98 99 2000 ⇔ 2001
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月1日〜15日1月16日〜31日

 

 

1/15(月)

ラブひなの10巻って もう売って良いのかな?(笑) 確か17日だったよう

な・・ 週刊誌じゃないんだから 2日フライングってのはヤバイかな。(^^;)

 

1/14(日)

ひさびさにエヴァ小説らしきものを書いてみたんで 暇な人はどうぞ。(笑)

それと FLASHを使わずにインタラクティブ(?)なページを作ろうかなぁ

と 小説の目次を変更予定。 ・・ 問題はちょっと重いと言う事なり。(^_^;)

FLASHは単一のファイルにまとまっちゃうから サイズが増えるのが難

点だけれど、ストリーミングがあるから強いですな。やっぱり。 (^▽^;)

JAVAとかもうやめようかなぁ〜(涙) ・・ それと 真綾画像を現在探し

ちゅう。 MUSEもそろそろ生き返る予定っす。 うほほ。 (#^_^#)ポッ 

・・ あ 今日はひさびさに チャットにでも出ようかしら・・ 人がいたら(笑)

 

1/13(土)

”インデ・ペンデンスデイ” なんて見てる場合じゃなかった。(笑) ・・ しか

し、何度も言うようだが せめて大統領の演説の所だけは 吹き替えにし

て欲しかった。 『 今日が我々人類の 独立記念日だっ! 』 じゃあ、

クライマックス台無しである。(←見た人ならわかる) ・・ まあ いいか。

あれを見てフライトシムをやりたくなった人は(笑) 過去の日記を参考に、

ジョイステックと一緒に飛行機ゲーム買って遊んでみましょう。 なんか

近いうちに ”エアフォース・ワン” もテレビで放送するみたいだし。(笑)

セオリー通りなら USAF2000(日本語版)をお勧めする所なのだけれ

ど 国産フライトシムの エアロダンシングなんかも良いかも。(舞台が日

本だし) まあ 今日みたいなハリウッド映画どっぷりがお好きなら 文句

無しで ”クリムゾン・スカイ” だけどね。(笑) 映画より面白いかも。(^_^;)

少なくとも無意識のうちに ”ひゃっほー!” とか叫べるゲームは最近あ

まり見かけないしね。 ( ・・ しっかし ・・ おかげで予定が狂った )

(写真はすべて MSFS用のインデペンデンスデイMOD<無料> 詳しくはこちらへ

 

1/9(火)

どーよ 地球少女アルジュナ

菅野&真綾の黄金コンビの神話崩壊の危機?(笑) 知らんよ、俺は

… 面倒みきれんもん。(余談:MUSEの真綾コーナー製作開始!!)

とにかく スタジオ4℃とかプロダクションIG臭い、あのニョロニョロ動きや

めちくり。流行なのか?よく知らないけど。(あれがリアル志向なのか?)

エスカの再放送地上波でもやってクリ。 ハイビジョン収録のDVD入手!

 

1/8(月)

雪なのにも関わらず ・・ いや、雪だからこそサイクリングだ。(笑) なに

せMTB(マウンテンバイク)はもともと 山や谷や砂利道を走るために作

られた自転車なのだから、本来都会のアスファルトを走るものではない。

ゴツゴツ、グチャグチャ、ゲチョゲチョな道でこそ威力を発揮すると言うも

のである。 まさに悪路の王者。 変わってアスファルトのような完璧に

舗装された道で 圧倒的なスピードを出すのが ロードレーサーと呼ばれ

るタイプ。 時速100キロも出すと言われるまさにスピードモンスターだ。

近頃はそんなMTBとロードレーサーの子供と言うか 中間と言うか ・・

”街乗り用” として クロスバイクと言うのが人気らしい。 フレームは

MTBのようにイカツイが、タイヤなどは高速用スリックが似合う。 他にも

映画 ”メッセンジャー”の影響なのかどうかは知らないが 後輪にサス

ペンション(バネ)のついた”リアサス付” のMTBも派手でギミックチック

で人気らしい。 もっともこの手の自転車は ”ダウンヒル用” と言って、

高速で悪路を駆け下るような時に、デコボコの穴や岩などにぶつかった

時の衝撃を より和らげるために考えられているので、無意味に都会で

乗り回してもあまり意味はない。 それどころか ペダルを踏み込んでも

そのパワーを ”吸収して” しまう場合もあるので あまり合理的ではな

いのかもしれん。(持ってないので知らん) ・・ そんなわけで 散歩がて

ら ひさしく見ていなかった雪を見に ・・ いや 雪なら庭に積もっていた

が、 ”雪の感触を確かめに” 自転車でふらりと出かけてみた。

何度かハンドルをとられつつ ・・ あまりに寒いので 家で大人しくエヴァ

小説でも書いてりゃよかったなと思いつつ、 いろんな店を覗いていたら

中古のDVDのワゴンセールを見つけた。 ・・ めずらしく アウトドア志向

な書き出しだったが ・・ 結局インドアに落ち着くのだ。(笑) 私ならでは

である。(救いようがないな) 半年くらい前から新しい(?) 趣味にした

『 できるだけ馬鹿で、金のかかった、内容の無い、派手なハリウッド映

画を見て笑う 』 と言うのがあるのだが、最近はDVDとAVアンプの助け

もあって まさにこの手の映画は凶器だ。 開始15分で最後まで予想が

つく物語でありながら、 圧倒的なスピードと 映像と音のパワーだけで

最後まで突っ走る。 面白いとか面白くないとか言う以前に 画面の(映

画の)持つ強引なまでの力によって、 最後まで席に縛り付けられてしま

う。 ある意味遊園地のジェットコースターに非常に似ている。 心臓が

バクバクして、 終わった後に呆然と座り ・・ 冷や汗が出て、 夜寝る

前に思い出す。(笑) 繊細な私には いささか健康によろしくない趣味か

もしれん。(^_^;) ・・ と ぶつぶつ言いながら 破格のワゴンの中から

『 アマデウス 』 を手に取った。 なんとジャスト1000円。 映画館に

行っても 近頃1000円じゃあ見れない。 ポップコーンと飲み物だって怪

しいもんだ。 アカデミー賞の受賞で話題になった アマデウスは1984

年の作品。 LDでは85年以降4回出ているが 画質&音質ではやはり

今回のDVDのほうが上 ・・ と 師匠のお墨付きだったのを思い出して、

クラッシックを使った スピーカーやアンプのチェック用に使えるかなと、

思いつつ持ち帰ってみた。(万引きじゃないよ、(笑) 実は前に半分くら

い どこかで見た記憶が・・ テレビだったのかな? 忘れた・・ ) 

