98 99 2000 ⇔ 2001
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3月1日〜15日3月16日〜31日

 

 

3/15(木)

昨日は TBS(テレビ)の話を書いたけれど、 今日はテレビ東京

(通称テレ東。12ちゃん。エヴァ好きなら知ってるね) の番組収録

に参加しておりました。(笑) たぶん来週テレビ映るな、俺。(^_^;)

その後遅くまで新宿の裏をうろついてて疲れたので 今日はおわり

 

3/14(水)

昨夜遅く TBSの深夜番組 “電画な(でんがな)” を見ながら

友人達と くまちゃっとをやっていたところ、ひょうんな事から “旅”

の話になった。 詳細は忘れたが、“トトロ感” を1番色濃く味わう

ためには、何処へ旅をすべきか? みたいな話をしていた所、偶然

“飯田線” の話になった。 旅好きの人か、電車好きの人か、一

部の漫画好きには死ぬほど有名な、 あの “飯田線” だ。

『 飯田線の旅もいいもんだよねぇ… 』 みたいな事を言いつつ、

さっそく片手間にパソコンを操作して … もちろん “究極超人あ

〜る”系のサイトにアクセスしていた私であった。(笑)



『 究極超人あ〜る 』 は、かの ゆうきまさみ氏の代表作の一つ

で、年季の入ったマニア達にはほとんど “バイブル” 的な存在の

漫画だと言える。 もちろん私の今までの “道踏み外し歴” を振

りかえってみても、あの漫画を抜きに語る事は 決してできないと思

う。 簡単に言うなれば “オタク” などと言う言葉がまだ存在しな

かった頃の … マニア諸先輩達の足跡と言ったところか。と、言う

のも 昔の学校には 必ず 一つか二つ あの漫画に出て来るよう

な 『 光画部(わかりやすく言うと写真部) 』 が存在したものだ

ったのだ。 … べつに “光画部” がない学校もあったであろう。

けれど どんな学校にも “光画部” と同じような、同じ雰囲気の

“場所” は必ず存在したハズだ。 今 『 うんうん 』 と 思わず

昔を思い出してほくそ笑んだあなたは、 きっと そういう “学校の

暗黙の了解地域” に片足を突っ込んで、 アナーキーな人生を

今まで送ってきた方だろう。(笑) 逆に 『 なんの事やら、さっぱり

わからん 』 な人は、 きっと運動部などに所属して 普通の熱い

学生生活を過ごしたか、 帰宅部一本で 冷めきった学生生活を

過ごした人だろう。 “同じ匂いを持つ人じゃないと見えない場所”

学校にはそんな場所が、 実はひっそりあったのである。

… かく言う私の学校にも かつて二つほど “光画部” が存在し

た。 もちろん私は そういう部活に思いっきり足を突っ込んでいたし

何を隠そう ・・ 2つ目の “光画部” は 私が主将になって 自

分で作ったクラブである。(笑) 『 ○○部なんて書いてあるけど、

お前らちゃんと部活なんかしてんのか? 』 とか 『 ○○部のく

せに なんで部室にこんなにエアガンがあるんだ 』 とか … ほら

あなたの記憶を探してみると、そんな “わけのわからん連中” が

もそもそとたむろしていた場所、あったでしょう? そういえば。(笑)

彼らは総じてみな “優しく” “面白く” “知的” で “活動的”

だけれど総じて “外見に気を配らず” “対人関係が苦手” で

“自分と同じ匂いを持つ者以外には 嘘をつく” ので、理解され

ない 私にとって “愛すべきバカども” である。 彼らが学校にお

いて天下を取る事は 今の日本ではありえない。 彼らはみな攻

撃的ではなく思慮深いので、 攻撃される事はあれ 拳を振り上

げる事はない。つまり 同じ土俵に下りる事をしないのだ。 よって

いつも損ばかりしている。(笑) 要領が悪いと言えばそれまでだし、

今が彼ら “向き” の時代だとは言えない。 だが、 そんなやりき

れない後ろ向きな笑いも 逆手にとって “趣味” にしてしまうよう

な奴らなので かなり始末が悪い。(笑) … そんなこんなで自問

自答が人よりやや多い彼らが “普通の学校” よりも “ほんの少

し” 勢力をのばしたとしたら ・・ そんなありえる “IF” と “彼ら

の夢” が あの漫画に詰まっているのだと私は思う。

 

 

