98 99 2000 ⇔ 2001
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
5月1日〜11日5月12日〜31日

 

 

5/8(火)

激烈多忙につき余裕なし。 週末まで行方不明になる可能性もあり風。 

Flash魔王こと かんわさんがデザイン担当でお馴染みFFの映画版…

予告ムービーをいまさらながらダウンロード。 

凄い と 面白い を 何度言われてもいまだに

履き違えているスクェアに爆笑間違いなし。(笑) やっぱりお洒落軍は全

員死んでくれ。

 

5/6(日)

気が付いたら90万ヒットを突破していた。(笑) デジタルがどうのとか、AVアンプ

がどうのとか書いてる場合じゃなく、リハビリのゼロアスを終わりにして、とっとと

新連載でも始めんかい!とのお声が聞こえてくるようだが すでに16万ヒットを

突破しているこの日記のカウンターを見ると、 あながちそういうわけでもないら

しい。(^_^;) エヴァ小説もたっぷり書いて、日記もたっぷり書くのが理想ってか。

一日が54時間になるか、このサイトの運営でメシが食えれば可能すぎるほど可

能なのだが そうもいかないのが悲しいサガ。 もしそうなれば 今の40倍は面

白くて マシなサイトに仕立て上げる自信はあるのだが … などとアホな事を

言いつつ お待ちかね(?)の 実践編の始まり始まり。 スピーカーのセッティ

ング方法とか AVアンプの使い方、Windowsで一番音の良いソフトの話なんかも

したいとは思っているが、果たしてそこまでたどり着けるのか!? 真面目な内

容にも関わらず、いつもどおりの即興作成なので 私にもわからないのである。


久しぶりの技術派コラム

高音質デジタル男爵の夕べ

〜後編〜

(C)コスモヴィレッジ


ここをお読みの方は皆 “前編” を読んでいると思われるが、内容はご理解いた

だけただろうか? とりあえずビデオのタイマー録画に頭を悩ますメカ嫌いの女

性でも ちゃんと読めばわかるであろう書き方をしたつもりなのだが。

・・ 前回で言いたかったのは 『 デジタルとは何か? 』 そして 『 デジタルだ

とどうして音が汚れないのか? 』 そして 『 パソコン用のスピーカーを使わな

いわけ 』 『 パソコンの中から逃げ出すわけ 』 だいたいこんなところだった。

『 ウンチクは良いから “このAVアンプを買え” って単純に書けよ! 』 などと

思われる人もいるかもしれないが、それは大きな間違いだ。このウンチク(基礎)

をしっかり理解しておかないと、いざ AVアンプを買っても いったいどうやって

接続して良いのか? どうやって音を出せば良いのか? などなどわからない事

だらけになってしまう。 それに万が一気に入らない音であった場合や、問題が

発生した場合に 自力で解決する力や どこがおかしいのか考える事もできなく

なる。 足し算をやらずに 因数分解の数式の答えだけ暗記しても 何の役にも

立たない。 問題なのは 過程を楽しむ事を教えない学校教育にある。(笑)

 

@ 光デジタルアウトあれこれ

デジタルは 『 0101011101 』 だと言った。 アナログは 『 あれよりでかい 』

『 なんとなく凄い気がする 』 みたいなものだと言った。 体調で表現や感覚が

コロコロ変わり、人によってまったく逆になったりしてしまうアナログに対し、デジタ

ルはどこにいってもほぼ同じ。 アメリカに言ってもインドに言っても 5は 5だし、

98は 98だ。 よってパソコンの中に蔓延するピーギャラギャラギギー!なノイズ

がどんなに騒ごうが あまり関係ない。 ノイズ地帯を 『 0101010101 』 な姿

のままそ知らぬ顔で素通りして、外の安全地帯に出てから ゆっくりと音に変わ

れば良いのだ。その変身マシーンの名前が 『 D/Aコンバーター 』 である。

前回説明したサウンドカード、唯一説明していなかった 『 光デジタル端子 』

(通称SPDIF端子:ソニー&フィリップス デジタルインターフェイスの略) 後編

の最初はこれに注目する。 ・・ 光デジタル端子。 名前からしてサイバーで、

なんとなく未来的な感じがする。 そう、まさにその名の通り これこそがデジタル

な端子。 ここから 『 0101010101010 』 がそのままの姿でデロデロデロと流

れて来るわけだ。 言い換えれば変換機である 『 サウンドカード 』 の中を、

何も変換されずに 『 素通りしてきたデータ 』 の出口と言える。(厳密にはちと

違うが) 隣やその隣にある 『 ラインアウト 』 にヘッドフォンを挿せば音が聞

こえるが、このデジタル端子に挿しても何の音も聞こえない。 人間には単なる赤

い光が出ているようにしか見えないのである。 前回ではこの出て来たデジタル

データを 変換機(D/Aコンバーター)に通して音を聞く 3通りの方法について

最後に書いた。 理由は後述するが、私のお勧めはAVアンプである。

・・ しかしながらここでひとつ 問題がある。 @のUSBオーディオユニット と、

AのUSBスピーカー ・・ この二つについてなのだが、 実はこの二つの製品を

使う限り 『 サウンドカード 』 などと言うものは もはや必要なくなる。 つまり

『 サウンドカードを素通りしてしまうなら そんなもの必要ないじゃないか 』 と

言うもっともな理論が発生するからだ。 これら2つは現在のパソコンに標準で搭

載されているUSBと言う端子から デジタルデータをそのまま取り出す方式を採

用している。 とりあえずこの2つの製品の事をそのままにして 強引にAVアンプ

に進むと寝覚めがわるいので 『 こんなもん使うな ぺぺぺのぺだ! 』 とけな

しておく事にしよう。 まず 『 USBスピーカーはスピーカーがちゃちだから使う

な 』 そして 『 USBオーディオユニットは高い。 安いサウンドカードつけた

ほうがゲームの4チャンネルもつかえるし CPUの負荷が少なくて良いことばか

り。 ハードディスクレコーディングとか特殊な用途の人以外には向かない 』

ふー・・ 終了。 さてAVアンプの話に移ろう。(笑) ・・

弁明するわけではないが 確かにUSBで接続するのはとても簡単で良い。 いち

いち素通りするサウンドカードを買うのもどうかと言う理論はわかる。 しかし、サ

ウンドカードがないと何かと困る事が多いのもパソコンの宿命。 必須の装備と

割り切ったほうが良い。 理想を言えば USBで接続できるAVアンプがあれば

とても良い。 現に 『 パソコン用の周辺機器 』 として YAMAHAからUSB

接続のAVアンプがリリースされている。

しかしこの製品は2本のスピーカーしか使わず、サラウンド(360度の音場)を

すべてバーチャルな技術で再現しようとしている。(後ろにスピーカーがあるよう

な気がする) よって音にこだわるオーディオマニアが喜ぶ製品とは言いがたい。

それに なにしろ 私がYAMAHA嫌いだと言うのが致命的だ。(偏見かよ)

なぜ サウンドカード無しで、USBで接続できるAVアンプが無いのか?光デジタ

ル端子とUSBは違うのか? ・・ これは次のセンテンスでお話しよう。

 

A AVアンプとやらが良いらしい

まず始めに断っておきたいのが、『 AVアンプはパソコン用の機械ではない 』

と言うこと。 パソコン売り場に行って 『 AVアンプください 』 と言っても店員

に 『 それなら5階行け 』 と追い払われる事うけあいである。 あるいは店員

によっては クリエリティブや新潟キャノテック(PCの周辺機器メーカー)あたりの

『 おもちゃスピーカー 』 ならぬ 『 おもちゃAVアンプ 』 を持って来て 『 現

金でお買い上げですか? 』 と言ってくるかもしれない。 その場合は走って5階

に逃げるべし。(笑)



おもちゃAVアンプとその仲間達。 ああ・・ べべ猫さん、ごめんなさい(笑)

5階の売り場は 『 ホームシアター売り場 』 と書いてある。 どうやらパソコン

とは縁もゆかりもない感じだ。 置いてある機械はどれもシャンパンゴールドの

でっかいものばかりで、スピーカーもなんだか大きくて 大人っぽくて 偉そうで

高そうだ。 心なしかいるお客さんも PCフロアの貧乏学生と言った感じではなく

IT関連でウハウハに儲けている独身貴族やロマンスグレーの紳士が多い感じ。

だが 人間放っておいても歳だけは食うもんなので 臆する事はない。 しっかり

と良くて安いものを見つけよう。

AVアンプとは 本来 『 ホームシアター 』 という趣味(システム) の中核をな

す機械の事だ。 ホームシアターとは読んで字のごとく、 『 我が家の映画館 』

と言う意味だ。 『 我が家の映画館 』 と言っても、一昔前のタモリとか石坂浩

二とか大橋巨泉とかビルゲイツとかのように 庭に映画館を建てる事ではない。

もっと手軽に、普段の生活の中で 映画館のような映像と音を楽しもう!と言う、

新しい考え方の事である。 ・・ しかし 今回はパソコンオーディオの話なので

ホームシアターについては軽く触れるだけに留める。 PCと関係のあるところだ

けお話ししていく事にしよう。

 

B AVアンプとはなんぞや?