アマデウスは言うまでも無く、 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

のお話。 人物も歴史も作品も アホみたいに有名だから知らない人は

あまりいないだろう。 もっとも今日の成人式のニュース映像を見るかぎ

りでは クラッシックなんて ”高尚な(笑)” 音楽を聴く若者は激減してい

るのやもしれん。 昔も今も 成人式はハタチになったらやるものだが、

20年間心臓が動いていれば ”成人(これも意味不明な言葉だが)”に

なれるわけではない。 見たところ飽食&怠惰を極めた現代日本のハ

タチの実年齢(精神年齢)は6歳くらいだ。 平和と安全と時間とブロイ

ラー食生活は人間をダメにする。 生まれてからずっと動物園で飼われ

ているライオンは、野生のサバンナでは生きていけないものである。

その点、モーツァルトはまさしく天才だった。 彼が6歳の頃には もはや

神童と呼ばれていた。 4歳で最初のコンチェルト、7歳でシンフォニー

12歳でオペラを書いた。 夜な夜な人の家に ロケット花火を雨のように

打ち込んで、深夜の歓楽街で警官に追い掛け回されていた小学生の私

とは えらい違いだ。(おお・・神よ、許したまえ)

知ってる人には退屈だろうから ズッパリはしょるが、モーツァルトは死ぬ

まで神がかり的な名曲を書きまくり、実に様々な様式・そして様々な楽器

のための音楽を書いた。 ・・ さぞやハンサムで、知的で、品があって

素晴らしい人だったんだろうと思うが、 実際はその真逆。 下品でズボ

ラで経済観念ゼロ。 女好きで宴会好きで酒好きで ・・ Ets  まさに

神さまがお与えになる ”天才的な才能” を授かるには 最もふさわしく

ない人間に思えるが ・・ そこがそれ。 リァルで面白いトコロだ。

けれどモーツァルトはそのハチャメチャさのおかげで、 様々な妬み、嫉

みをかって毒殺されてしまう。 ・・ もっとも これは後から皆で考えた説

のひとつに過ぎないのだが。 しかしながら 才能だけでスタートからいき

なり 素晴らしい音楽を作り出す男は、他のエリート達 ・・ 真面目に、

一生懸命、地道に音楽を勉強して来た者達にとっては さぞかし目障り

で、ムカツク奴だったろう。 自分はこんなにも努力をしているのに。遊び

もせず、結婚もせず、音楽一筋。 なのに拍手喝采を浴びるのは あの

ヘラヘラ男。 皇帝に気に入られ、皆が彼を褒め称え、自分の音楽はち

っとも残らないのに 彼の音楽は後々まで 永遠に語り継がれ、演奏され

続ける・・・。 栄光の軌跡も 見る側を変えれば、まさに悲劇だ。 

そんなわけで、このァマデウスと言う映画は 当時有名で、人気のあった

宮廷音楽家でありながら、モーツァルトのそばにいたために 不幸街道

まっしぐらだった アントニオ・サリエリと言う男が主人公になっている。

しかし サリエリによる毒殺説は依然根強いし、この映画もそうした解釈

を元に作られているのだと思うのだが ・・ 全編(長い)を見終わっても

そう言う直接的な描写はない。 立場の高いサリエリが モーツァルトに

様々な圧力(精神的)をかけて 彼が衰弱していく様子は描いているが、

それほど明確にはしていない。 最後の最後、 モーツァルトが かの

”レクイエム(鎮魂歌)” を作曲する所など、まるで親友のようだ。最終

的に 嫉妬や恨みを超え ・・ 年下の天才の音楽に心から感銘を受け、

病床でうわ言のようにメロディーを歌う彼に代わって、 膨大なスコア(譜

面)を凄いスピードで書いてゆく姿は迫力満点。 しかしながら、最終的に

モーツァルトは死に ・・ 残され、老人になったサリエリは自殺未遂を起

こし、そのままサナトリウム(精神病院)に運ばれ ”私がモーツァルトを

殺した” と永遠につぶやきながら生涯を終える。 ・・壮絶と言えば壮絶

だが、 ハリウッド的な壮絶とはかなり違っていて(笑) 興味深い。

やはり彼は嫉妬の末に モーツァルトを殺したのか、それとも 神の音楽

を作り出した男を尊敬し、懺悔を続けたのか ・・ 明確に結論を描かな

い事もまた、観客に熟考をうながし映画に深みを与えるようである。 

・・ とまあ イロイロ言ってみたものの 1000円にしては 映画のデキ

は非常に良かった。 アカデミー賞8部門などと言われると ひねくれて

最初から眉にツバをつけて見たくなるが、やはり偏見は良くない。

壮大な宇宙叙事詩を ”スペースオペラ” などと言うが、 映画全体が

ひとつの壮大・・ではなく 一本の叙情的なオペラのような仕上がり。音

楽の使い方も上手い。あまりチェックディスクには向かなかったが。(涙)

とりあえず感想としては・・ 歴史的事実はどうでもよく、 やはり ”高度な

芸術とエンターテイメントの違い” を感じる。 映画はエンターテイメント

もあれば 芸術的な作品もある。 芸術的な作品は興行的には成功し

ないが、映画史には残る。 だが、興行的に成功しない映画は映画とし

ては失格だ。 高度に完成され過ぎている モーツァルトの曲に あくび

をする皇帝。 それでは彼が簡単な曲を作ると 民衆を含めた皆が、拍

手喝采を浴びせる。 音楽のエリートであるサリエリだけが、 退屈して

いる観客の中で その音楽に打ちのめされる描写が実に面白かった。

音楽的芸術とは何か? 芸術は死んだか、死すべきか。 今でこそ、クラ

ッシック ”オタカクトマッテ” いる印象があるかもしれないが 18世紀の

時代では あれがポピュラーミュージックだったわけだ。 ならばモーツァ

ルトは小室か、はたまたつんくか。 一見 散文的に見える今日の日記は

ここで ”恵まれた環境における、人間の低レベル化” に つながってく

るわけである。(笑) ・・ ん〜 実にハイレベルな日記だ。 (←これこそ

がすべての元凶かもしれんな (^_^;) )

PS:どうでも良いけど、同じストーリーでベートーベンとかは無理だろうな ・・ 明るい曲が
多いからできるんだろう・・たぶん。(クラッシックよく知らない) なるほど勉強になるのぉ・・

 

1/6(土)

今日は真面目に頑張った甲斐あって、沢山頂いていたお手紙の返事を

あらかた書くことができました。イエーイ (^^)v これでまた心置きなく、皆様

の暖かい声援を支えに イロイロ書けるってもんです。 またどしどし感想

メール&なんでもないメール&人生相談メール&質問メール&私の好き

なラブラブシチュエーションメール&マニアなメール&ラブレター(笑) な

んでも結構ですので送ってくださいね。(^o^)丿 最近チャットやお手紙な

どで よく、 『 初めてメールを送る時は すごくドキドキ緊張したんです

よ 知らないでしょうけど。 』 と 言われるのですが … オイラ

って怖いですか?(@w@:)(知るかんなもの)