ただ … よくは解からないが、私には “あの雰囲気” は ひどく

脆くて、時代や状況によって あっけなく消えてしまうような とても

儚いものに感じられる時がある。 私はもう 中学生や高校生に戻

る事はできないが、10年 20年 いや それよりもっと前から細々

と続いている 学校の “もうひとつの歴史” “もうひとつの伝説”が

消えてしまって欲しくはない。 それは彼らにとっても、学校にとって

も、 そして日本にとっても 重大な損失である気がずっと前からし

ている。 ・・ でも、幸い まだ 大丈夫そうだ。

なぜって? “究極超人あ〜る” のサイトを覗いていたら、掲示板

に 『 あ〜るのおかげでプロカメラマンになりました(笑) 』 みたい

な イカス大人の書きこみに混じって 『 15歳なんですかファンに

なりました 』 とか 『 16歳の僕ですが ・・ 先日部室のロッカ

ーの奥から 単行本全巻を見つけて好きになりました ビデオも部

室に探したらありました 』 みたいなカキコがあったのである。(笑)

『 読め 』 とか 『 面白いぞ 』 とか 『 オススメだぞ 』 とか

先輩に言われたわけではなく 偶然 汚い文科系の部室のロッカ

ーの奥に落ちているのが実に良い。(笑) なんだか引き寄せられた

り… なにより最初は偶然でなければならない。それもまた鉄則だ

(人に教えられて伊集院を聞くほど嫌な行為はないぞ。(笑)))

伝説と伝統を まだ律儀に守っている “愛すべきバカ後輩” 達

は、どうやらまだ全国の学校に 何人か ちゃんと死なずにいるみた

いだ。 塩沢兼人さんはもういないが (T_T) 私は少し安心した

ぞ。(笑) (OBとして (^_^;))

 

 

部活はなんだっていい。 鉄道研究部だろうが、 文芸部だろうが

美術部だろうが、科学部だろうが、軟式(笑)テニスだろうが、卓球

だろうが … どうせまともに部活動なんざするわけないのだ。 昔

は “それ” がよくわからない動機に基づくものだったが、今になると

とてもよくわかる。 つまり彼らの部活動は “彼ららしくある事” だ

ったのだと。 そして 同じような後輩を見つけたら、息の詰まるクラ

スの中から こっそり連れ出して、放課後の部室で 一息つかせて

あげる … そんな感じで 10年前のあの漫画のように、現在ま

で “秘密の歴史” は 続いて来たのだと … 私は思っている。

 

 

 

(C)Regained Broadcasting Club

 

3/12(月)

マシンが壊れていた間に頂いていた、メールなどのお返事が なん

とか一段落。 それにしても、前回ディスプレイが焦げ臭い匂いを

漂わせて ひっそりとお亡くなりになった時と同じく、パソコンが使えな

いと言うのは あらためて困るなァと痛感しました。 まあ、例えば普

通の人が、気が向いた夜に いくつかサイトを気ままにネットサーフ

ィンしたり、知り合いと数通メールをやり取りしたりするぐらいの ごく

普通なネットとの接し方なら パソコンが壊れても別段それほど困る

事ではないのでしょうが、 私はかなりネットと言うものを “当て”に

している部分があるので “依存度”が上がれば、“困る度”もおの

ずと上がると言うもの。 たった1週間くらいとは言え “あれについて

調べたいな” とか “あの人に、あれを聞こうかな” とか 毎朝新

聞を広げる気軽さで使っていたソースに 自分が繋がれない不便

さと言うのは、ある種恐ろしいくらいのものです。 それに このサイト

は例えば PC情報を取り扱う、掲示板などが大量にあってユーザ

ー達がリアルタイムに更新してゆくようなサイトではなく、数人のグル

ープが運営しているサイトでもなく、 つまり 基本的に私が “場

所を提供している” タイプのサイトではありませんので 私がいな

いと朝日も登らぬ状況です。幕が開いて 誰も出てこない劇場ほ

ど危険なものはありませんな。(笑) 

このサイトに限った話ではなく、私がネットを使い始めた頃は “マニ

アックなネタ” “完成度や信頼度が低いネタ” くらいしかなく 一

般的な情報は新聞やラジオやテレビや雑誌のほうが 遥かにハイク

オリティでしたが、 今でははっきりいってどちらが有利とは言えない

くらいに 様々な情報が一気に増えた印象です。 特にニュース系

の “鮮度重視” なデータはネットのほうが圧倒的に凄いです。

以前はどちらかと言うと “なんでもかんでもどうでもいいネタを、ごち

ゃごちゃに詰め込んだ でっかい辞書” を検索しているようなイメー

ジでしたが、現在は “様々な人(マシン)と繋がっているんだなぁ”