普段 味噌汁をすすっている居間を映画館にするためには、とりあえずでっかい

テレビが必要な気がする。 しかし 部屋を真っ暗にして どでかいテレビでレン

タルビデオの 『 マトリックス 』 か何かを眺めていても 何かが違う気がする。

映画館ではまるで地を這うような爆音! どおーん!ばかーん! どかーん!!

と 振動まで伝わるような音がしているハズだ。 さらに前からだけではなく、後ろ

や真横からも音が襲い掛かってくる。 ジェラシックパークで背後から頭上をまた

ぐティラノサウルスの音。 シンレッドラインで耳元をかすめて背後へ飛んでゆく

銃弾。 レンタルビデオではそんな芸当は聞こえない。 『 くそう!! ならば

スピーカーを背中側にも置いてやる!! 』 と 2個のスピーカーを買ってきて

背後に置いても もちろん音は聞こえない。(当たり前だ) レンタルビデオを叩

いて ゆすっても そんな音は入っていないし、 テレビにそんなスピーカーをつ

ける端子もない。 しかし 案ずることなかれ。 お教えしよう。 ホームシアター

を楽しむためには以下のような機械があればよいのである。(標準的仕様)

DVDプレーヤー

AVアンプ

(前)フロントスピーカー×2個

(中央)センタースピーカー×1個

(後)リアスピーカー×2個

(低音)スーパーウーファー×1個

テレビ(でかいほうが気分が出る)

現在流行りで よく耳にするDVDは 映像と音を記録してあるデジタルディスク

の事である。 綺麗な映像はもちろんの事だが、 実はこのDVDにこそ ホーム

シアターと言う趣味を一般化した秘密が隠されている。 ・・ そのキーワードは、

『 マルチチャンネル 』 と言うものだ。 マルチチャンネルとは マルチなチャン

ネルである。 チャンネルがいっぱいあるわけだ。 簡単に言うと 『 音を入れて

おく部屋が何個もある 』 と言う意味。 例えばお馴染みのCD。 CDには右の

スピーカー用の音と 左のスピーカー用の音が入っている。(ステレオ方式)

この場合は 右と左で 『 2チャンネル 』 だ。 (掲示板のことではない(笑)) 

つまり先ほどの例を使うなら、DVDにはレンタルビデオとは違い、 背後の音や

地を這う重低音なども あのキラキラ光るディスクの中に ちゃんと収録されて

いると言う事である。 ・・ 詳しいことはさておき、では いよいよAVアンプに話

を移ろう。 AVアンプとは AVなアンプである。 AV用アンプと言っても良い。

アンプは 増幅装置だと前回言った。 では AVとは何か? もちろんアダルト

ビデオではない。 AVは (オーディオ&ヴィジュアル) の略である。 オーディ

オは 音。 ヴィジュアルは 映像 ・・ まさにホームシアターの事。 言うなれ

ば 『 我が家の映画館用アンプ 』 と言う感じだ。

では、AVアンプの仕事と言うのはどんなものだろう? とりあえずアンプと名が

ついているので増幅業である事は確かだ。 

 

DVDプレーヤー  →→→(映像)→→→ テレビ

AVアンプ

↓   

↓   

↓   → フロントスピーカー×2個

↓  → センタースピーカー×1個

↓ → リアスピーカー×2個

→ スーパーウーファー×1個

 

図のように AVアンプはDVDから受け取った音を、文字通り マルチに増幅し

て 合計6個(2+1+2+1)のスピーカーを鳴らすのが AVアンプの仕事であ

る。 これだけでも十分大変そうだが、 もちろん彼の仕事はそれだけではない。

彼にはもうひとつ ・・ 『 デコーダー 』 としての役割もあるのである。

またあたしい言葉が出てきて恐縮だが、 『 デコーダー 』 とは すなわち!

インディージョーンズ博士みたいなものである。(は?) ・・ 先ほど DVDには

マルチなチャンネルの音が収録されていると書いた。 現に普通のアンプが2個

で済むところ 6個ぶんもの音を処理しなくてはならない。 しかし いくらDVDと

は言え その収録できる部屋の大きさには限度があるのだ。 (全部のチャンネ

ルに1時間の音楽を入れても 1×6=6時間になってしまう。CDは74分で限界

なのだから無理なのである) そこで!DVDに収録されているマルチなチャンネ

ルの音と言うのは 特別な方法で “圧縮” されているのである。 ぎゅーぎゅー

と押し付けて 小さくたたんで仕舞ってあるわけだ。 その結果、普通の人では

いったい何が書いてあるのかわからない 古文書みたいな状態になっており、

その暗号を解読できる ジョーンズ博士のような人(デコーダー)が 必要なので

ある。 簡単に言うと カップラーメンにお湯を注ぐ人の事だ。

 

『 ちょべりぐー!! 』

   ↓

(デコーダー)

   ↓

『 とても良いと 私は思います。 』

 

『 イケメンだよねー 』

   ↓

(デコーダー)

   ↓

『 容姿端麗で流行に敏感な美男子ですね 』

 

『 ぬしら、どこさいくつもりだがや 』

   ↓

(デコーダー)

   ↓

『 あなたたち、何処へ行くつもりなのですか? 』

 

・・ こうして考えると デコーダーとは 方言や略語にも通じた翻訳係

つまり 『 D/Aコンバーターに似た仕事 』 とも言えます。そう!

AVアンプの中には 翻訳だけでなく、方言や略語も変換できる、

非常に優秀な 『 D/Aコンバーター 』 が搭載されていると言う

事なわけです。 よって、例えばDVDプレーヤーではなく、CDプレー

ヤーから 『 010101010 』 のデジタルデータをそのまま取り出し

AVアンプに繋いでも音が聞けるし、 MDプレーヤーでも もちろん

可能! 普通のアンプは 『 増幅するだけ 』 が仕事であり、デジ

タルデータを受け入れてくれる端子すらついてませんが、DVDを

相手にするために作られたAVアンプには、優秀なD/Aコンバータ

ーが搭載されているので、デジタルならばなんでもござれな状態な

のです。 普通のアンプが 『 小さな音を増幅する 』 と言う 『 ア

ナログ 』 な世界のものならば、 増幅だけではなく、デジタルデー

タをそのまま入力されても自分で変換までしてくれる、しかも6チャン

ネルぶんもやってくれる AVアンプ君は かなり多機能・高機能な

未来のアンプであると言えるわけです。

 

C PCに嘘をつかせよう!!

