98 99 2000 ⇔ 2001
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8月1日〜15日8月16日〜31日

 

 

8/27(月)

稲垣吾郎と総鉄屑のせ

いで土日がパー!(-_-メ)

(総鉄屑の意味がわからない人は掲示板を見よう)

総理!夏休み終わったばかりのところ悪いん

ですけど、これから初心者の買うマシンはす

べて440BXの超ウインテル(枯れまくり)メモ

リふんだん512MBの Win2000マシン、もち

プリインストールソフト無しでなくては

ならないと言う法律の実現をお願いします。

ついでにケースも溶接して開けられないように

お願いします。 PCIもUSBも贅沢です。なん

もいりません。 キーボードとマウスとモニタだ

けで良いです。 音もぜいたくなんで鳴らなく

ていいですよ。もう。 つーかBXでWin2000

は無理あるか。 じゃOSはDOSで。

どうせ初心者のやることなんざDOSの機能で

十分すぎです。 お願いします。 と言うか電卓でいいよ。

 

8/24(金)

私と言う人間は、 “楽しみな事” に こらえ性がない。

辛い事や嫌な事には まあまあこらえ性がある気はするのだが、楽しそう

な事。 面白い事。 好きな事には とりわけこらえ性がない。

…もっとも “こらえ性がない” と言っても、気に入った事にすぐに飽きて

放り出してしまうと言う意味ではなく、 “目の前に好きなものがぶらさがっ

ている状態” にとことん弱いのである。 

好きな本の発売日がちょうど今日で、出かけたついでに 大きな本屋で

購入して電車で帰って来た。 発売を心待ちにしていたので、 当然早く

読みたい。 だが、誰しも味わう葛藤なのかもしれないが そう思うと同時

に 心の中では 『 そんなに急いで読んじゃったら、勿体無いよ 』 とさ

さやく声もする。 チビチビと。 良質の高い日本酒やワインを楽しむよう

に 少しづつ … 寝る前に少しづつ読むのが幸せだと。

なるほどそれももっともだ。 そうすれば ワクワク楽しい気分が長続きし

て 幸せな日々が長く続くだろう。 手持ちぶたさな電車の中で、思わず

書店の紙袋を開けようとしていた我が手が止まる。 しかし、心の中に

又別の声がする。 パッと開けて、 読んでしまえよと。 少しならOKだ。

目次だけでも良いだろう? なあ? ったく、なにグチグチ悩んでるんで

い! おうおうおう! てやんでぇ、こちとら江戸っ子でい! パッと買って

パッと読んで パッと楽しまねえか! そのほうが 楽しみもずっと大きい

はずだ。 ジジイのションベンみたいにチョロチョロ読むなんざ男のする

事じゃねえや … ってな具合である。 べらぼうめ。 なるほど確かにそ

れも一理ある。 薄めすぎたカルピスになるのもマズイし、 かと言ってカ

ルピスを原液のまま飲む奴はいない。 しばしの思案の後、 とりあえず

間をとって、『 適度に読もう 』 と紙袋を開けた。 

駄菓子菓子、なんたるしーや。本屋によくある 紙のブックカバーをしてい

ないではないか。 … 思い返してみると レジでつい、いつものクセで

『 カバーはいいです 』 と自分で言ってたのである。 これは困った。

文庫本ならば良い。 漫画は論外。 だが ハードカバーの本を電車の

中で立ち読みしているのはいかがなものか? 『 内容によるな … 』

と 頓珍漢な事を考えた私は、 内容をちょいと確かめるためにページを

めくった。 … 気が付いたら3分の一読破。 ついでに駅を3駅も乗り過

ごしていた。 … ああ、つくづく こらえ性の無い私である。

と なげいてはみたが、家に帰って 風呂に入りながらペラリペラリ …

風呂から出て ご飯を食べつつ、膝の上に置いてペラリペラリ … 日記

を書こうと自室に戻って椅子に座ったら、 もう10ページも残っていなか

った。(涙) 最近布団の中で本を読みながら寝ようと思うのだが、その時

間まで本の寿命が持たない事がほとんどである。 一種の病気である。

… ほ〜ら 読み終わった。 面白かった。もったいねー (片手間日記)

 