と実感できるようなレベルにまで 上昇したと言えます。 恐らくこれ

から先 ブロードバンドやらなにやらで瞬く間にガラッとこの世界も変

わるとは思いますが、 お祭り騒ぎが一段落つくであろう数年後に

ほどよくそれらが淘汰され 本当に使えるコンテンツが出揃った時に

今よりももっともっと使いやすく、素晴らしいものになっているんじゃな

いかなぁと言う 希望的観測を持つわけであります。(全部消えて

るかもしんないけど(笑)) その時私とネットの”依存度”が どのく

らいのものになっているか … 30%? 50%? もしかしたら80

%くらい? ある一定のレベルを超えてしまうと はっきりいって水や

空気のようにそれと意識せずに使う存在になりそうではありますが。

(例えば道路や電話のように)

パソコンの重要度が上がれば上がるほど、依存度も上がり、結果

的に 壊れたときの人間への損失(ダメージ)も上昇するのであれ

ば、これからのコンピューターは 性能はもちろんですが “壊れにく

く” なければなりません。(壊しておいてなんだが) それはプログラ

ム的な話はもちろんのこと、それだけではなく もっと大きな意味も

含みます。 … 例えばノートパソコンや デジタルカメラなどには

それらが市民権を得た現在、出まわり始めた初期の頃には存在し

なかったような “剛健” なタイプのものが喜ばれているそうです。

俗に言う “落としても大丈夫なノートパソコン” “水に濡れても撮

影できるデジタルカメラ” などなど。 携帯電話も最近そういった

機種が出て参りましたが、これはおそらく “本当に市民権を得て、

使われる用途が広がった” 事を意味しているのでしょう。危険の

多い仕事現場や撮影現場や、特殊な場所で使用したい人が出

て来たと言う事は、 そういった人にまで必要とされるくらい ノート

パソコンや デジタルフォトと言うものが “大切なもの” “必要なも

の” “生活において使わないと困るもの” に昇華したからだと思

われます。 “持っていっても行かなくてもどっちでも良い” “高価で

壊したくないから今日は持ってかなくていいや” で済んでしまうので

あれば 真の普及、一般化とは言えません。 もちろんそれだけで

なく、頑丈さの必要性は中身にも同じで 将来的にもし家にあるコ

ンピューターがお金のデータや 個人のデータなどを扱うようになった

場合、 『 ハングしたんで、ハードディスクの中の100万円のデジ

タルマネーデータが消えちゃいました アハハ 』 ではすまされない

わけです。 (まあ、カードタイプになったりするだろうから、そんな事

にはならないだろうけど 近い現象は起こるかもしれない)

そんなわけで 今のように 様々なソフトを入れていき、使っていく

うちに確実にグチャグチャになり、壊れていくOSや (Windows)

アホみたいにメモリを食わせないと 安心して使えないようなOS

(林檎) は、来る事が期待されているであろう夢のサイバー時代

(笑) を担う 主用ツールとしては いささか “幼稚” な感じが

しないでもありません。 まあ 簡潔でプロっぽかったDOS時代に

戻れとは言いませんが、 “あれもこれもできるから凄いでしょ” と

自慢するのはいい加減そろそろやめにして、 “あれもこれもできな

いし、前のバージョンとまったく変わってないんだけど、絶対にハング

したり爆弾でたりしません。 1ヶ月つけっぱなしでもずっとスイスイ

動きます” みたいなOSを作るほうに頑張って欲しいと思う 今日こ

のごろなわけです。 (聞いてる?ゲイツとジョブス) まあ、そう考え

ると やはり理想の未来のマシンと言うのは 個人で使うマシンをあ

くまで“端末”として考え、ソフトやらゲームやらは何もインストールし

ない。使いたいソフトがある場合は 高速回線でインターネットと接

続して そのソフトの会社などのサーバー上で 目的のソフトを実

行して使う … 昔MACが考えていた構想のようなカタチになるの

かもしれません。 (パソコンとテレビの中間、ダウンロードしないアイ

アプリの携帯電話みたいなものかね) まあ なんにせよ、安定度

をあげるためには “自由度” を下げなければならない事は、人よ

り多少長めの パソコン歴でよくわかるところなんですが、ハングを

まったくしない、テレビのようなマシンが出て来たら 買うのかと言わ

れると… またこれは微妙なところですね。(^_^;) あちらが立つと、

こちらが立たず … こちらが立つと、あちらが倒れる。 ネットワーク

がアミューズメントの中心になるかもしれない 何年か後に、はたし

てどちらが立っているのやら? 両方ってわけにはいきませんかね。

 