デジタルならばなんでもござれ、懐の広い兄貴が言うのだから 甘えない手は

ありません。 そこで早速、 我らがパソコンの サウンドカードの光デジタル端子

からデロデロと出ていた 『 010101010 』 データも AVアンプに 『 お願い 』

しようと思うわけです。 つまり DVDやCDやMDと一緒に PCも仲間に入れて

もらおう ・・ と。 『 光デジタル端子から音のデータを出している 』 と言う点

では CDやMDとまるで同じなのですから、私はパソコンではなく、単なる “光デ

ジタルアウトから音のデータを漏らしている人” として 彼のところへ行けば良い

のです。 ・・ しかし、AVアンプは ホームシアター用の機械。 DVDやCDやMD

やカセットデッキなどなど ・・・ 実に様々な機械が接続できるようになっていて

その懐の深さを感じさせる背中をしておりますが、 やっぱり 『 PCと繋げる

場所♪ 』 などという表示はありません。 

リアパネル

(AVアンプの背中。もちろんPC用とは書かれていない。)

つまり嘘をついて接続しようとしているわけです。 私はPCなんかじゃない。

なんかじゃない なんかじゃないと自己暗示をかけ(笑) サウンドカードから伸び

た光デジタルケーブルを 本来はDVDプレーヤーと繋ぐ端子に サクッと挿してし

まいましょう。 ・・ つまりPCをDVDプレーヤーに見立ててしまう。 私はDVDド

ライブですと嘘をつくわけです。 こんな芸当ができるのは もちろん端子(規格)

が同じに統一されているからに他なりません。 こうして考えると、本来サウンド

カードについているデジタル端子は、パソコンの音を MDなどでデジタル録音す

るためのものであろうと想像でき、AVアンプと接続すると言う考えは 本流では

ない ・・ 亜流な考えなのかもしれないわけです。

 

D DVDドライブとしてのPC

パソコンでCDを聞くとすると、そのデータはパソコンを素通りして AVアンプに到

達します。 すなわち DVDプレーヤーにCDを入れて再生したのと同じ状態にな

るわけなので、 もちろんきちんと音が聞こえます。(大丈夫ですか?わかりま

す?) パソコンの起動音やMP3などの音(PCM・WAVEファイル他)も大丈夫。

早い話がオールオッケー! パソコン本体と 光デジタル出力ができるサウンド

カードと AVアンプがあれば ノイズ無し!好きなスピーカーが使える夢のPC

サウンド生活の始まりだ!! ・・・ (完) ・・ といきたいところですが、それで

はせっかくのAVアンプを 単なる 『 D/Aコンバーターつきのアンプ 』 として

しか使っていない事になるので、彼が可愛そうです。 何しろDVDの圧縮された

音を 翻訳できる・・ほら、 覚えてますか? そうそう。 その 『 デコーダー 』

も搭載されているし、なにしろ6チャンネルも増幅できる奴なのです。 今までの

パソコン用スピーカーと同じ 2チャンネルのステレオしか使わないなんて もっ

たいないったらありゃしない。 どうせならば パソコンでDVDを楽しみ、 かつ

ホームシアター世界にも首を突っ込んでみたくなるのが人情ってもんです。

パソコンでDVDを見るためには、DVDドライブと言うものが必要です。一昔前は

高値の花でしたが、現在ではもう “標準装備” と言った感じ。 これからマシン

を自作する人や、買おうと言う人は とりあえずDVDドライブをつけたほうが良い

と思われます。 何しろDVDドライブは CDROMドライブの変わりにもなります

し、 DVD(デジタル・ヴァーサタイル・ディスク:ヴァーサタイル→多様) の名前

のとおり ホームシアターの映画を収録するだけでなく DVDはパソコンのソフト

やゲームなど いろいろな目的に使われてますので 将来有望なわけです。

・・ しかし パソコンでDVDを見るためにはドライブだけではダメ。 DVDを見る

ための 『 ソフト 』 が必要になります。PCオーディオと 直接関係はありませ

んので飛ばしますが 『 WinDVD 』 や 『 パワーDVD 』 などが有名です。

私の愛用は 『 パワーDVD(最新版) 』 暖かめの映像がとても綺麗で良いで

す。 ・・ ではでは、肝心の音のほうはどうなっているのか? と言いますと、こ

れがなかなか良くできています。 ・・ と 言うのも、普通のパソコンユーザーは

パソコンとAVアンプを繋いで音を楽しんだりはしませんので、このソフトが一種

のデコーダーの役割を果たす事になるのです。 具体的には ホームシアター

とまではいきませんが、サウンドカードに接続した4つのPC用スピーカーを使っ

てサラウンド効果を出す事が可能です。 他にも最新版のソフトではドルビー

ヘッドフォンと呼ばれる ヘッドフォン再生でも擬似的に3Dサラウンド再生が可

能な技術が取り入れられていて、 深夜の映画鑑賞にも非常に有利です。

このような機能は その性質上 サウンドカードの性能やドライバに関係があり

利用できない環境もありますが、SPDIF(光デジタル出力)の可否も含めて 

説明書やWEBサイトに詳細な情報が書かれていますので、自分のサウンドカ

ード。環境に合ったソフトを選ぶのが理想的と言えます。

例:PowerDVDの対応状況
サウンドチップ 4スピーカー 6スピーカー S/PDIF dts
Aureal Vortex Advantage 8810 - -
Aureal Vortex2 8830 -
Creative SoundBlaster PCI128(CT5880) - -
Creative SoundBlaster PCI64(CT5880) - -
Creative SoundBlaster Live! -
Creative SoundBlaster Live! Value+Digital I/O -
Creative SoundBlaster Live! Platinum -
ESS Canyon3D -
ForteMedia 801A - -
Hootech AudioDSP24 - - -
VLMS ThunderBird Q3D - -
Yamaha YMF724 - - -
Yamaha YMF744 - -
 

WinDVDの対応状況
サウンドチップ 4ch対応 6ch対応 S/PDIF
Aureal Vortex2(8810)
Aureal Vortex2(8820)
Aureal Vortex2(8830)
ESS Meastro2E(ES1978)
ESS Canyon3D
Fortemedia FM801
Cmedia 8338
Cmedia 8738
Yamaha YMF724B
Yamaha YMF744B
Creative Labs Sound Blaster Live!

Windows 98/98SE 環境のみ確認 Windows NT, Windows 2000では、4チャンネル以上のオーディ
オ出力およびS/PDIF出力は、対応するサウンドボード/ドライバソフトがないため行えません。
(※COCHMA注:条件がそろえばWindows2000などでのSPDIF出力は可能:未保証)

 

他にもパソコンで楽しむDVDは 『 HTPC 』 などとも呼ばれ、条件がそろえば

高級DVDプレーヤーおも凌ぐ性能を発揮する可能性があると言われ、現在映像

マニア、シアターマニア達が 研究している最先端の領域でもあります。

 

C 良いAVアンプの選び方

ではいよいよ本題に入るとしましょう。AVアンプは現在 オーディオの中では特

に人気のある分野で、店頭に並んでいる製品は非常に数が多く、値段もまた多

岐に渡ります。 最低では2万円弱。(量販店で) 上は見たらキリがありません。

(百万円のもう一桁上) ホームシアターやDVDは海外でも人気ですので、もちろ

んAVアンプの海外製品も存在します。海外のオーディオ製品は傾向として非常

に趣味的、個性的なものが多く 日本製品のように性能が羅列されたカタログで

お客を引き寄せると言うよりも 『 惚れさせて買わせる 』 部分があります。か

くいう私も海外製品は大好きで、 『 これぞオーディオだ! 』 と言いたくなる事

も多いのですが、AVアンプは 既に基本が完成されている アナログアンプや

スピーカーや CDプレーヤーなどと違い、 まさに日進月歩のスピードで進化し

ています。 乱立するいろいろな規格、それに合わせた機能。 そういったもの

をいち早く敏感に取り入れるスピードでは、日本製品に若干の歩があることは

確かです。 さらに音楽鑑賞だけでなく、ゲームや音楽製作、他の効果音など

にも使われるPC用のAVアンプは あまり趣味的に片寄った音質のものを選

ぶのもどうかと言う意見もあります。 性能だけが良い無味乾燥な音に嫌気

がさす事もありますが、片寄った音もまた“飽き”を生みます。しかし、AVアン

プがいかに最先端であるとしても、最終的には『自分の耳』という“絶対的な物

差しで計るべき”と言うオーディオの基本は変わりませんので臆する事はあり

ません。ルックス・機能・そして音質。バランスに注意して、長い目で考えて

自分に合った製品を選ぶ事が大切です。 そこで!!


ほくま直伝、AVアンプの10ヶ条!

