いて確かめてみるつもり。

  たぶん あの劇場のスピーカーの問題だと思う。 」

 

「 こ … 細かすぎます。 」

 

「 特に感心したのは 豚がブヒヒン!と動いて

  お皿が床(地面?)に ドン と落ちるシーンかな …

  あの陶器ならではの重い音はよく録音できてると思ったよ。 」

 

「 はぁ … 」

 

「 雨のシーンも まーまー良かったな。

  も〜〜 ちょい 真後ろの音が奥へ引っ込んでくれると

  もっと良かったんだが …

  ドルデジなら十分満足だけど EXとなると もーワンランク

  上を狙って欲しかったな。 」

 

「 … あの … ほくまさん? 」

 

「 あによ、 」

 

「 そんなに細かいところと言うか …

  些細な事に気を使ってみてたのなら

  肝心の内容なんて 観てる暇無かったんじゃないですか? 」

 

「 いや、 んなこたない。

  そーゆーのを考える脳は右脳で、映画を見てるのは左脳だから。

  それに そんなこと考えてるの 5ナノセカンドくらいだし。 」

 

「 … 意味がよくわからないのですが … 」

 

「 つまり 総合的に音は良かったよ と ゆーてるわけだ。

  まー この場合 映画館が良かっただけかもしれんがな。

  閉鎖的な空間が舞台だから仕方ないんだけど

  広がりがあと少しあれば 90点台を出してあげたな。 」

 

「 いつもの事ながら 辛いですなぁ …

  … じゃあ、 音のことはこのくらいにして …

  DLPはどうだったんですか!? 肝心の! 」

 

DLP CINEMA LOGO

 

「 DLPはヤバイ 」

 

「 おおお! やっぱり! 」

 

「 つーか ビビった。

  SN比が凄すぎる。

  青い色とかが とくにヤバイよ。 」

 

「 気をつけてください、

  今日なんか専門用語ばっかりですよ。(笑) 」

 

「 正直 もっとデジタル臭い絵だと思ってたんだよ。

  発色とか輪郭とか 動きとかさ …

  もしかしたら特殊なフィルターをあらかじめデータに

  かけてあるのかもしれないし、 そーゆーのを気にして

  宮崎監督が 絶対フィルムライクな なめらかな色に

  してるとかゆーのもあるんだろうけど、

  実に良い画質だったよ。 解像度も良いし

  なにより安定感がたまらんな。 」

 

「 べた誉めですねぇ〜 … めずらしい … 」

 

「 官能美とか、赤い色が … とか言い出すと

  不満とかはあるのかもしれないよ … 

  バルコの色の感じと比べると … みたいな話で。

  でも 良い意味で予想を裏切られたな。

  … 画面が長くスパンすると ちょっとだけ

  “あ〜〜デジタルだな〜“ って感じはしないでもないけど

  まー それを考えても 十分賞賛に値するよ。 」

 

「 なるほど … 」

 

「 あと、 映画の中に 俺が思っていたより遥かに多く

  CGが使われてたってのも 良い要素だったんだろうな … 」

 

「 CG? コンピューターの色とかですか? 」

 

「 … いや、 着彩を全部コンピューターでやってるのも

  そうなんだけど、 3DとかのCGが  背景の雲とか

  海とか 島とか オブジェとかに かなりふんだんに

  使われてたのに驚いたよ。

  なんつーか そーゆーのってさ

  “手描きじゃないと許さん!” みたいな事を言いそうな

  監督が作ってるじゃない? 」

 

「 ですね。(笑)

  でも … 今 パンフとか雑誌とか見てますけど

  これとかも CGなんですか? 」

 

「 ああ、 そうだと思うよ。

  特殊な動き … 例えば 飛んだり 凄いスピードで走ったりする時とか

  あの お花畑のシーンとか、 わかりやすいCGアニメの場面は

  みんなわかると思うけど …

  ボーーっと写ってる背景とかも かなりCGの部分あったぜ。 」

 

 

「 へぇ〜 … 普通の絵みたいに見えるなぁ … 」

 

「 ああ … ジブリのそこが凄いところだな。

  なんつーかさ … 手書きだと無理なところを補うツールとして

  コンピューターを使ってるっつーかさ …

  まず “より本物らしく背景を描きたい” って目的があって

  良いとこ取りの手段として コンピューターを使ってる感じがして

  そこいらの クソ映像クリエイター気取りのバカドモと

  出発地点から違う感じがするよ。 」

 