さて ・・ どうなんざんしょ。(笑) 私の事は皆さんが知っているけれど、

皆さんの事を私が知らないのが “メディア” の永遠の欠点。 そしてそ

れをブレイクスルーできるからこそ “ネット” は革命的な技術と呼ばれ

るわけです。 ぜひぜひブレイクスルーしてくださいませ。 マウスクリック

数回で メールは送れるわけですしね。 お待ちしております〜。(^o^)丿

 

1/4(木)

今日はわけあって、東京は下町。 浅草へお参りに出かけました。 おそ

らくほとんどの日本人なら知っている あの “雷門” と言うやつです。

まあ三が日も過ぎまして、それほどピークではないと言え…混んでいた事

は混んでおりましたが、それでもめげずに 神様仏様&宗教を大切にす

る私は きっちりとこのホームページにアクセスしている あなたの分も、

今年の幸福を祈ろうと 賽銭箱(さいせんばこ)には奮発して、スリーエフ

とセブンイレブンと ローソンのレシートを丸めたものを しっかりと放り込

んで来ました。 なむなむ。 今年一年 とりあえず70億くらいくださいま

すよう、お願いいたいします。 神様仏様が 俗世間の金になんぞ 汚く

無い事を期待しております・・と。(笑) そんでまあついでに老舗(しにせ)

の料理屋が多いこの街ですから、 ただで帰るのもしのびなく… 去年

は すき焼き発祥の “今半” でリッチお食事(笑) 今年は “ふぐコー

ス” としゃれ込みました。 ん〜ブルジョワジー。 おかげでさっきからず

っと頭がズキズキと痛くて・・ たぶん ふぐの毒に当たっておりますゆえ、

明日の朝には冷たくなっている事でしょう。 (さっそくバチが当たったか)

・・ しかしながら、今日の日記は 浅草の歴史や 七福神にまつわる小

話をするわけではありません。 視点はもっと広く ・・ まったく逆の壮大

な宇宙のお話をいたしませう。

家に帰ってテレビをつけると・・ 今日はちょっとした宇宙デーだったのか

どうだかは知りませんが、NHKで面白い宇宙番組をやっておりました。

題して 『 2001年 宇宙の世紀がはじまる 』 NHK大得意の分野であ

ると同時に、NHK大得意&大お気に入りの 金のかかったフルCGがバリ

バリ流れる番組です。 ハイビジョンあり、長期の取材あり、密度の濃い

情報あり。 金のかかったフィルムあり。 ・・・ こういう民放には逆立ち

してもできない番組は見逃すと損です。(私は好きでよく見てます) 逆に

民放の番組は見逃しても大丈夫なのが多いのが困りもの。 これぞまさ

に 『 C/P比 』 と言うやつです。 それでまあ壮大な番組がなぜか

東京では連続しておりまして ・・ その後9時からは12チャンネルで、

ジョディフォスター主演の映画 『 コンタクト 』 やってました。 なんの

気無しに全部見てしまいましたが。(笑) 映画が面白くなかったとかなん

とか言う事は 壮大な今日の日記を書く上では さもしい事なので ちと

置いておいて ・・・ 壮大な宇宙のロマン 宇宙の始まりと終わり。 宇

宙人の存在 ・・ などの夢あふれる話をしたいところですが、それは逆

にこんな日記では テーマが大きすぎてギャフンです。 節度を弁えつつ

テレビを見ていると、NHKの番組の中から気になった情報を ひとつ。

見つけました。 と言うか “気になっていた事の答え” を見つけました。

実はこのあいだ… 宇宙飛行士の毛利さんが、2度目の宇宙への旅を

した時に、 同じくNHKの特番かなにかで 『 毛利さんが宇宙でする実

験の紹介 』 みたいなものをしておりました。 数あるエンデバーでの

実験の中で 毛利さんが一番重要だと言っていたのは、 『 地図を作る

事 』 でした。 毛利さんは宇宙へ行き・・ スペースシャトルで地球の

まわりをぐるぐると回りながら 『 正確な地図を作る 』 を言う任務を

やって来たわけです。 番組の中では その方法や そのための装置な

どを紹介していて・・ まあ当然ですが、そのほとんどにコンピューターを

使用しているようでした。 私の興味を引いたのはその地図を作る動機。

と言うのも、今まで世界の地図と言うのは ・・ 様々な方法、様々な場所

で観測されたデータを集めて ・・ 言わば “つぎはぎ” で作られている

ものらしく、 どうしてもデータをあわせる時に “ズレ” や “矛盾” が

少なからず出てしまうものだそうで ・・ スペースシャトルで宇宙から一度

に ・・ ぐるぐると地球のまわりを回りながら、 正確なデータをいっぺん

にとってしまおうと言うのが、その主な動機でした。 最新の装置を使い

ますので誤差も少なく・・ 深い谷から高い山まで正確に計測できるそうで

す。 それでまあ、毛利さんは実際に宇宙で立派にその任務を達成し、

スペースシャトルが陸地の上にくるたびに、コンピューターをスタートさせ

て、 その膨大な量のデータを沢山のディスクに保存しました。

このニュースはエンデバーの宇宙旅行が成功して、毛利さんが地球に戻

って来た時に何度か放送されたので 当然ご存知の方も多いかと思い

ます。 しかし 私の興味を特に引いたのは、 このデータがすべて完全

なる “デジタル” である事。 そして こうして記録されたデータが、広く

様々な分野で活用されるよう・・ 一般にも公開されると言う話題でした。

それを裏付けるように、それからしばらくして ・・ 日本のとある企業が、

そうしたデータを元にして、 リアルタイムで3DCGを作る簡単な技術を

開発してニュースになったりもしましたが、 ご存知の方はいらっしゃるで

しょうか? 今日やっていた番組で 偶然その時の“興味”を思い出し、

見ていると なんと あの時私が知りたかったひとつの答え。 そのデー

タの “容量” を教えてくれました。アメリカにあるスーパーコンピュータ

に記録された正確な地球の3Dデータ、その容量なんと 9.8テラバイト

1テラバイトは 1000ギガバイト。 つまり 9800ギガバイトです。

実はそれを聞いた感想は、・・ なんて膨大なんだ! ・・ ではなく ・・

あれ?それっぽっちか? ・・ と思いました。 確かに、10年前のパソコ

ンをさわり始めた私なら、びっくり仰天したかもしれません。 けれど現在

は 異常なコンピューターの進化のスピードのおかげで、 秋葉原をま

わって 何枚か一万円札を出すだけで、 70ギガや80ギガのハードデ

ィスクが買える時代になりました。 私のマシンだって 30ギガ+6ギガ

で36ギガです。 そう考えると 100ギガのハードディスクを搭載したパ

ソコンが 10台あればもう 1テラバイト。 そんなに驚くほどの容量で

はありません。 ・・ テレビを見ながら思わずわくわくしてきました。(笑)