 

@ 重いほうが良い

オーディオマニアがこれを見たら、思わず吹き出して『古いよ、あんた』と

言うかもしれませんが昔からよく言われるアンプの神話として『重いほうが

音が良い』と言うものがあります。厳密に言うとこれは中のトランスと言う

部品が高級かどうか?の簡単な判断であり、又アンプ自身が重いほうが振動

などに強いと言う利点もあります(音に余分な影響がでない:本体が鳴きに

くいとも言う)あまりに重過ぎるのもどうかと思いますが、AVアンプは単

純計算で普通の2チャンネルアンプの2倍〜3倍の増幅作業をしなければな

らないので、重いに越した事はないと言えます。…まあ、重ければなんでも

良いのかと言われると困るのですが、重いアンプは腰の据わった芯の通った

頼りがいのある音を出す事が多く、軽くてひ弱なアンプの上に鉛や鉄のオモ

リを大量に置くと音が骨太なものにガラリと変わるのも、オーディオ界の常

識であるのも確かです。他にも『ボリュームに拘る』と言う要素もあります。

ボリュームはアンプのランクの指標とも言われ、高価なアンプはボリューム

ツマミも恐ろしく高級・重厚です。良いボリューム抵抗を使うか使わないか

でも音はガラリと変わるのですが、最近はデジタル制御も登場しており一概

にどうとは言えません。しかしながら、購入後に一番手に触れる場所である

のは確かですので、これが貧弱でオモチャのようなものだと 心理的な残念

感を感じるのは確かです。(笑)


A 入力できる数は多いほうが便利

これは読んで字のごとく。MDやDVDやCDだけに限らず 入力できる数

は多いほうが便利です。高級機になると、家にあるあらゆるものを繋げられ

るんじゃないかと思うくらい入力系統が豊富になりますが、大いに越した事

はありません。カタログなどには入力系統の数を表にしてわかりやすく比べ

られるように書かれている事も多いですので、AVアンプにつなげたい自分

の持っている音の出る機械の数を考えて 余裕のあるものを選びましょう。

 

B 搭載されているデコーダーの種類

先ほどDVDには特殊な方式でマルチチャンネルの音が圧縮されていると書

きました。そしてそれを翻訳してくれるのが『デコーダー』であると。

現在その圧縮方式には大まかに二種類のものがあり、一つは『ドルビーデジ

タル』略してDD、ドルデジ、AC−3などと呼ばれています。これはサラ

ウンドの王者ことドルビー博士のドルビー研究所が開発した、古典とも言っ

て良いサラウンド方式。ドルビーサラウンドのデジタル版であり、ほぼ映画

業界の標準と言っても良い方式です。前に3個。後ろに2個のスピーカーを

配置し、スーパーウーファーを追加することで再生が可能なホームシアター

の標準的な方式です。・・そして、これを翻訳するための『デコーダー』が

そのまんまの『ドルビーデジタルデコーダー』 これが搭載されているかど

うか?は、AVアンプの表面の刻印やカタログで容易に確認可能です。

ドルデジは現在の主流ですので、お店に並んでいるほぼすべてのAVアンプ

が対応していると言っても過言ではありません。しかし、中古ショップや人

からのもらいもの。ネットオークションなどで古いAVアンプを購入したり

する場合は、これに対応していない事もよくありますので(DVD登場以前

のAVアンプなど)注意が必要です。

  

もう一つの長たる圧縮方式は、『DTS』(デジタルシアターサラウンド)

と呼ばれているものです。専門的な説明は避けますが、ドルビーデジタルよ

りも情報量が多く、高等な規格と呼ばれています。(音は現にこちらが上で

す)しかし、DTS方式で音声が収録されている映画などのDVDソフトは

まだ一般的とは言いがたく、『青き空に雲は流れ:通常版』『青き空に雲は

流れ:初回限定DTS版』などという“特別扱い”の段階です。しかし国内

のAVアンプメーカーは非常に精力的に新製品の開発をしておりますので、

このDTS方式を翻訳できる『DTSデコーダー』は、現行機種のほとんど

に搭載されています。(一部の超格安品を除く)万が一、DTSの再生がで

きない機種を購入した場合、お店でDVDソフトを買う時には 裏に書いて

ある音声収録方式を確認する事が大切です。(でないと音が出ない事になる)

※他にもBSデジタルのAAC。ルーカスのTHXやTHX-ULTRA

DTS-ESなどさらに上位、拡張された規格は存在しますが、基本的には

『あればうれしい』程度に考えて結構です。PC用のAVアンプとして購入

するであろう価格帯(10万円以下)では搭載されていない事も多いかもし

れませんが、それほど神経質になるものではありません。(何せソフトがな

いし)なおAACはBSデジタルを入れるご予定のある人のみご検討を。

 

C D/Aコンバーターの性能

これは『オーディオマニアック』と呼ばれる領域に足を踏み入れた事項と言

えます。今まで何度も登場してきたデジタルとアナログの翻訳係。『D/A

コンバーター』ですが、これには各社いろいろな種類とグレードが存在しま

す。オーディオでも『ハイエンド』と呼ばれる超高級製品の世界になると、

このDAコンバーターが50万円、100万円と言った値段で単体で発売さ

れるほど“コダワリのある世界”であり、“違いのある世界”でもあります。

よってAVアンプにおいても、各社それぞれのDAコンバーターには値段的

なランクにともない、音の違いが存在します。どこのものが良い、悪いかは

人の感性の問題ですので一概には言えません。(だからオーディオは面白い)

ただ、D/Aコンバーターのランクの差。性能の差。音の違いと言うのは、

一般的に“音のきめ細かさ”“広がり”“生々しさ”などに良く出る場合が

多く、『あのアンプはこのアンプよりも低い音がズシンと出るよね、DAコ

ンバーターの違いかな』とはあまり言いません。難しいオーディオ用語で、

これを“分解能”などと呼びますが どのように聞けばわかるのかは悲しい

かな文章では表現できません。ちなみに私はバイオリンの音やチェロの弦を

指で擦る音で分解能を判断しています。(雰囲気的にはわかるかなと)

実はPCオーディオの最大の魅力は、このD/Aコンバーターを、パソコン

周辺機器メーカー(つまりサウンドカードのメーカー)のものではなく、ま

ともなオーディオメーカーのものを使えると言うのもあります。

 

D FM/AMチューナーの有無

これはラジオが好きでない人には何の関係もないかもしれませんが、私の選

ぶ基準ですので(笑)必須と言えます。もっともラジオをあまり聞かない人で

あっても、AVアンプにチューナーが搭載されていればPCをやりながら特

に音を出す必要がない時にFMラジオなどをBGMに様々な作業ができます。

特にニュースや天気予報などはいちいちサイトにアクセスするまでもなく、

定期的に知らせてくれるので意外と便利と言えます。さらに後述しますが、

AVアンプには“DSP”と言う、サラウンド(360度の包み込む音場)

でない音をサラウンドに変化させてしまう機能が搭載されています。

例えば普通の2チャンネル、ステレオのCDに“コンサートホール”と言う

DSPモードを割り当てると、複数のスピーカーを有効に使って あたかも

コンサートホールで歌を聞いているような広がりを感じたりすることができ

ます。元々はモノラルの古い白黒映画なども、最新のサラウンド映画のよう

に見るための技術から始まったものですが、とても面白い機能であると言え

ます。ラジオ放送の野球中継やサッカー中継などをこの機能を使って楽しむ

とスタジアムにいるような雰囲気になり、スポーツ好きの人にも良いかもし

れません。

 

E DSP(エフェクト技術)のレベル・種類

このDSPにも、DAコンバーターのように各社、各機種によってさまざま

な種類があります。呼び名や効能は様々ですが、風呂場に入っているような

モード。広いコンサートホール。狭いJAZZクラブ。天井の高い教会など

ど…実に多彩な音のモードが存在します。また、このDSPのモードの種

類の豊富さ。エフェクト技術の優秀さを売りにするメーカーも存在し、(例

:YAMAHAのシリーズなど)いろいろなサラウンドを楽しんでみたい人

には魅力的なポイントだと言えます。…しかしながら“味付け”“ごまかし”

“おまけ”的な部分があるのも事実であり、基本的な音作りがしっかりして

いていなければ おまけが魅力的でもダメだと言う事ももちろんあります。

 

F 2チャンネルでの実力 音の良し悪し

これはAVアンプと言うよりも、アンプとしての基本的かつ、究極の判断基

準と言えます。AVアンプと言えども年がら年中映画を見て、サラウンド再

生しているわけではなく、特にPCで使うのであれば2ちゃんねる。ステレ

オの再生音を無視するわけにはいきません。豊富な機能、外見、値段、ブラ

ンドイメージに惑わされず 基本的な実力で判断するのがやはり一番大切な

事だと言えるでしょう。また視聴し、判断する時には自分が好きで、よく聞

いている(聞き込んだ)リファレンスとなるCDを持ってお店に行く事が重

要です。臆する事なく店員に頼み、納得するまでいろいろな機種で聞いてみ

ましょう。リファレンスCDでどのように音をチェックするか?などについ

てはとても書ききれませんので割愛。(今まで日記で何度か書きました)

機会があればまた書きますので。

 

G マルチチャンネル(アナログ)入力の有無

そしてこれこそがこのコラム(?)の影の主役。最大の難所と言っても良い

要素です。これはそんじょそこらのオーディオ誌やホームページには書かれ

ていませんので、どうか心して読んでください。(笑)

前編でチラッと触れたのですが、現在PCのゲームでは(プレステ2なども

そうですが)DVDでのホームシアターに負けないくらいサラウンド再生が

ブームです。映画と似ているゲームですので至極当然の進化とも言えるので

すが、PC用スピーカーを4個。サウンドカードのラインアウト×2に繋い

で、前後の4チャンネルで楽しむサラウンドが、PCゲームでは一般的です。

(すべて前編に書きました、アナログでのお話です)しかし、こちとらサウ

ンドカードは素通りして、AVアンプと結婚しようと言っているわけで、も

はやラインアウトもPC用スピーカーも縁の無い話になっています。

・・・ここに一つの重大な問題が隠れているのですが・・・わかりますか?