3/10(土)

これの開催と関連して、再度の夜のジブリ訪問と 柳川氏とのプチ

対談をやってたため 今日は忙しくて時間の余裕が無く日記は無し

でごじゃります。 (復帰したばっかりだってのに、すんまへん。(^_^;))

ネットでの中継の再放送もあるとか言う話でしたが、押井さん、いい

かげんに “もうちょっとまともな服” を着て出てきてください。(笑)

私が生きてる期間、一度でいいからさ。(^_^;) (犬はもういいっす)

(ちなみに私は法政大生じゃないっす(笑))





と言うわけで、夜のジブリで前回失敗した 第2スタジオの撮影に

成功っ!! フラッシュ焚くのはマズイので 他の写真はまっくろく

ろすけでまた失敗だらけでした。(^_^;) …ん〜 写真を撮るのが

“趣味” と言うか “好き” なんて言うまでには まだ数年の勉

強と 図々しい精神の育成が必要だな。(笑) 撮影の基本は

足なり!(≧▽≦)/ ・・・ (耳すまに出て来たような猫が、のん

びりと玄関に座っておりました。 ん〜 ジブリやのぉ〜 ←アホか)

ついでに、来週からの“都職員のオタクの集合地帯”として有名

な、 あの東京都写真美術館 (恵比寿ガーデンプレイス)

での 文化庁メディア芸術祭ですが、今の所行くかどうかはよく

わかりません。 時間ハマッタら行きますガナ〜。 (−。-)y−゚゚゚

 

3/9(金)


マルタの鷲羽 第34話

 

追いすがる過去

 

作:レイモンド・チャンドラ(IBM)




ほくま:   元SAS情報士官 政府の陰謀で追放され、現在は闇に紛れて
       復讐に生きている。”ほくま”はコードネーム 本名は不明

コーデリア: 駆け出しの若き女私立探偵

ダシール:  大統領補佐官 危険な裏の顔を持つ

モリッシー: 人気ラジオ番組 スターマンレディオのパーソナリティ

モス・
コミュール: 晩餐会で殺されたイベント企画会社社長

 


 

 

 

これは真実の記録である

 

 

 

 

西暦2001年 3月2日 深夜

 

その日もいつものように

意味の欠片すら見つからぬ いい加減な日記を書き終えたほくまは、

小さなため息とともに キーボードから指を離した。

 

「 ふぅ ・・・ 一息つくか。 」

 

春が近いとは言え、外の風は冷たい。

しかし ほくまはコーヒーを片手に窓を開けると、

身が引き締まるようなその夜風を 部屋の中に招き入れた。

 

「 ・・・・ 」

 

寒がりではないので 苦ではない。

むしろ 忍び寄ってきた眠気を吹き払うような爽快感がある。

それに、彼は静かな夜の中を

木々の葉を揺らしながら 風が行過ぎる音を聞くのが好きだった。

 

・・・

今日がまた、幸せなまま終わろうとしている。

 

暗い過去に今もなお追われ続けている彼には、

こんな一瞬の和みを感じる事が、何よりの救いだった。

 

 

・・・ しかし、

忍び寄る闇もまた、こんな夜を好む。

 

心を和ませるためではなく、

誰の目にも触れずに その牙を突き立てるために。

 

 

「 ・・・・ 来たか ・・・ 」

 

ほくまは小さく呟くと、

冷えた苦いコーヒーを喉に流し込んだ。

 

風が変わった。

 

普通の人間では気づかないだろう。

その昔、数々の死線を抜けて来た男にのみわかる、

”殺気” としか表現できないものが冷たい風に混じっている。

 

「 やれやれ ・・・ こんな良い夜だってのに、

  ご苦労な事だ。 」

 

窓を開けたまま、ほくまはおどけた口調で言うと

カップを机に起き・・・  キーボードの横に置いてある、

チーフスペシャルの 黒光りする冷たい銃身に指を触れた。

 

「 ・・・ 入って来いよ、

  ロクなもてなしはできないがな。 」

 

その途端、まるで言葉を待っていたかのように

部屋のドアが荒々しく開け放たれ、

大勢の 闇を纏った男達が部屋の中になだれ込んで来た。

 

静かな夜を、何発もの銃声が引き裂いた。

 