つまり人間は正確な地球のデジタルデータを持っていて、 それはそん

なに天文学的な容量のデータではなく・・ わりと “リアル” な容量です。

しかもごく限られた人だけのものではなく ・・ 様々な分野で活用できる

共有のデータ。 私が毛利さんの実験を耳にした時から思っていた事な

のですが ・・ このデータが一番身近に、面白く、楽しく活用できる場所。

それは “ゲームの中” であると考えます。

例えば 以前この日記で紹介した “フライトシュミレーター” ・・ 昔とは

違って、現在では写真や実写と見まごうばかりの 美しい飛行機が、美し

い世界を自由に飛び回る完成度を持っています。 ニューヨークや東京

富士山や自由の女神。 それらの街を見下ろしながらのフライトは、現

実の空の旅を味わわせてくれる 非常に面白いものです。 しかしながら

CDROMに収録されているゲームのデータには限りがあります。 東京

からニューヨークまでの情報を 本物のそれ そのままに収録する事など

不可能です。 ですので現在のゲームでは 例えば “東京タワー” や

“ヨコハマベイブリッジ” “エンパイアステートビル” などの有名で特徴的

なな建造物のポリゴンデータ(立体データ) と、それに貼り付ける東京

タワーの写真のデータなどが収録され、 他の家や建造物や地形などは

同じパターンのくりかえし。 または 空から撮影した航空写真を その

ままぺったりと地面に貼り付けたものが使用されて来ました。 つまり、

すごく高く飛行している飛行機の中から、 雲の下の東京を眺めると・・

航空写真そのままの景色が広がって 『 うわぁ〜本物みたい。 凄いな

ぁ、このゲーム 』 となるのですが・・ いざ雲の下に降りて ・・ 東京

タワーと同じような高さで飛んでみると ・・ 広大な平地に ぽつんぽつん

と 有名で特徴のあるビルが 十数個立っているだけ。 あとは平坦な

写真。 同じ立体のくりかえし・・ などなど。 限りあるデータの中でなん

とかして その 街を再現しようとする 涙ぐましい努力の結果が表示さ

れています。 もしこれが 『 東京を飛ぼうゲーム 』 『 大阪を飛ぼう

ゲーム 』 などの “超局地的ゲーム” ならば、 もっともっと多くの建

物や山や家のデータを収録したゲームになるかもしれませんが、なかな

か難しいのが現状です。 恐らくこの世で最も有名なフライトシュミレータ

ーである、 マイクロソフト・フライトシュミレーターは そういった地形の

データを、飛行機のデータと同じように ゲームをやっているユーザー自

身の手で作れるようになっています。 そしてそうしたデータを製作して、

公表しているユーザーも世界には沢山います。 しかし根本的な解決と

言うか・・ “本物そっくりの世界を飛ぶ” と言う理想には 程遠い事は

事実です。 (超高度を飛ぶならば話は別だが) ・・ もうおわかりですよ

ね? ・・ こうしたフライトシムひとつとっても、先ほどのデータと言うのは

非常に魅力的だと、素人考えではありますが 私は思います。 日本で

はもう高速なインターネット接続へ 政府を含めた様々な団体が動いて

いますが、 FTTH(光ファイバー計画) などの超高速なデータ網まで

話を飛躍させずとも ・・ おそらくメガクラスのデータを 誰もが簡単に

インターネットを通してやりとりさせる事は すぐ可能になると思われま

す。 ・・ そうなった場合、もちろんほとんどの家庭のパソコンは 常時

ネットワークに接続されているでしょうし、パソコンの性能自体 ・・ 3D

データを演算する性能も、さらに飛躍的に伸びているでしょう。(ジィーフ

ォースなど、現在でも十分とは言えるが) そういった ごく近い未来にお

いて(おそらく数年後) 例えばマイクロソフトのサーバーに 先ほどのデ

ジタルデータを記録させておき、 ユーザーがゲームの中で飛行機を飛

ばしていると ・・ それに合わせて見えている景色のデータ。 地形の

データを リアルタイムで送信することは十分可能です。 東京を飛び立

つ時は、東京のデータを受信し ・・ ニューヨークへの旅の最中は、そ

のつど 移動にあわせてデータを受け取れば良いわけです。 実際に、

フライトシムの最新版、フライトシュミレーター2000では ユーザーの

飛行機の行く先の天気のデータを、実際の・・ 現在のその土地のデー

タとして受信する装置が搭載されています。(つまりゲームをしている時

に東京が雨だと、ゲームも雨になる) その技術を拡大して・・ 世界の

データそのものを、毛利さんのデータが置いてあるサーバーから受信

しようと言うわけです。 さらに 9.8テラバイトと言うのは 地球の陸地

80パーセント以上のデータの容量です。 しかし実際問題として東京か

らニューヨークまで ・・ パソコンのディスプレイに表示されるデータなど

そのうちの微々たるものです。 ある程度の容量のある通信網さえあれ

ば 充分に その 『 正確な地球のデータ 』 の中を飛ぶ事も ・・ 可

能なのじゃないかと思うわけです。 ・・ わくわくしませんかね?(笑)