よく読んで勉強していた人なら、もしかしたらわかるかもしれません。そう

ゲームで使われる4チャンネルは『AVアンプでは再生できない』のです。

ガーン!!俺ゲーム好きなのに!サラウンドで後ろから弾が飛んで来るのと

か、前から来たレースカーが背後に走り抜けてくのとか大好きなのに!再生

できないって!ガッデム!AVアンプなんていらねー!PCオーディオなん

てやらねー!!! ・・・ と怒る前に、なぜか?どうして再生できないの

か?を考えてみてください。 PCオーディオはもうお分かりのとおり、デ

ジタルのままサウンドカードを素通りさせてAVアンプに繋いでいます。

PCの音声(PCMやWAVE形式)は問題なく再生可能。DVDのマルチ

チャンネルもドルデジデコーダーやDTSデコーダーが搭載されているので

サラウンドで再生できます。しかし!!そう!!ゲームで使われている、4

チャンネルのデータ(謎の圧縮方式)を翻訳(デコード)できる人が、AV

アンプにはいないのです!!(なにせもともとパソコン用途じゃないから)

パソコンゲーム界では一般的、AVアンプにとっては未知の方式である ゲ

ーム用のサラウンド規格。有名なものにはクリエイティブ社のEAXや倒産

したA3D(笑)マイクロソフトのお馴染みダイレクトX(その中のダイレク

トサウンド)などがあります。AVアンプの中にEAXデコーダーやA3D

デコーダーが搭載されていれば、何の問題もないのですが… 悲しいかな、

これはパソコンでAVアンプを使用している宿命と言えます。(どっかのオ

ーディオさん、ライセンスがんばってとってAVアンプに搭載してけろ)

しかぁああし!!ここで諦めてはPCオーディオ宣伝部長の名が廃る!(笑)

なんとかこの問題を解決できないだろうか?・・そうポジティブに考えてみ

る事にすると・・『ゲームをやる時だけ、PC用のスピーカーを2組持って

きてそれをサウンドカードに挿す。』と言う方法が思い浮かびます。

・・しかしながらこれは『まあ、そりゃーそうだけどさ・・根本的な解決に

はなってないし、いちいちゲームの時だけPC用のチンケなスピーカーを

持ち出してくんのかよ、めんどくせー』と言われたらお仕舞い。まさにその

通りです。せっかくオーディオ用の本物スピーカーを部屋の中に配置してお

いて、ゲームの時だけはそれから音が出ないなんて悲しすぎます。

そこで私の考えた(使っている)方法は・・ズバリ!『マルチチャンネル

(アナログ)入力』を使うと言うものなのです。

リアパネル

中央上部、緑赤青の端子がアナログマルチチャンネル入力

折りしも世の中はサラウンドブーム。複数のスピーカーから音を出すのは、

なにもDVDの映画だけには留まりません。この日記などでも何度か登場し

ているSACD(ソニーの作った次世代CD)そして出現したばかりのDV

Dオーディオ(DVDを使ったCDのようなもの)などは 映画ではなく、

普通の音楽を収録する目的で作られたにも関わらず、マルチチャンネル仕様

となっています。(例えばライブ録音や、バンドの中に紛れて聞いているよ

うな音楽も再現できる)そして、現在売られているAVアンプはこれらの次

世代のメディアにも対応しているのです。つまりSACDやDVDオーディ

オのマルチチャンネル音楽再生が世の中に広まった時用に、『マルチチャン

ネルのアナログ入力』が搭載されているのです。そしてこれがPCゲームの

サラウンドにも使えると言うわけなのです。(SACDやDVDオーディオ

は5チャンネル、6チャンネルまたはそれ以上の音を使うので、それに対応

しているのならば 4チャンネルくらいわけないと言う事)

具体的にはサウンドカードのアナログラインアウト×2と、AVアンプのマ

ルチチャンネルアナログ入力の“フロント2チャンネル”“リア2チャンネ

ル”を繋げばOK!!ゲームをする時にはAVアンプのボタンを押して、D

VDモードから→マルチチャンネル入力モードに切り替えれば、今まで使っ

ていたスピーカーの、前後の4台からしっかりとサラウンドが再生されると

言う仕組み!!(≧▽≦)/ 素通りするだけで使わないと思われていたサウ

ンドカードを、EAX・A3Dなどのデコーダーとして使うと言うわけ!!

我ながら完璧な手法だと自負しています。(^o^)丿

(USBスピーカーやUSBオーディオユニットを批判して、あえてサウ

 ドカードに拘ったのは、この問題があったからでもあります。また、サウ

 ンドカードによって対応しているゲームのサラウンド規格は違います。こ

 れも買う前によく調べてみる事が大切と言えるでしょう。)

 

H 見た目&ブランドイメージ

ルックスで音が決まるわけではありませんが、ルックスが悪いとまず聞いて

みようと言う気がそもそも起きません。また、べらぼうに音が良くても顔が

気に食わないと欲しいと思いません。オーディオの真理です。(笑)

また、ソニーだから安心だ。AVアンプの有名メーカーのYAMAHAだか

ら良いハズだ。国産じゃないとすぐ壊れる。などなどブランド指向的な考え

が蔓延しがちですが、そんなような気になって聞くとそんなように聞こえる

のが人間であり、オーディオでもあります。(笑)ですので先入観を植え付け

るような特定のメーカー賛美・批判などはあまり気にしないように。

ちなみに私はソニーとYAMAHAは嫌いです。(笑)(コラコラ!!)

 

I 価格

自分の条件にすべて合う、最高最上の まさに運命アンプ!!しかし財布の

中身が足りないと、彼女を持ってかえる事はできません。時として予算で非

情な切り捨てをしなくてはならない時もあるでしょう。しかし知恵と勇気と

情熱で値段以上の音を出すことはもちろん可能です。(それこそが醍醐味)

特に初心者はあまり凄い値段の高級機を欲張らず、いぢり倒してオーディオ

の勉強をするつもりで購入したほうが良いと思います。それにソフトを買う

お金も必要です。ソフトがなければアンプもスピーカーもただの箱です。

 

E ひとまずのあとがきにかえて…

時間が足らずに駆け足になってしまいましたが、PCとAVアンプの関係…

なんとなくご理解いただけましたでしょうか? 今回はお勧め機種を明確に

あげてみようかとも思いましたが、あえてしておりません。もしかしたら次

回に“おまけ”として書くかもしれませんが… それと、恐らくAVアンプ

よりも重要な“スピーカー”についても一切触れる事ができませんでした。

(まあ、どれが良いとか悪いと言うものでもないのだけれど) 他にも見落

としがちなケーブルの話などは 次回のおまけで書きたいと思っています。

PCのオーディオを極めるためにはまだまだこんなものではないほど知らな

ければならない事、やらなければならない実験がありますが、とりあえずは

あまりにもプアなPCのサウンド環境の改善。又は改善欲求が起こるキッカ

ケにでもなれば幸いです。そして一番大切な、『選んで買って家に帰ってか

らが戦いの始まり』であると言う事。オーディオは買うまでが半分。買って

からが半分と言われます。100万円のシステムも単に置いただけでは10

万円の音でしか鳴りません。(ホント)それはある意味10万円のシステム

で頑張れば100万円の音が出せるかもしれないと言う意味でもあります。

PCの静音化やスピーカーのセッティング、アンプの使いこなし、ソフトな

どその他いろいろ パソコンで良い音を楽しむための真の道のりは遠いです

が、パソコンで驚くほど良い音を楽しむ事は可能です。いっちょその過程を

楽しんでみようかな?オーディオって面白そうだな?と、チラッと思ってい

ただければ このコラム(?)にも存在価値が生まれると思っています

 