男達の手にした武器は、いずれもフルオート可能なマシンガン。

動きにも一切の無駄がない。

まるで 全員が一筋に連なる、巨大な脊椎動物のようななめらかさ。

訓練を受けたプロの特殊部隊の動きだ。

 

< 殺れ、コンピューターには傷をつけるな! >

 

目だけを除いて 顔を覆う黒いフルフェイスのマスク。

この部隊の隊長とおぼしき男のくぐもった声がする。

彼らが打ち出した 雨のような弾丸は、

コーヒーカップやベッドや椅子を粉々に粉砕しつつ、

壁に模様のような弾痕を次々と空けてゆく。

 

「 レインボーかっ! 」

 

信じられない身のこなしで床に転がり、

第一波を避けた ほくまは、軽い驚きの声を漏らした。



レインボーとは 非公式な国際エリート特殊部隊であり、

本来は 経験豊富な特殊部隊を持たない国のテロなどの非常時に、

当事国の政府から極秘裏に要請されて有事を解決する、

精鋭中の精鋭達の事だ。

 

「 俺も随分 国際的に嫌われてるみたいだいな! 」

 

手近な男の右腕に、

流れるような動作で銃弾を打ち込むと、

ほくまはこの状況を楽しんでいるかのように叫んだ。

 

レインボーとは、まるで七色のように様々な国から

超一流の腕を持つ戦闘のエキスパートがヘッドハンティングされて

作られた事を意味する。

 

ほくまは 咄嗟に右腕を打ち抜いた隊員の腕をひねり

背後から羽交い締めにすると、彼の即頭部に銃を押し当てて

部屋の壁を背にして 後ずさった。

 

< 無駄な抵抗をするな。

   銃を捨てろ、お前に勝ち目はない >

 

「 悪いな ・・・

  俺は昔から諦めの悪い性格なんだ。 」

 

人質をとったとは言え、

無数の銃口を向けられているにも関わらず、

ほくまの声に 恐れはなかった。

 

< エリア58に関するあのデータを、

  ペンタゴンから盗んだのがお前だと言う調べは

  すでにとれているんだ!>

 

「 そりゃ結構。

  だが 残念だな・・・

  俺がクラッカーである証拠は何もない。 」

 

張り詰めた空気。

均衡状態が続く。

 

人質である隊員が、腕の痛みに耐え切れず

低いうめき声を漏らした。

 

< 確かに ・・・ 

   幾度も巧みに法の抜け穴を逃れて来た貴様の言うとおりだ。

   だからこそ ・・・ その証拠を、

   我々は手にするために来たんだ。 >

 

隊長とおぼしき男は、銃の照準を ほくまの頭部に当てたまま

背後の隊員に 片手で合図を送る。

3人のスワットが無傷のパソコンに近づいた。

 

「 そのマシンにあるのは、

  書きかけのエヴァ小説だけだぜ。 」

 

真実か、それとも 瀬戸際のジョークか、

人質に銃を突きつけたまま、ほくまはニヤリと笑った。

 

「 それにな、

  俺の愛機は 無礼な輩に触られると、

  キツイ平手打ちを飛ばすんだぜ。 」

 

< ・・・ こっ!これはっ!! >

 

パソコンに向かった隊員達がどよめく。

 

< どうしたっ! >

 

< 電源を入れただけですっ!

   それなのに ・・ 火がっ!! >

 

< なにっ!! >

 

隊長が思わず背後を振り向く。

見ると タワー型のマシンから、灰色の煙が立ち昇っていた。

 

「 言っただろ? 無礼な奴には平手打ちってな。 」

 

焦げ臭い部屋の匂いに、ほくまは満足そうに笑う。

 

「 ・・・ こんな事もあろうかと、

  俺しか知らない やさしい ”ノック” をせずに、

  マシンを立ち上げようとすると

  CPUを異常稼動させて熱暴走させ、

  なにもかも燃えてしまう仕組みをつけといたのさ。 」

 

< 貴様っ!! >

 

「 闇の住人とやりあうなら覚えておきな、隊長さん。

  クラッカーってのはな ・・・ 臆病で繊細なんだ。 」

 

色めき立つレインボー達が

再びほくまを振り返り、銃を構えた。

しかし 彼らが目にしたのは 開放されて

床に倒れこむ人質と、 そのそばに投げられた

フラッシュバン(閃光弾)の小さなボディだった。

 

バシン!と言う凄まじい音と、

カメラのフラッシュを何百台も一斉に光らせたような

文字通り 目も眩む閃光。

 