そしてサーバー上で情報のやりとりもできるハズですから、 偶然同じ

ゲームをしていた どこかの誰かの飛行機と、あなたの操縦する飛行機

がすれ違う事だってあるかもしれません。 東京からニューヨークへの

フライトをしている貴方と、ニューヨークから東京へ飛んでいる 見知らぬ

外人が挨拶を交わす。 ・・ あまりにもリアルです。

もちろん ”ゲーム利用” と言う面で フライトシムに限った話ではありま

せん。 しかしどんな使い方であれ、 あなたの家や あなたの家のそば

の公園。 よく行くコンビニ。 駅。 そういったものが “カタチ” として

存在する世界で遊べると言うのは、 非常に面白く・・ 魅力的だと思いま

す。(テクスチャーデータはキツイかもしれんが) 折りしもパソコンの世界

では ゲームと言えばネットワークゲームが常識になりつつ ・・ いやな

りました。 昔のネットワークゲームは、海外のゲーマーと 日本の先進

的なゲーマーだけのものでしたが、そうした時代は終わりつつあります。

マウスを数回押すだけで、見知らぬ外人と 飛行機で戦う事もできますし

知らない地球の裏側の人とチームを組んで サッカーをする事なんて朝

飯前。 私のよく言う  ”特殊部隊ゲーム” だって そんなことはもはや

常識です。 ネットワークRPGにおいては 登場するキャラクターすべて

がどこかの誰か。 様々な国のゲーマーと自分が会話をし、売り買いを

し、ひとつのパーティーを組んで 共に冒険をして、オンライン上の悪い

モンスターをみんなで倒しに行くなんて事も あたりまえのように行われて

います。(誰ですか?乗り遅れてる人は。(笑)) そうした時代において、

オンラインで配信が可能な、 地球のデジタルデータが存在すると言うの

は、非常に可能性のある事だと ・・ 私でなくとも思う事でしょう。

戦争ゲーム? 飛行機ゲーム? 現実の街を舞台にしたロールプレイ

ングゲームなんかも楽しそうです。 もしかしたら 現実のように車に乗り

現実のように汽車に乗り・・ そのまま移動する事だけが楽しめるような

“旅ゲーム” なんて新しいジャンルが登場するかもしれません。 どこか

の家のポリゴンのドアを叩いたら、 その家でパソコンを使っている人が

出てきたり? 問題もありそうですが(笑) 大きな可能性も感じます。

もしかしたら 近い将来 ・・ ゲーム屋さんからゲームを買ってきて(いや

この行為は無くなるかもしれんな(笑)) 自分のパソコンに入れて起動し

たら、 “まず、キャラクターを作ってください” と言われるだけじゃなく、

自分の電話番号か住所なども入力して ・・ スタートしたら、自分の家

の玄関から。 いや、 自分が今使っているパソコンの前の椅子の上か

ら物語が始まる、 そんなゲームが発売されるかも・・ しれないわけで。

宇宙ステーションまで作れる私達の科学技術。 ハリウッド映画のように

ワープをしたり、宇宙の賞金稼ぎには まだなれないけれど・・ なかなか

どうして、わりと面白い未来がやってくるかも しれませんな。

 

1/3(水)

今日の日記は読まなくていいっす。なんとなく報告的に書いてますので。

安く買ったとは言え、本当は高いアンプと(笑) つりあわなかったフロント

スピーカーを 名機、ビクターのSX-V05に変更。 ついでに場つなぎ的

にセンタースピーカーを自作のボロフルレンジ(箱はダイトーボイス(笑))

から ONKYO・D-30に変更。 ついでに秋葉原のオヤイデで大人気

あの47研究所(47Laboratory) の OTAKIT(オタキット) の極細半透

明ブルーケーブルを採用。 あとモニターPCのちょい高いケーブルも併

用(リアのスピーカーケーブルなど) さらに YAMAHAのスーパーウー

ファーも反則気味に追加。(笑) ・・ どこにそんな金があったのか知らな

いが 財布の中身はあんまり減っていない。(不思議だ) それと 人か

ら 去年の中頃話題になった、あの100万枚以上売った ヒーリングCD

こと “IMAGE” (イメージ、じゃなくてイマージュか・・オリコン一位とかと

ったって本当?) をもらったのだが ・・ 私はこういう “ベスト盤” とい

うか “寄せ集めCD” が マニアっぽくなく・・ いかにも大衆向けっぽく

Image 霧の浅瀬 (カール・ジェンキンズ) / エトピリカ (葉加瀬太郎) / リベルタンゴ (ヨーヨー・マ) / 異人回廊 (盤古2001) / パリは燃えているか (加古隆) / 地球に乾杯 (羽毛田丈史) / 放課後の音楽室 (ゴンチチ) / ローズ (ジェームス・ホーナー) / ニュー・シネマ・パラダイス (古澤巌&アサド兄弟) / ピエ・イエズ (シャルロット・チャーチ) / 愛を奏でて (エンリオ・モリコーネ) / 黄昏のワルツ (加古隆) / 風笛 (大島ミチルfeaturing宮本文昭) / アヴェ・ムンディ(ロドリーゴ・レアン&ヴォックス・アンサンブル) / BEFORE LONG (坂本龍一) / 情熱大陸 (葉加瀬太郎) / ソング・オブ・ライフ (鳥山雄司)


SRCR2561
2,520円(税込み)

て好きじゃないのよ。 ・・ とか言いながら家で聞いてみたら 良い曲ば

っかで気に入ってしまった。(笑) (ああん・・なんと軟弱な) 葉加瀬太郎

や加古隆などが沢山入っているのだが “タイタニックのテーマ” だけが

死ぬほど余計。 選曲者は誰か知らんが それなりにセンスの良い奴が

やったのであろうが ・・ やはり “売れるために” 涙をのんで収録した

のであろうか。(可愛そうに) 高音質録音で知られるゴンチチの曲も、ベ

スト盤で見せたあの 異様なカッティングレベルがなくて少々残念。(何の

話だ) だけれど TBSの番組のテーマ曲である “情熱大陸” (葉加瀬

太郎とバンドネオンの小松亮太他) は たまに見かける特殊録音(バイ

ノーラル(バイフォニック)とか使ってるのかな?) で凄く面白い。 普通

のステレオ装置で聞いても 部屋の中が都会のザットウに変化した気分

を味わえるが、AVアンプのDSPを通して 6チャンネルくらいで聞くとこれ

また強烈! 誰かが俺の鼻の前で喋るわ(笑) 360度チンドン屋に囲ま

れたような気分で そこらじゅうから音がして非常に楽しい。(音質も悪く

ない) DVDの映画じゃないけれど、とりあえずAVアンプのDSPチェック

用のディスクにする事に決定。 何度も聞いて特徴を覚えよう。 ・・・ ・・

あれ? ・・ 誰だ、マルチチャンネルやホームシアターには ハマらない

とか言ってたの? (^_^;) ・・ ワシか。(笑) ・・ ん〜 じゃま とりあえず

これでも聞きながら イロイロ書く事にしよう。 とりあえず MUSEの音

楽CD紹介で取り上げるほどではないけど ・・ って感じで書いてみまし

た。(そういや MUSEどうすんだよ、ヲイ) あ、年末の挨拶&年賀状

メール沢山ありがとうございました。 m(__)m 毎度のことながらすげぇ溜

まっておりまして・・ お返事が届くのが遅くなると思いますが、どうか気長

にお待ちくださると幸いです。 (^_^;) (←なら遊ばずにちゃんとやれ)

PS: Sugitaさん大丈夫です まったく気にしてませんよ。(笑) と言うか 私が悪いんです

から(^_^;) ・・けれど まあ、大きめのサイト(こことは言いませんが)の管理人のところには

結構想像以上の数のメールが届くものでして なかなかお返事が追いつかないのが現状

です。(私も1ヶ月くらいほうっておかれた事が何度も(笑)) 特に筆の遅い私のような人間

は 一通書くのも時間がかかってしまって・・ まことに申し訳ないっす。(^_^;) どうかご勘

弁を。 m(__)m お手紙の返事とサイトの更新は別問題・・俺があと3人くらいいたらなぁ・・

 