「 また不穏な事を言う … 」

 

「 “これ コンピューターで作ってるんだって!凄いねぇ〜”

  … って 言われてうれしくてオナってんだと思うけどさ、

  それって “コンピューターで作ってる” って言葉が

  先に来るから凄いって言われるんであってさ、

  “凄いものを作るために コンピューターを使う”

  って事にはならないだろ …

  手段と目的を履き違えてるんだよ。

  手段のために 目的をつくってるわけであって

  それは趣味の発想だよな。 素人だよ 素人。 」

 

「 前から聞きたかったんですけど …

  なんかスク○アに恨みでもあるんですか? ほくまさん … 」

 

「 誰もス○ェアだなんて言ってねーぞ 」

 

「 ○ウェア以外 考えつかないじゃないですか。 」

 

「 なんか ゲームとかコンピューターとか そーゆー

  後ろ暗くて マニアックな匂いのするものを

  日の当たる庭に出そうとする考え方が気にくわねぇんだよ 」

 

「 く … 屈折してる … 」

 

「 つーか いつぞやテレビで スクェアの映像が出て

  そこで働いてる奴が

  スガシカオみたいな眼鏡かけてんの見て

  いつか必ず こいつら全員炭素に

 変えてやろう と 誓いを立てたんだ。 」

 

「 やっぱり お洒落ボーイズが憎いだけじゃないですか … 」

 

「 そーなんだよー!!!

  聞いてくれよ!!

  今日だってさ! 映画始まる前に

  俺の後ろに並んでた

  バカップルがよ!! 」

 

「 はいはい、 なんですか おじいちゃん …

  聞いてあげますから 落ち着いて … 」

 

「 あたしは〜

  ナウシカが好きかなぁ〜って

  あ〜 くれないの豚っての

  見てないかも〜 

 

  ってスポンジ脳

  女が言ったらよ、野郎のほうが

 

  あ〜 あれ オレ見たけど

  つまんなかったぜ

 

  だと!!

 

  野郎がだぞ!

  男が 紅の豚がつまらんと言ったんだ!

  貴様!!

  貴様それでも男か!

  いや 漢か!! 

  今すぐ己の腹を裂いて

  このオレの前に男の

  証明を見せるか死んで

  今の非礼を詫びるかど

  ちらかにしろっつーかど

  っちにしても死んでくれ」

 

「 ほくまさん、 落ち着いて ほくまさん 」

 

「 そしたら女が

  え〜 そーなの〜

  私もそーいえば ラピュタって言うの

  ちゃんと見てないかも〜

  なんかね〜

  前ね〜

  テレビでやってたときね〜

  途中で飽きて

  最後まで見なかったの〜!

  

だと!!

 

 

  ラピュタを見初めて

    最後まで見ない!!

 

  おのれは!!

  おのれは霊長類か!?

  否!

  否否否ああああ!! 」

 

「 ほくまさん! ほくまさん! 」

 

「 いや違う!!

  貴様は猿人にすらあら

  ず!!人語を喋るべから

  ず!!貴様は唇のまわり

  の筋肉だけを使ってその

  まま一生喋って死ねっつ

  −か一生なんぞ生きるな

  今死んで刹那生にシロ。

  もちろんオレが殺しても

  殺人罪にはならない。

  お前は霊長類ですらない

  からだ。その証拠に貴様

  の頚動脈を切ればたちど

  ころに緑褐色の液体がブ

  シャリと飛び出るはずナリ

  よ奇手烈!おい!切らせ

  ろ!!なめんなこのクソ

  あま!おまえガープ星人

 

「 だめだ … 今日はもう手がつけられないみたい …

  みなさん また 後日の日記をお楽しみに … 」

 

「 ちなみに映画の感想を一言で言うと

  食って吐いて食って吐いて

 食って吐いて食って吐いて

  食って吐いてオエップ

  ラブラブDEATH 」

 

 

 

 

「 … レビューが待ち遠しいような

  怖いような … 」

 

 

 

 

 

 

※デッド … 吸音要素が多く 部屋の音響環境に響きが少ない状態の事。畳の和室やソファーやカーペットの
        多い洋室などに多い。 逆の響きの多い状態をライブと言う。究極のライブは風呂場(笑)