・・つ・・疲れた(笑) ・・あ、音の良いWindowsのソフトの話もしてねーや

 

(上級者の人へ)


この文章において、サウンドカード内部での厳密な変換再業については “デジタ
ルのままの素通り”と言う表現を使いたいと思い、あえて無視しております。また
光デジタル(オプティカル)方式に変換する際での音質の劣化・接点の増加・光
ケーブルによる音質の変化など、難解なオーディオマニアック上級の話題につい
ても無視しております。また、“デジタル=絶対に変化しないもの”と言う誤った
言い方をあえてしているのも、トータルな全体像をとらえ… 流れを理解してもらう
ための選択とご理解くださいませ。

 

5/5(土)

チャットなどでよく パソコンやオーディオなどのデジタル系の質問をされ

て、それに偉そうに答えている私ではあるが、やはりリアルタイムで打ち

込むチャットでは説明が難しい。 いちばん簡単でわかりやすく、実践的

な説明方法はと言うと、やはり秋葉原などに私と一緒に出かけて 居並

ぶ製品を前にベラベラと喋る話を聞く事だろう。 実際に少人数の初心者

(学校の知り合いなど) を対象に何度かその手のツアーをやった事もあ

る。 特にオーディオなんかは実際に自分の耳で聞いてショックを受けた

ほうが遥かにわかりやすい。 ・・ しかし 『 じゃ、今からアキバに集合

ね 』 ともいかぬのがインターネット。 と 言うわけで今日の日記では

可能な限りわかりやすく 『 パソコンオーディオ 』 の話をしてみようと

思う。 早い話が 『 パソコンでまともな音を聞こう 』 と言う野望であり

最近最も質問が多く 皆が興味を持っている事のようだ。 (もしかして俺

の責任か?(笑)) チンケなPCの音に疑問を抱く人が増えていると言うの

は私としても嬉しい限りである。 ・・ ただ、この話をする前に 一つだけ

断っておきたい事がある。 それは 『 パソコンオーディオ 』 は 『 オ

ーディオ 』 ではないと言う事。 つまり、なりふりかわまず良い音を追求

する分野ではなく、 『 パソコンの周囲で 』 と言う制約つきで 良い音

を追求しようと言う話である。 これはもちろん技術的な話でもあるし、金

銭的な話でもある。 数十万のスピーカーに、数十万のアンプ。十数万の

CDプレーヤーくらいそろえないと鼻で笑われる世界と パソコンを同列に

考えるのは無理がある。 20万円のパソコンに 30万円のアンプを接続

して、50万円のスピーカーで鳴らせば それはなかなか良い音が出るだ

ろうが、社長でもない限り現実的な話ではない。(私の知り合いでやって

る奴はいるが) 今からするお話は限られた予算でパソコンを購入して

残りのお金で良い音を楽しみたいと言う人。 今のパソコンの音に疑問

を抱く人。 部屋の中にある音の出る機械が、ウォークマンだけだったり

ミニコンポやラジカセのみだと言う ・・ “音の一般人” に向けてのお話

である。 よってかなり噛み砕いた文章になるであろ。(ラフィール)

それと 内容の都合上、かなりの長文になる事が予想されるが、どうか

頑張ってついて来て欲しい。 これを乗り越えれば夢のPCサウンド環境

が得られる事をお約束しよう。


久しぶりの技術派コラム

高音質デジタル男爵の夕べ

〜前編〜

(C)コスモヴィレッジ


@ デジタルとアナログ

デジタルとはなんぞや? と言うあたりから話をしても良いのだが、それ

をやってしまうと 結論に到達するまでに 三国志レベルの厚さになって

しまうので、かなり飛び石で進もうと思う。 ・・・簡単に言うとデジタルとい

うのは 0 と 1 で構成された 単純明快な世界。 もともとはディジット

(手足の指・10進数の数字0〜9)から来たもの。 デジタル(ディジタル)

も本来は 『 指の 』 と言う意味である。 指折り数えて いち にぃー

さん しー と言うのがデジタル。 あれよりデカイ とか それと比べて小

さい とか 気のせいか違うような気がする ・・ とか もっと数が多いよ

うな印象がある・・ とかいうのがアナログだ。 絶対性理論と 相対性理

論と似てる。 ・・ とまあ 詳しい説明はごっそりすっ飛ばして、具体的に

デジタルな情報(データ) をあれこれといじくるのがパソコンと呼ばれる

機械である。 よって、パソコンであれこれするためには いろいろなもの

をデジタルにする必要がある。 例えば音楽を記録しようと思った場合、

昔懐かしい糸電話。 紙コップに向けて喋ると糸がブルブルと震えて声

が伝わるアレだ。 あのブルブルと言う振動を 針でもつけて紙かなんか

にガリガリ傷をつけて保存すると 『 アナログ方式の保存 』 と言う事

になる。 現にアナログレコードをよく見ると “溝” と呼ばれる傷がつい

ている。 ・・ しかし今現在最も身近な音楽ソースである CDを見ても

傷はついていない。 CDは 『 デジタル方式の保存 』 なのである。

早い話がビリビリする振動を 0 や 1 で表現しているのである。

ミミズが痙攣してのたくったような振動の跡を 0 と 1 の約束事で綺麗

に表現したのがお馴染みのCD。 その証拠に虹色でとても綺麗だ。(笑)

ま それは冗談としても、CDをよおおおおおおく見ると小さな穴(しるし)

が無数にあいていて 1 と 0 を表現しているのである。(人間には見

えん) ・・ で、あるからして 今流行のMP3と言うのもデジタル。 DVD

もデジタル。 MDもデジタル。 DATもデジタル。 BSデジタルもデジタ

ル。 インターネットもデジタル。 ISDNもデジタル。 MIDIもデジタル。

CGもデジタル。 青き空〜もデジタル。 その反面、 カセットテープはア

ナログ。 ビデオテープもアナログ。 文庫本もアナログ。 雑誌もアナロ

グ。 掛け軸もアナログ。 鼻歌もアナログ。 やきそばもアナログ。(何

がなにやら) つまり、早い話がやきそばもデジタル化できる時代が来れ

ば、 ソース焼きそばを パソコンを使って 醤油やきそばに変身させる

事が可能になるのである。(マジで)

・・ しかし、紙コップと針を溝に当てれば音が聞こえるアナログとは違い

CDを眺めていても音は聞こえない。 人間はアナログな世界の生き物な

ので、デジタルを見ても 0 や 1 に見えるが、 それが綺麗な絵なのか

楽しい音楽なのかは とんと理解できない。 さながら パソコン君は外人

で ぺらぺ〜ら と喋っているのだが、 こちとら日本人なんで英語はとん

とわからない状態である。 ・・ よって 翻訳係が必要になってくるのだ。

その翻訳係の名を 『 D/Aコンバーター 』 もしくは 『 A/Dコンバ

ーター 』 と言う。 急に難しい横文字が出て来たからと言って臆する事

はない。 『 デジタル→アナログ変換機 』 『 アナログ→デジタル変換

機 』 と言っているだけである。 早い話が 絵や音楽を通すと それが

『 10101101010101 』 に変化したり 『 01010101101010 』 みたいな

ものを入れると それが綺麗な音に変わったりする 不思議な箱の事で

ある。(オカルトか) 一見なじみのないこの機械。 ところがどっこいパソ

コンの周囲を見回すと コンバーターだらけである。  例えば

★ スキャナー

『 紙に書いた描いた絵(アナログデータ)を取り込んでデジタル化する 』

★ ビデオキャプチャーカード

『 テレビやビデオの映像や音をデジタル化して取り込む機械 』

☆ ビデオカード 

『 パソコンが作り上げたデジタルな画像を、目に見える画面に表示(ア

  ナログ化)する機械 』 

★ マウス

『 動き(アナログデータ)をデジタル化してパソコンに送る機械 』

・・ とまあ、早い話が 人間とパソコンが直接触れ合う部分には、必ず

翻訳係として このコンバーターがいると言うわけである。 ・・ そして、

もちろん本日のメイン。 デジタルな音のデータを アナログ化して私達の

耳に聞こえるようにしてくれる機械。 『 サウンドカード 』 も コンバー

ターの一種なのである。

 