1/2(火)

年末年始はどういうわけか、歌番組が多い。 チャンネルをひねれば必

ずと言っていいほど 誰かが歌を歌っている姿を見ることができる。昨日

の夜も 小室プロデュースか何かの沖縄のコンサートをテレビで放送し

ていた。 97.5%くらいは “音楽” になっていない ・・ 聞いていると

シェーンベルグの無調音楽を連想させる 意味不明の音の羅列で、よく

もまあ若い人は あんなものを聞いていられると関心した。 ポップスで

もテクノでもなく ・・ あれじゃあ現代音楽と言ったほうが良い。 この私

ですら吐き気がするのを通り越して 唖然茫然、むしょうにおかしくなって

きて大爆笑のドラッグ音楽だと言うのに、クラッシックの クの字も聞かな

い近頃の若い者にわかってるのかね? 周囲に止める人がいなくて、好

き勝手状態のまま おだてられて木に上りすぎて地上に落っこちたブタ音

楽家(小室)の末路を見る思いだ。 ・・ などと新年しょっぱなから文句を

垂れるのもどうかと思うが、 かく言う私も めずらしく今回は 紅白歌合

戦を半分くらい見てしまった。 今更説明するまでもないが、一年のしめく

くりに コロコロ入れ替わる若手の一発屋と おそらく死ぬまで出る気で

あろう、過去の一発屋が入り乱れて 脳死音楽と脳死コントを数時間垂

れ流す ドラッグ番組だが、 未だに視聴率が二桁なのが信じがたい。

内容的には とっくに視聴率0.2%くらいの、 テレ東の深夜番組クラス

にまで落ちてしかるべきだと思っているのだが… テレビ番組すら自分

で自信を持って価値判断できない日本人らしい現象だとも言える。 まあ

アリス目当てで うどんを食べながら眺めていた私が言う事ではないのだ

が…。 年末年始に歌番組が多いのは “簡単だから” だと思われる。

素人考えでも 準備が大変なコント番組や ドラマ番組。 速度が命な報

道番組なんかは 休みたいテレビ関係者にとっても 嫌で面倒くさい番組

であろう。 その点、歌番組であれば 適当に司会者をつけて ・・ あと

は小金をばら撒いて歌手を集めるだけで時間は稼げる。 コントやドラマ

よりも “対象年齢” の幅が広いので 子供からおじいちゃんおばあちゃ

んまで家にいる正月にはピッタリだ。 ・・ まあもっとも、若者がどの演歌

を聞いても 『 同じ曲 』 に聞こえるのと同じで、 老人には グレイも

ラルクも 19も モー娘も 全部同じ 『 若い人の曲はわからんのぉ 』

に聞こえているのだから意味は無い。 孫とおじいちゃんが 並んでテレ

ビの前に “座っていられる” 事が何より大切で、意味があるのだ。

若者に 『 演歌 』 が全部同じに聞こえるのは年齢のせいではない。

それと同じで 老人に若者の音楽が全部同じに聞こえるのも 年齢のせ

いではない。 よく 『 歳をとったから 』 と言う人がいるが、それはまっ

たくの勘違いだ。 … 実は 同じような曲に聞こえる原因は 『 興味 』

である。 人間は対象に 『 興味 』 を持たないと まったくと言って良

いほどその 『 対象 』 が 良いものか? 好きなものか? どんなも

のか?などの判断ができなくなる。 骨董品に興味の無い人がいろいろ

なツボや陶器を見ても差がわかないのと同じ事で、 興味を持とうと言う

気が薄れてしまうと どんなものであれ判断や区別はできなくなるのだ。

JAZZに興味の無い人であれば、どんな年齢の人に聞かせても 『 みん

な同じじゃん 』 と言うし、 例え老人であっても 最近の歌が好きな人は

グレイもラルクもしっかり区別がつく。 私はこれでも20代前半だが、JA

ZZのピアノやサックスの音だけで 有名なところならば だいたい誰かは

見当がつくが、アイドルの顔と名前の区別なんてまったくつかない。どれ

が松島奈々子なのか広末なのかさっぱりだ。 ポケモンの区別が完璧な

小学生、石を見ただけで値段がわかる老人。 マザーボードを見ただけ

でどんな機能かわかるPCマニア。 どれもみんな同じだ。 だいたい老人

に最近の音楽が聞けないと言うのならば、歳をとった音楽評論家はどうし

ろと言うのだ? 年齢に甘えてはいけない。 それはどんな年齢の人にと

っても同じ事である。

・・ とは言え ・・ どんなにバカにしていても、 J−WAVEを毎日12時

間以上流している私は、最近の音楽に疎くなる事はない。 矢井田瞳も

ドラゴンアッシュも 平井ケンも Aikoもなんでもかんでも一般の人に知

られるはるか以前に知っている。 だからと言って 『 音楽通だ 』 と

胸を張る気はない。 お菓子問屋が人より早く 新しいお菓子を食べられ

ると自慢するのも変だし、人より早く ドラゴンボールの続きが読めると、

ジャンプの編集部員が鼻を高くするのもオカシナ話だ。 寿司じゃないん

だから そんなに急いで聞いても 味が変わるわけではない。 飽きるの

が早くなるだけだ。 実際問題として 耳にタコができるくらい Jポップや

洋楽を聞いていると本当にタコができて、 CDなんて買いたくもなくなる

ので、 CDコレクションは ラジオで絶対かからないような わけのわか

らない音のものばかりな ゲテモノコレクションになってしまう。 不幸と

言えば不幸だ。 ( 悲鳴のCDとか 爆発音とか <音楽じゃねーか> )

しかしながら 面白いもので、そんな事をしていると ・・ 人とちょっと違う

視点で音楽が見れるようになる。 今回の年末年始のテレビを眺めてい

て思ったその中の一つは 『 テレビ向けの音楽 』 である。
-
1

『 テレビ向けの音楽 』 と言っても、 可愛い歌手の集団が 華やかに

歌ったり、カッコいい歌手が カメラに意味不明のニラミを効かせながら

歌い上げたりしないと聞いていられないような (バレバレか(笑)?) 俗

に言う 『 映像があれば 音楽はどうでも良い 』 と言う 『 アイドル歌

手のブロマイド的なCDシングル&アルバム 』 タイプの歌の事ではなく

て、 『 純粋に音だけ評価して 』 の話だ。 オーディオマニアな人でな

くては あまり信じられないと言うか … よくわからないかもしれないが、

音だけで 『 テレビ向け 』 『 テレビ向けじゃない 』 と言うのがある

のである。 テレビと言うのは一般的に ブラウン管の左右にくっついて

いる オマケ程度のスピーカーから音を出すものだが、 一部の高級テ

レビや 特別なテレビを除いて その音質と言うのはある共通点がある。

それは 『 低音 』 つまり 低い音が出ないと言う事だ。 (今日はつと

めてやさしく、わかりやすく書こう。新年だし(笑)) 詳しい事は避けるが、

低い音と言うのは出すのが一番難しい音で、 ちゃんとした大きなスピー

カーでも四苦八苦なので テレビの左右につけたような “とりあえず的”