< ぐあっ! >

< くっ! >

 

彼らが 燃え上がるパソコンに気を取られた隙に、

ほくまは 人質の胸ポケットから、特殊部隊の標準装備である

フラッシュバンを抜き取っていたのだ。

 

光の渦の中を 彼は隊員達めがけて走り、

彼らを押しのけて ドアへと向かう。

 

< 逃げるぞ!ちくしょう!! >

 

視力と聴力を奪われた隊員達は、

それでも必死に ほくまに向けて銃を撃とうとする。

 

< やめろ!味方に当たるだけだっ! >

 

隊長が見えぬまま叫ぶ。

彼がわざとこちらへ突っ込んで来たのは

銃を撃たせないためでもあったのだ。

 

「 おかえりなさい、ほくまさん。 」

 

「最後まで書かせろや」

 

「 もう待ってられませんよ、

  なんなんですか。 このハードボイルド風ソテーは。 」

 

「 ・・・・ 俺の日常を

  包み隠さずノベライズにすると 嫌でもこうなるんだよ。 」

 

「 バカすぎるパソコントラブルを

  精一杯カッコ良く報告しよう

 としても無駄だと思うんですが。 」

 

「 いやぁ〜〜〜!!しかし アレだねぇ!

  オジさんまさか 燃えるとは思わなかったよ! 」

 

「 燃えたんですか? 」

 

「 800メガヘルツマシンを 出来心で

  5.5ギガヘルツで動かそうとした

  だけだったんだがなぁ〜 」

 

「 出来心で

  ムーアの法則無視しないでください。 」

 

「 ムーアの法則ってなんだよ。 」

 

「 知りませんよ、そんなの。 」

 

「 いや、燃えてはいないんだけどさ。

  ペンタゴンがさ。 アクセスがハッキングでクラッキングが

  ワレザーでポートアタックかけたら DNSサーバーが吹っ飛んで

  NATでIPの割り振りが レジストリを破壊して

  国家公安員会が WINDOWSだったんだよ。 」

 

「 パソコン知識を精一杯自慢する

  中学生みたいなしゃべり方やめてください。 」

 

「 いいじゃんか。 なんかそれっぽい言葉散りばめて

  この場を誤魔化したいだけなんだからさ。 」

 

「 いったい なにをやらかしたんです?

  パソコンが壊れたのは風のうわさで聞きましたけど。

  なんか 勝手に追悼サイトみたいになってましたよ、ここ。 」

 

「 らしいね 」

 

「 単なる故障なんですか?

  それとも レインボー ・・ じゃなくて、

  なんか ”犯罪がらみ” なんですか? 」

 

「 気になるだろ 」

 

「 気になりますよ 」

 

「 お楽しみはまた明日 」

 

「 なんでやねん 」

 

「 作業が一週間分、

  たまりにたまりまくってんだよ。

  やっとメール箱にアクセスできたらぶったまげた。 」

 

「 掲示板もレスしないとダメですよ、ちゃんと。 」

 

「 ・・・ とりあえず

  ご心配(?)と迷惑おかけしましてすんませんした! 

  うす! 反省してますっ! ゲイツ死ね! 」

 

「 ・・・ なにがあったんだろう ・・ 」

 

3/2(金)

そう言えば前に放送した時も、フィフスエレメントの日記書いた記憶が(笑)

まあ、さしたる内容が無い作品だけれど 金のかかり方と、異常なコダワ

リと 爽快感を極限まで追求した ハリウッド映画はいつ見てもやっぱり

凄い。 見るつもりなんてこれっぽっちも無かったのに、Window表示で

隅っこに表示させていたら 思わずフルスクリーンに変えて そのまま最

後まで見てしまいまった。(笑) ゆえに反論・異論一切無し! 陳腐なイン

テリ気取りの評論家の酷評を吹き飛ばす威力ナリね。 まあ、あれだね。

一瞬でも画面に見入ったり ドキドキしたら、“負け”なんだろうな。(^_^;)

監督と音楽も一流だけど、確か公開当時 衣装(トータルデザイン)を、あ

のジャンポール・ゴルチエがやっているって話題になったこの映画。 コン

ピューター処理された異常な高音の歌を壮大に歌い上げる、青い異星人

(?)のオペラ歌手も ゴルチエのデザインなのかしら? (違うだろうな)

あのトグロをまいた後頭部が、 共鳴管と、B&Wで御馴染みの ノーチ

ラス原理をそのまま体現しているようで実に面白い。(巻貝理論) 