A パソコンオーディオとサウンドカード

サウンドカードと呼ばれるパーツがパソコンには搭載されている。 これ

はすなわち 『 音 』 に関するあらゆる仕事を受け持つパーツの事で

ある。 一般的な仕事は 前述の通りパソコンから送られてきたデジタル

データを せっせとアナログに変換(コンバート)して スピーカーに送る

作業をしている。 時にはマイクなんかを刺されて 気持ちよくユーザーが

歌う歌(アナログデータ) を せっせとデジタル化して パソコンに取り込

む仕事もしている。 まさに音の世界の翻訳係である。 ・・ しかし、昔は

この仕事だけで十分オマンマが食えていたのだが(笑) 最近ではやたら

と仕事が増えて来たと嘆いている。 例えばMP3とか言う ガチガチに

固められて グシャグシャと押しつぶされて 小さく小さくなってしまった

音楽データ。 これにお湯をかけて元に戻して音楽にする手伝いもしな

くてはならない。 他にも最近パソコンのゲームは 4個のスピーカーを

使って 前後左右から音を出すものが主流になりつつある。 今までは

右のスピーカーのデータ と 左のスピーカーのデータ ・・ この2つに専

念して翻訳業をやればよかったのに、その倍の仕事を しかも いっぺん

に翻訳しろと言うので死にそうである。 挙句の果てに最近は DVDなど

と言う化け物まで出て来た。 こいつはなんと 4個でも飽き足らず、5個

も6個もスピーカーを一度に鳴らせと言うものだ。 流石にこれにはお手

上げで、一部のエリートサウンドカード(高級品) でしか太刀打ちできな

いのが現状である。 だいたいイメージはご理解いただけただろうか?

・・ では、この嘆きを 少々真面目に解説してみよう。

サウンドカードと言ってもいろいろな種類があるが、ごく標準的なものと言うと、

現在はこんな感じであろう。 一番大きな黄色の端子はゲームのコントローラー

などを繋げるもの。 その隣の黒いものが 『 光デジタル端子 』 SPDIF端子

とも呼ばれるシロモノ。 後の4つは順番はわからないが『 スピーカーアウト 』

『 ラインアウト 』 『 ラインイン 』 『 マイクイン 』 あたりだろう。 『 ライン

イン 』 『 ライン(スピーカー)アウト 』 ×2 『 マイクイン 』 の場合もある。

通常は 『 スピーカーアウト(もしくはラインアウト) 』 にパソコン用のスピーカ

ーを繋ぐと音が聞こえる。 『 マイクイン 』 には マイクを刺して歌を歌い、 

ラインインには ウオークマンやラジカセやMDやミニコンポなどの 『 ラインア

ウト 』 と繋いで録音をする。 つまり 『 出力するものひとつ 』 と 『 入力

するものふたつ 』 と言うわけだ。 本来はこれで十分なのだが 現在のサウ

ンドカードは見ての通り ・・ ゲームコントローラーを繋ぐ黄色を除けば 合計5

個もの端子がある。 5-3=2 ・・ 残りの2個はなんだろう? 残りの2個のう

ち ひとつは 『 ラインアウト(二世) 』 先ほど言った 『 ゲームなどで4個の

スピーカーを鳴らす場合 』 に使うもので、 ここに刺したスピーカーが 背後の

音を担当すると言うわけだ。 ・・ まとめてみると つまり

 

マイクイン  = マイクからの入力

ラインイン  = 外部機器のライン出力からの入力

ラインアウトA= 前方2個のスピーカーの音を出力

ラインアウトB= 後方2個のスピーカーの音を出力

 

となる。 ラインAは時として 『 スピーカーアウト 』 と言う名前で呼ばれたり

する。 また ラインアウトBは設定によって ラインインBに変身できたりする

サウンドカードも存在する。 ・・ 以上、 とりあえず 『 サウンドと一言で言って

もいろいろしなくちゃいけないんだなぁ〜 』 とだけ理解してくれれば良い。

 

B ラインアウトとPC用スピーカー

先ほどの4個の端子は 早い話が 『 アナログ窓口 』 であることはわかるだ

ろうか? あの窓口からは音がするし、マイクを刺して直接アナログな音を入れ

ても大丈夫。 入力・出力の違いはあれ、どれもがアナログなものである。 つま

り パソコン(デジタル) と 人間(アナログ) の翻訳係の最終地点。 ブツの

取引場所である。 ・・ そこで、紙面に限りがあるので 今回は入力の事は忘れ

て出力の事だけ考えよう。 さっき 『 ラインアウト 』 には PC用のスピーカ

ーを繋ぐ ・・ と書いた。 PC用のスピーカーとは 『 アクティブスピーカー 』

とも呼ばれ、 早い話が 『 アンプのついたスピーカー 』 と言う事である。

アンプと言うのは簡単に言うと 『 増幅装置 』 小さい音を 望んでいる大きさ

まで 増幅してくれる機械である。 つまりパソコン用のスピーカーの内部には

小さなアンプが隠れているのである。

・・ パソコン用のスピーカーにアンプが必要と言う事は、早い話がラインアウトか

ら出ている音が 『 小さい 』 と言う事だ。 なぜ小さいかはいろいろ理由があ

るので割愛。 まとめると 一般的なパソコンユーザーのサウンド環境と言うのは

下記のようになっていると言う事である。

 

パソコン(デジタルデータ) 

サウンドカード(内部でデジタルをアナログに変換)

ラインアウト(小さい音で出る)

アンプ(増幅装置)             →→→→→→↓

↓                               →→→PC用スピーカー 

スピーカー(大きな音で音楽を聞く)   →→→→→→↑

 

よって、この最後の2段階を ひとまとめにしたのが 『 PC用スピーカー 』 で

ある。 と、 ここまではわかると思う。 ・・・・ しかしひとつ疑問が湧かないだ

ろうか? そう それは 『 なぜサウンドカードにアンプをくっつけないのか? 』

と言う事。 これはイロイロと理由があるのだが、簡単に言うと電力の問題。(ア

ンプは電気を食う) そして熱の問題(アンプは熱くなる) 後は 『 ノイズ 』 の

問題がある。 パソコンの内部には電磁波やら振動やらの巣で、 話すと長くな

るが これらは音に多大な影響を及ぼす。 簡単に言うと 『 音を汚す 』 の

だ。 文字通り雑音などの 『ノイズ』 で汚れた音を さらにアンプで増幅して

スピーカーに送るのはナンセンスなのである。 『 ノイズ 』 の確認方法として

PC用のスピーカーを取り外し、ヘッドフォンなどをつけて パソコンから何も音が

出ていない状態にして よぉぉぉおお〜〜く耳を澄ませてみよう。 音量を上げる

と 『 ジィー・・ 』 とか 『 ブウー 』 とか言う音が聞こえるはずだ。 マウスな

どを動かすと雑音もひどくなる場合もある。 私達は知らないうちに こういう汚

れも一緒くたに耳に入れて 聞いているのである。 このように、普通の人は こ

うした汚れのついた音を PC用スピーカーについているアンプで 汚れもいっしょ

くたに増幅して、音を聞いている。

 

C PC用スピーカーを嫌うわけ

『 俺は汚れなんて気にしないね 』 と言う人はそれでも良い。 汚れをとれば

音は綺麗に、滑らかに、聞きやすく、音量をもっと上げたくなるような音に変わる

が、 それをそれほど素晴らしいと感じない人がいるのも事実だ。 しかし、普通

のパソコンのサウンド環境にある問題は、 実はそれだけではない。 もう一つ

の問題は 『 PC用スピーカー 』 そのものにある。

オーディオマニアの見地からすると PC用スピーカーほど頭に来るものはないと

言っても良い。 スピーカーとして見ても、アンプとして見ても はっきりいってこ

んなものは オモチャだ。 いや オモチャ以下である。 まず スピーカーとして

見た場合 ユニットがオモチャ。 箱がプラスチック。 吸音不十分。 サイズが

小さく低音も出ない。 挙げればキリがない。 ・・ もし アンプを取り外して単な

る 『 スピーカー 』 として オーディオショップに並べたとしたら、 客はおろか

店長までもが激怒して裏のドブ川に投げ捨てるレベルだ。 これで 500円とか

 千円とかならば まだ笑い話で済むのだが、 PC用スピーカーは あろうことか

1万5千円とか 2万円とか 3万円とか 平気でふざけた値段をつけてある。

中には5万円以上のものもあるからお笑いだ。 これはパソコン売り場のPC用

スピーカーコーナーでのみ許される 信じがたい光景である。 恐らく普通のス

ピーカー(2万円) と PC用のスピーカー(2万円) を並べて鳴らしてみたら、

99%の人が大爆笑するくらいの違いが出る。 ミニコンポやラジカセでいつも音

楽を聴いている人が騙されて買うのならば まだ良い。 しかし 『 パソコンには

パソコン用のスピーカーを買わなきゃいけないんだ 』 と言う 誤った認識によ

って 買いたくもないものを 高い値段で買わされる事こそ 真に恐るべき事態

である。 ・・ そして アンプもしかり。 PC用スピーカーの内部のアンプもお粗

末極まるものだ。 ・・ なに? 『 アンプで音が変わるの? 』 だって? 