なものでは 出すのにちと無理があるのである。 例えばハリウッド映画

などをテレビで放送している時 ・・ 普通のテレビで映画館のような迫力

のある音を体験しようと言うのは無理だ。 とりあえず “低いような音”

を出す事は可能だが (爆発などのシーンで) それは “低いような音”

であって “低い音” ではない。 “それよりも低い音” がないと 普通の

人はどうしても “なんちゃって低音” が “ちゃんとした低音” に聞こえ

てしまうのだが、(比較できないと言う意味) もし いつものテレビの横に

本当の低い音がでるスピーカーをどかっと置いて、 同じ映画を再生した

ら、 おそらく笑ってしまうくらいの違いがあるハズだ。 ・・ それでも最近

のテレビは左右につけたスピーカーでなんとか低い音を出そうと いろい

ろ頑張っていて 頭が下がる思いだ。 まあ 誰もが最新型のテレビを

持っているわけでもないので あまり意味があるとは思えないが、画面と

スピーカーが分離しているテレビと言うのも あんまり売れないだろう。
-1

また、テレビは高い音もあまり得意とは言えない。 もともと高い音がテレ

ビの電波の中に入らないと言うのもあるが、 CDやデジタルBSなんかと

比べると ちとツライ。 ・・ つまり総じて簡単に言ってしまうと、テレビは

下と上が苦手で 真中の音をとりあえずガンガン出して誤魔化しておこう

と言う・・ 『 ハラがでっぱった中年の体型 』 みたいな音なのだ。

おまけに身長も低い。 理想はと言うと “すべての音がしっかりスム〜ズ

に出る事” なのは言うまでもない。 よって テレビで見る映画にイマイ

チ迫力が無いのも頷ける。 夏に 『 花火大会の中継 』 みたいな

テレビ番組を よくやっているが、 あの手の番組は音的に 無謀と言う

より他は無い。 見たことある人にならわかると思うが、 本物の花火を

見た時の迫力とは程遠いものだ。 あれは “画面が小さい” と言う事も

あるが、花火ならではの お腹に響く 『 ド〜ン! 』 がないのが致命

的だ。 “和太鼓の乱れ打ち” みたいなのを教育テレビなんかでやる事

もあるが、まったく面白くない。 クラッシックのコンサートを流したりもし

ているが、超高音から 超低音まで使う、クラッシック音楽など テレビに

とっては究極的に苦手な分野だ。 それに クラッシックには “無音” の

状態もよくあるので、普段はうるさくて気がつかないテレビのノイズ(ラジ

オなどのノイズと同じ)が ひどく耳につく。 ・・ 聞けたものではない。
-1

・・ まあ こう言った事例が、普通の 『 音楽番組 』 にも言えるのだ。

低音を使うのは何も 花火や太鼓だけではない。 例えばハードロックや

ラップ。 テクノなどの電気的に増幅した低音。 JAZZなどの生の低音な

ども同じ事だ。 ロックコンサート(特にライブハウス)や JAZZコンサート

生のラップなんかを見たことがある人にはわかると思うが、 本物の音と

言うのはテレビなど 吹き飛ばすくらいの大迫力、 お腹に響くどころか

吹き倒されるんじゃないかと言うような “エネルギー” に満ちた音だ。

本来あの手の音楽には ふんだんに低音が使われている。 リズムがス

カスカで、ポンポン・カンカン言ってるハードロック、メタル、ラップなんか

は おそろしくつまらなく聞こえる。 ライブから帰って テレビを見たら、

同じ曲とは思えなかった・・ そんな経験をした事がある人もいるはずだ。

テレビでは低い音がなく ・・ ちと難しいが 音の質が低く “解像度”も

低い。 ノイズも乗るので なんだかロック系は 『 ごちゃごちゃの音 』

に聞こえる。 歌手の声もギターの音もドラムの音も拍手も みんなくっ

ついてしまって団子状態だ。 これらの音楽は “テレビ向き” ではない。

と言うか テレビでは良さがぜんぜん伝わらない。 ラジカセや 安いミニ

コンポなどでも同じ事が言える。 ある意味不幸な音楽だ。 アーティスト

が良く 『 ライブに来てください! 生を聞いてください! 』 と必死な

顔で言っているのは、 自分達の作った音楽が、テレビや 普通の人の

音楽を聴く装置で どれほど 『 めちゃくちゃな状態 』 になって伝わ

っているか? を知っているからだ。 どんなに美味しいラーメンを作る、

ラーメン屋の主人でも 飛行機で10時間かかるアメリカに出前に行って

のびきったラーメンに 向こうのアメリカ人が 『 こっちの風習だから 』

と言って ケチャップを入れて食われるのと同じで、 それでマズイと言わ

れた日には泣きながら 『 一度 おれの店に来て、できたてを食ってく

れよ!頼むから! 』 と言っているのと同じだ。 (笑いごとではない)