共鳴による音の増幅と、逆さまにしたラッパを取り付けて 背後の音を消

して、大切な音だけを前に出す方式。 さらには出した音が波紋のように

広がる場合、それを不要に反射したりしないように考えられた流線型の

フォルムが 実に合理的で機能的で良い。 ホールに響き渡るような音

量の声を出せて、なおかつ 音の定位はピンポイントでカッチリOK。さら

に意外とデカイ あのお腹で低音のほうもバッチリとくれば、まさに宇宙最

高の美声で 素晴らしい歌を歌う “エイリアン歌手” にふさわしいデザ

インだと言える。 ゴルチエはオーディオマニアだな、でなけりゃ天才だ。

あとひとこと言うならハリウッドでもかなり “見せ方の上手い” 部類に入

るであろう、ブルースウィリスのガンさばき。 フラフラでヘニョヘニョだけ

れど、 それが逆に一瞬の強烈な発砲の瞬間を印象的にしてるみたいで

爽快&実にカッコいい。 凄みと言うか、貫禄があらーね。 絶対

当たらないような気がするけど(笑)

しかしまあ、何度もこの日記で言ってるが 山寺様の完成された声優仕

事は凄いの一言ナリ。 吹き替え版見たほうがお得だねこりゃ。(笑) ま

あフォトンのあの演技にはかなわないけどサ。 (思いつき日記終わり)

 

3/1(木)

ただいま。(笑) … 二日ほど日記をサボってしまって、申し訳ない。

サボった理由は、忙しかったからではなく…まあ特に無いのだが、(^_^;)

ここのところボンヤリしていて 相次いで発売された “購入しとかなアカ

ンでしょ漫画” の新刊を求めてウロウロしていたと言うのはある。(トライ

ガンとか まほろまとかさ、ま そのへんよ、そのへん。 いのうえ空とか

さ(笑) つーか シナトラことちだまセンセ、ついにアニメ化っすか。 フィ

ギュアとかでまくってましたけど もうここまでくると メチャメチャですね。

豪邸建ててちょ) まあ なんのカンの言ったところで、やっぱり一番の理

由は “ジブリとかの画像張りまくって重すぎるページになったため、3月

まで放っておこう” と思っていたと言うのが正解です。 “表示に何時間

かかったって良い! この日記を読まんと一日が終わらんのじゃ!”みた

いな人にはまことに申し訳なかったんですが (たぶんそんな人いないと

思う) もし いたとしたら 明日の朝一で聖路加病院にでも行きませう。

… それでまあ、日記を書いていなかった間は コツコツと … 真面目

にエヴァ小説を書いていたのではもちろんなく。(笑) コツコツと真面目に

Adobeの Photoshop 5.0Jの勉強をしておりました。(マジ) 写真屋は大

昔に人のマックで遊んでいた頃に よく使っていたんですが、Windows

になってからは もっぱら誰も知らないであろう、MEGASOFT の Image

Folio 1.0 (俺専用カスタマイズ済み(笑)) と言う、昔秋葉原の裏路地の

アパートの一室のダンボールの中の隅っこで 100円くらいで売っていた

ソフトを使っていました。(笑) (フロッピー1枚よ、いちまい) そんなソフト

なんで もちろん “レイヤー” なんて概念すらあるわけもなく(笑) レタッ

チと言うよりも 簡単なサイズ変更とか形式変換とか “ちょい使い” と言

うレベル。 でもまあ美少女のエロエロCGを 激烈な解像度で描いたりす

るわけでもなく、ホームページに使う画像の製作程度ならば これで用は

足りてしまうわけで、 逆に長大なソフトを使うよりも サクサク動く この

ソフトのほうが気に入っていただけの事なのですが。(慣れていると言う

のもある) ちょうどHTMLをちょこちょこ修正する時に、ホームページビ

ルダーやら フロントページやらをいちいち起動しないで 秀丸とかメモ帳

とかで中身をササッと自分で書き換えた方が早いみたいなモンですな。

もちろん真面目なCG(?)やら、他人様からもらった 投稿CGなんかの

“ちゃんとしないといけないデータ” は Corel社の  PHOTO-PAINT と言

う 一般に馴染みはないですけど、 プロとかの間では評価の高い なか

なか高価なソフトをつかっちょりました。 … それでまあ、ニューマシンに

してから CPU的にも随分動作に余裕が出まして、 『 これならいっちょ

Photoshopでもいっとくかな 』 と言う気分になり 日記で御馴染み 柳川

氏に 『 くれくれビーム 』 を出してもらいました。(買えよ) まあ 写真

屋でも イラストレーターでも FLASHでも ライトウェーブでも その気に

なればウン十万のソフトはいくらでも ネットに落っこちてますが、そういう

もんを そういうふうに手に入れても 恐らく身につかないでしょう。 とり

あえず大声で非難する気も、推奨する気も、資格もありませんが(笑) 

要は “自分がそのくらいの値段を出してもCGをやりたい決意がある!”