変わるどころの騒ぎではない。 1000円のスピーカーを 1000円のアンプで

鳴らした時と 100万円のアンプで鳴らした時の差は 死んだじいさんが生き返

るくらいのものだ。 ・・ つまり現在のPCユーザーのほとんどは 『 汚れだらけ

のお粗末な音を お粗末なアンプで お粗末度合いを倍増(増幅)させ、 それを

お粗末なスピーカーで鳴らしている 』 のである。 その結果出て来た音のお粗

末具合たるや想像を絶するものである。 ・・ 私がPC用スピーカーを使わない

理由はまあ こんな感じである。 (安くあがるから良いじゃんと言う理論は、今日

の“高音質化コラム”では通用しない。値段は二の次だ)

(ノーチラス805レベル“30万”はやりすぎだが、10万円のスピーカーでも釣り合いはとれると思う)

(最低でも2万円以内と言う超破格値で話題のオーディオ・プロ社のスピーカーくらいは使いたい)

(PC用スピーカーでも ソニーのOZは例外。しかし初心者向きとは言えないシステム)

D 理想的なパソコンサウンド環境

では、理想的なパソコンサウンドとはいかなるものか?? ここでまず先ほどの

図を思い出してほしい。

 

パソコン(デジタルデータ) 

サウンドカード(内部でデジタルをアナログに変換)

ラインアウト(小さい音で出る)

アンプ(増幅装置)             →→→→→→↓

↓                               →→→PC用スピーカー 

スピーカー(大きな音で音楽を聞く)   →→→→→→↑

 

つまり、普通のスピーカーと 普通のアンプさえ用意できれば、PC用スピーカー

でなくても良いわけだ。 言い換えれば アンプさえあれば スピーカーはあんな

オモチャから抜け出して、“本物” の中から選べると言うわけ。 スピーカーだけ

自作しても良い。 ・・ さあ!アンプとまともなスピーカーを買ってこよう!!!

・・ と 結論を出すのはちと早い。 どうせならさらに上を目指すのがマニアとい

うもの。 さらに問題点を少なくしてみようではないか。

オモチャなアンプと オモチャなスピーカーと言う問題点から逃げられると言う事

はわかった。 残りの問題点は ・・ そう、 あの 『 ノイズ 』 である。 では

ここで問題です。

 

問@ ノイズから逃れるためには どうすれば良いでしょうか?

    上の図をよく見て考えなさい。 制限時間5分。

 

わかりましたか? ・・わかった人は偉いです。 誉めてあげましょう。(なでなで)

先ほど 『 パソコン内部はノイズの巣 』 と言いました。 つまり答えは 『 パ

ソコン内部から逃げ出そう! 』 と言う事。 電磁波も振動もない どこか遠い

海外の草原で ゆっくり音を出そうぜと言うわけなのでありんす。

図にすると ・・ こうなります。

 

パソコン(デジタルデータ) 

アンプ(増幅装置)             →→→→→→↓

↓                               →パソコンの外 

スピーカー(大きな音で音楽を聞く)   →→→→→→↑

 

こうすれば 振動やノイズに関係のないデジタルデータ(0101011101) のまま

の姿でパソコン内部をやり過ごし、 綺麗な音のまま アンプにたどり着くことが

できます。 めでたしめでたし!! (^o^)丿 ・・ って ・・・・ あれ? 何かおか

しいぞ ・・ ですって? そう!! ・・ あなたはよく私の話を聞いてますね。

上の図には大事なもの。 つまり 『 翻訳係 』 が抜けています。

デジタルデータをアンプにつないでも音は出ません。 1010101010101 を増幅

したってどうしようもないわけです。 そこで!! D/Aコンバーターをどこかに

入れようと言う話になるのですが、入れる方法は全部で3通りあります。

 

@ オーソドックス

パソコン(デジタルデータ) 

D/Aコンバーター(翻訳係)

アンプ(増幅装置)           

スピーカー(大きな音で音を聞く)

 

A アンプ内臓

パソコン(デジタルデータ) 

アンプ(増幅装置) + D/Aコンバーター(翻訳係)

スピーカー(大きな音で音を聞く)

 

B 全部いっしょくた

パソコン(デジタルデータ) 

スピーカー + アンプ + D/Aコンバーター

 

@ は あまり一般的な方法ではないですが、USBオーディオユニットなどと呼

   ばれる製品が近い役割を果たします。

SE-U33

A はAVアンプと言う特殊なアンプを使うと実現します。

B はUSBスピーカーと呼ばれる製品を使うと実現します。

結論として、 @は一般的ではないうえに 金銭的に不利。 Bは スピーカーと

しての実力に疑問があり、アンプもまた貧弱です。 言ってしまえば “高級なPC

用スピーカー” と言う感じ。 わざわざ選択する事はないかもしれません。

 

・・ と、言うわけで 次回の後編では AVアンプに焦点を絞って DVDシアター

と交えた 『 パソコンオーディオ実践編 』 AVアンプを選ぶ時のポイント。 使

う時のポイントも ドドッとお教えいたしませう。 乞うご期待!!

 

※ 質問があったら チャットなんかで直接聞いてくださいまし。(笑)

 

5/3(木)

突然だが、恐らく神の啓示が大宇宙の意思がサテライト放送されて、電

波のビームが私の脳に届いたと思われる事象として 本日BOOKOFFで

 

突発的にMMRを全巻

無意識的購入後即帰宅

二千一年五の月に読む

のもまた吉。絵場小説

執筆の合間に胴長猫を

見て笑ふG・W中盤。

と、言うわけで 私は現在 世界中のあらゆる超常現象、及び怪奇現象

宇宙人グレイがミューティレーションでミステリーサークルなムー大陸の

UFOによるサブリミナルバイオテクノロジー偽指導者の宇宙からの素粒

子による人類滅亡と核兵器による放射能の突然変異による新人類がど

うたらこうたらする恐怖の未来を防ぐために、またグレイの情報操作に

対抗すべく どの国家や組織からの制約も受けない 独自の不思議捜査

機関 その名も… CMK の設立を考えているところである。

CMK とは

C = COCHMA

M = ミステリー

K = 聞き流し

の略である。 すなわち、東に未確認飛行物体の話あれば即座に聞き流

し、 南に異星人に連れ去られた人あらば 即座にその人の話を上の空

で 聞いてんだか聞いてないんだか適当に処理する、まことに独創的な

機関である。 これからの季節 … 不思議な出来事が数多く起こる

あろう事は明白。 そして そのどれもが 世紀末の人類滅亡へのシナリ

オと関係しているのは諸君も承知の事である。 ちなみにノストラダムス

の世紀末の予言は 外れたのではなく 1999年七の月と言うのは旧暦

であり、現在に直すとうんじゃかふんじゃかで本当は 2006あたりに来

るような気が私にはするので確実に来るであろう人類確実滅亡の日は

近いのである。 諸君もCMKの活躍に期待して欲しい。 もちろん身近な

不思議体験の報告メールも大募集。 受け取ったメールすべてを聞き流

す準備は万全だ。 そして すべての問題は、このCMKの事を 明日の

朝に起きた私が 覚えているかと言う事なのである。

 

5/2(水)

ヒット数がそろそろアレなので、冗談抜きに書き書きしております。φ(・_・)

メールの返信とレスやら更新作業やらが犠牲に ・・ とはいえ、これがこ

のサイト本来の目的。 ここで目的と手段が入れ替わると 『 趣味 』

になってしまいますので気をつけねば。 曲がりなりにも ここは 『 ライ

フ・ワーク 』 のつもりでもありますんで。 (随分だらけたワークだこと)