つまり音楽には 『 テレビ向き 』 と 『 テレビ向きじゃない 』 ものが

あるのだ。 そしてテレビの歌番組には “テレビ向き” の歌手が集め

られ、 その歌手の歌がCDでもバカ売れしている。
-

ここ数年の間にパソコンが普及したとは言え、一般の人の家の中の最

大の ”情報家電” は 未だに 『 テレビ 』 である事に違いはない。

(パソコンも音が悪いが(笑)) ・・ よって音楽をテレビで聞く人も多い。 

最近映画の主題歌よりも、ドラマの主題歌 CMのテーマ、番組タイアッ

プのアイドルの曲、オーディション番組のアイドルの曲がバカ売れしてい

るのが良い証拠だ。 ・・ そして 当然と言えば当然の事だが、この状

態を逆手にとって儲けようと考える 業界人も多いのだ。 つまりテレビ

向けの曲。 低音が無くて 張り出した中音のみで聞ける曲。 低音より

も比較的簡単な “高いように聞こえる音” に風呂場みたいなエコーを

かけまくって 『 うまい歌っぽくした歌 』 がバカ売れする。 簡単に言え

ば 音は二の次にして、 すべてをデフォルメしたような音楽だ。 ミニ

コンポや カーステレオ。 携帯ラジオや ラジカセで十分 “良さ” の伝

わる、 安直で簡単で 手軽でわかりやすくて バカでもアホでも誰でも

楽しめる曲。 つまり “耳につっこむ イヤホンで十分聞こえる曲” であ

る。 この私が断言するのだから間違いはないが、 イヤホンでJAZZを

聞くより イヤホンでグレイや モー娘を聞いたほうが 『 ピッタリくる 』

最近女性ボーカルが全盛なのもテレビの音のせいだろう。 そしてテレビ

で歌の情報を手に入れている人が増えたせいだろう。 男の歌手もいる

事はいるが、 皆、女みたいに高い声の歌手ばかりだ。 透き通る・・高

い声が沢山出れば、今の日本では 『 上手い歌手だ 』 と判断される。

テレビの得意な音で、誰にでもわかりやすい “基準” がそこだからだ。
-1

これは明らかに 『 誰かの戦略 』 である。 実際問題として テレビの

歌番組などは、 会場の音をそのままお茶の間のテレビに流しているな

どと言うことは あるわけもなく、 その場で低音と高音をズッパリ切り落

とし、まんなかをでっぱらせ、 狭い間隔のテレビの両脇のスピーカーで

も 十分に広がる “ステレオ感” が得られるように 様々な化学調味

料で味付けした音を電波に乗せている。 “良心” といえなくもないが、

ある意味 “恐ろしい話” だ。 ・・ もちろん その手のバリバリテレビに

出て ニッコリ笑ってキャーキャー言われる歌手達の歌と言うのは、CD

で録音された “ちゃんとしたもの” であっても ごてごてに味付けされま

くった音で収録されている。 これも一重に 『 そういったCDを買う人が

持っている、ラジカセやウオークマン。 MDやミニコンポ向けの音 』 を

意識した音作りの結果である。 意外に知られていない事だが、演歌の

カセットやCDなんかも まったく同じ傾向だ。 JAZZやクラッシックなど

でそんなことをやったら、 恐らくレコード会社がマニアに放火される事

うけあいだ。 昔 凄いオーディオ装置で “おにゃんこクラブ” をかけた

事があるが、この世のものとは思えない大変な事になった。(笑) 思い出

したくもない。

・・ つまりは テレビのような手軽なメディアには、 手軽な音質と、手軽

な音楽がよく似合い ・・ 手軽な人間達が、 手軽にそれらを買っている

と言うわけだ。 その結果、ジャリガキの洋楽のカラオケみたいな駄曲が

手軽にミリオンヒットを飛ばすわけだ。 そして手軽な人達が、手軽にそ

の手軽な歌を カラオケで手軽に歌うわけである。 世の中はなんと手軽

な事か。 この世は手軽に満ちている。 CDもレンタルすれば手軽だ。

MP3の音楽配信がここまで話題になったのは “無料だから” だけで

はないはずだ。 確かにその気になれば、 オリコンチャートに乗ってい

る音楽のすべてを ネットから無料でダウンロードして手に入れる事くら

い簡単だが、 無料だと言う事より その “手軽さ” が魅力だったのだ

ろう。 今の人々は CDを買いに行く事すら面倒くさいのだ。 おそらく

光ファイバーでの レンタルビデオのネット配信なんか 爆発的にヒット

するだろう。 ・・ なんたって 返却しに行くのが面倒くさいからだ。(笑)
-

かくして音楽は キオスクで買う チューインガムみたいなものになった。

味があるのはほんの短い時間。 べつにそれほど食べたくなくても、な

んかひまな時に 口にいれるだけだ。 いらなくなったら ・・ いや 味が

しなくなったら そこらへんに ぺッで 終わりだ。 実に手軽なものであ

る。 そんな手軽な音楽であっても、 手軽なFMのお洒落番組なんかで

は、 “聞くたびに涙が止まらない名曲なんです” と言う 若い女性かな

んかのファックスが読まれる。 きっと感情も手軽になりつつあるのだろ

う。 恋も手軽で、チューインガム感覚。 生きるのも手軽に済ます人間

が増えてる証拠か。 男に飽きて ポイ捨てしても またキオスクですぐ

に買える。 『 愛はコンビにでも買えるけれど、 もうすこし探そうよ 』

って スピッツかなんかの曲の歌詞にあったっけ。 そう言えば うちの

姉貴もよく レンタルCD屋のヒットチャート棚を 上から10枚とか借りて

きて このあいだの年末ビンゴ大会かなんかでもらった MDウオークマ

ンに入れて聞いてるな。 飽きたら10位を消して 1位に新しい曲を借

りて来て入れるのだ。(笑) まさに “オリコン再生装置”

MDは手軽で便利だからヒットした。 手軽なものを出せば なんでも

ヒットして億万長者になれる ・・ そういうチャンスな時代なのかもしれな

い。 昔 私の師匠が 『 ハンバーガーオーディオ 』 とよく言っていた。

“どこで食べても” “安くて” “そこそこ食べられる味で” “とりあえずお

なかにたまる” のがトレンドだと。 手軽なのも結構だ。 私だって面倒

くさいのは嫌いだ。 CD一枚聞くのに 大変な労力と 時間とお金を使う

時代に逆行しまくった オーディオなんて趣味には カビが生えていると

も思う。 んなことやってるのは見回しても老人ばかりだ。(笑)

・・ だが “面倒な事” を全部否定しても良いのだろうか? 面倒だから

と言って トイレでお尻を拭かないのもアレだし、 面倒ならば音楽なんて

聞かなきゃ良い。 面倒を楽しむ心。 面倒を追求する事。 それが“粋”

(いき、と読む)であり、それが ”文化” であり、 趣味であり、芸術だ。

ピカソの絵画は絵葉書でも見れるが、 私がもしピカソだったら 悲しくな

るだろう。 金にまかせて日本人がピカソの絵を買って 世界から笑われ

るのもそろそろおしまいにしたほうが良い。 とりあえず格好だけは先進

国なのだから、心の中ももう少し豊かにしてみてはどうか。
-

“面倒な事” こそが美しく、 “面倒な事” こそが大切なのだ。 そっても

そっても生えてくるヒゲは 確かに面倒だが、ムダだろうか?
-

“アートとは大いなる ムダ毛である” (いのうえさきこ(笑))
-

言ってしまえば “生きる事” は “無駄な事” だ。 生きていなければ

トイレに行くような面倒くささも無いし、 何もしなくても良い。 音楽が聞き

たいなんて思わない。 無駄に悩む事も 苦しむ事も無い。

だからこそ 無駄で面倒くさい事こそが、 人生にとって一番大切なので

ある。 無駄なヒゲを剃る事が人生の意味であり、証拠であり、人生その

ものと言って良い。 

・・ 無駄だからこそ意味がある。 愛も 恋も 食事も トイレも

                              ・・・ そして音楽も。
-

今年の紅白は はたしてどんな “歌合戦” になるであろうか。