と言う事が一番大事なのであって、有名で自由度とレベルが高く、難易度

も高いこういうソフトは 逆に真面目に頑張るつもりがないと 逆立ちして

も使いこなせません。(断言) よく アングラ気取って 自分が所有してる

CDRで焼いたワレズ一覧みたいな、 総額500万以上するんじゃないか

と思うようなソフト名を ずら〜〜っと並べて “リクエストしてちょ” みた

いなサイトがありますが、 こういう人の手の中のパソコンやCDRやソフト

ってのはある意味ですごく不幸だと思います。 恐らく1000円とか 500

0円とかの 初級画像処理ソフトをお小遣いを貯めて買って、 毎日のよ

うにいじくりまわして 沢山のCGなんかを作っている 中学生とか高校生

の少年のほうが 私は何倍も “PCを使えてる” と思います。 スパナや

レンチの高級品を物凄い数ずら〜っと揃えて、それらにいかに詳しくても

ネジを締めた事のない人ってのは いないようで実は沢山いるもんなんで

す。 … いかんいかん、また話がそれた。 それでまあ、Photoshop君が

不幸にならないようにと、久しくやっていなかった “CG製作” めいたこと

を スキャナーにラクガキ突っ込んでやっておったと言うわけです。(笑)

しかしまあ!ニューマシンと言うか、アスロン800Mhzの底力と言います

か … 昔とエライ違いですな。 巨大な画像の処理なんか、ボタンを押し

て 風呂に入ってこれるくらいかかったものが 今や  ”0秒!”

アルファ400Mhzマシンで フォトショップが “ノーウエイトで動く!” と

か騒いで憧れていた高校生の頃の私なら 泡吹いて倒れている事でしょ

う。(笑) 憧れどころか いつのまにか所有してるしよ>俺

と 言うわけで、 サクサク動いてしまうフォトショップで 最近はこのサイト

の画像も作っておりマス。(レインボーシックスの画像もいじれるゾナ、プ

ラグイン入れると) それで すっかり気を良くしまして、 今でもたびたび

メールに書かれている質問 No.2! くらいの 『 どんなソフト使って

ホームページ作ってるんですか? 』 と言う問いに、 『 HTMLとかは

これこれ これを使って … 』 と いちいち答えるのではなく、 今度か

らは 『 ここ見てちょ♪ 』 と書けるように(笑) プロフィールを少々内

容を加えて更新しました。いつもは日記とエヴァ小説のみのあなたも(笑)

たまには他のページも見ておくんなまし。(^_^;) 使いまわしですけど、画

像も更新しておりマス。 ( 間接照明!撮影は間接照明が基本じゃ! )

しかしまあ ・・・ Photoshopなんか使ってると メモリが512MBくらい欲

しくなるなぁ〜・・ あ、でもWin2000じゃねーし MACなら 1ギガくらい

突っ込んだほうが良いし(笑) 128もう一枚買って 256メガくらいにし

ておこうかなぁ〜 と 思ったらあーたっ! いつのまにか(知ってたけど)

128MBメモリなんて、ちょっとした 駄菓子の値段に

ってるじゃ あ〜〜りま戦火!!

(T▽T) ( チャーリーオハマビーチ ←オリジナル造語 )

4メガメモリに ウン万円払っていた あの頃をどう説明してくれるん

じゃ!(≧▽≦)/ 血のにじむような努力で マシンのメモリを5.6

メガに増設していた 若き日の俺をどう慰めりゃいいんじゃ!銀座

の一等地100坪が来年あたり500円とかにな

んのかゴルァ!!(それは話が違う) 

パソコンを配送する時の “中身の欄” は “コンピューター” とか “精

密機械” とかじゃなくって “ナマモノ” って書いたほうが 俺は良いと思

うぞ。(笑) 配送に時間かかってると“腐って”価値がなくなるしね。(^_^;)

そんじゃあ逆に、少しくらい鮮度の低い海産物でも、料理人の腕がよけり

ゃ〜 美味しく食べられると。 … なるほど、真理だねぇ。