やめときゃよかったと後から思っても、ダメな事を後の祭りと言う。デジタ

ルな時代になってから “後の祭り度合い” も向上したように思う。 特

にインターネットは 後の祭りだらけであろう。 日記、小説、チャット、掲

示板 … 調子に乗って口をすべらしたり、知らずに偉そうな事を書いた

り、何も考えずにアップロードして はたと気付いて慌てても、もう遅い。

何人、何十人、いや何百人に あっと言う間に見られ、笑われた後で後

悔しても遅いのである。 スピードアップ&情報化社会も考え物である。

かくいう私も、 後の祭りを踊りまくりである。 最近の “デジタル後の祭

り” は 実に昨日の夜の事だ。

 

『 天使も、 いつか女になるんでしょうね… 』

 

メールの返事に そう書いた。 “送信ボタン” を押して、 メールが電子

の海に旅立った後で我に返った。 なんと “偉そうな事” を書いてしまっ

たのだ。 恥ずかしくて顔を赤らめても 逆に青くなっても もう遅い。昔な

がらの “封書” ならば、封筒に入れる時に我に返れたかもしれない。

のり付けしている時に はたと気付いたかもしれない。 ポストに投函した

直後に我に返ったって、 投入口から物差しでも突っ込んで回収できたか

もしれない。 いや 配達の郵便局のおっちゃんを金属バットで殴って強

制回収もできたろう。 だが、電子メールはあまりにも残酷だ。 送信ボタ

ンの たったワンクリックで送信されてしまう。 しかもあっと言う間に …

文字通り 光のごとき早いスピードで 相手の郵便受けに届いてしまう。

情緒もへったくれもない。 アナログLP(レコード)愛好家が CDを嫌う理

由に “情緒がない” と言うのがある。 CDを入れて 再生ボタンをちょ

いと押すだけなんて無味乾燥だ。 あの大きな 脆いレコードを、注意し

ながらケースより取り出し、 静電気除去のクロスで丁寧に拭き、慎重な

手つきでターンテーブルに載せ、 静かな手つきで針を溝に落とす …

そうした作業 “工程” が、 音楽を聞く前の気分の高揚に繋がると同時

に、 音楽を高尚なもの。 品位あるもの。 素晴らしく貴重なもの。 とし

て感じさせてくれると言う。 … なるほど。 例えCDと同じような音だった

としても、出て来る音の聞こえ方も、そりゃあ違ってくるだろう。

なにしろ CDはあのケースが良くない。 プラスチックだ。 カンカンのコ

ンコンの安物だ。 踏みつけて割れてしまっても、別になんとも思わない。

空のCDケースなんて 10円くらいで売ってる。 なんと言っても紙だ。紙

でなければいけない。 紙のモロさが良い。 脆いから大切にする。 CD

もレコード並に脆く、割れやすくすべきだった。 そうすれば 大切にされ

る音楽が流行しただろうに。 … と言うのが彼らの主張である。 わり

と もっともらしく聞こえるのが凄いと言えば凄い。(笑)

とにかくまあ、 『 1 』 か 『 0 』 かのデジタルにより、 私の寝言を

のせたメールは無情にも、 中部地方のとある小学校の国語の先生へと

届いてしまった。 もちろんこの先生。 エヴァ小説ファンで、おまけに坂

本真綾ファン。 ああ 私も こんな先生に小学生時代出会えたら、もう

少し 道を踏み外さずに進もうと思えたことだろう。(笑)

 

 

『 “イージーリスニング” の感想とかは 書かないんですか? 』 

 

と 先生は仰る。 なんでも このサイトが元で真綾に転んだので、とても

気になるのだそうだ。 『 真綾は別の独立したコーナーでいろいろ書こう

と思ってまして … 』 と口癖のように繰り返したところで、 MUSE とか

言うサイトの事をすっぱり忘れている手前 いささか歯切れが悪い。(笑)

さらに悪い事には、 私は最近の彼女の作品に 『 ? 』 と 首を傾げ

るスタンスなのである。 早い話が 『 なんだかなぁ 』 という感じなので

ある。

この日記で度々名前の登場する、謎の農学博士こと、柳川助教授と会っ

たり、電話で話した時も 『 神通力が消えた 』 とよく言い合っている。

『 憑き物が落ちた 』 『 神の姿が見えない 』 … まるでオカルトだ。

しかし 以前の坂本真綾(の歌)には “神のオーラ” のようなものが見

えたのは確かである。 そのオーラの半分以上は、ネジ5本抜け作曲家

こと 菅野洋子のもの。 そして残りの半分を 反則作詞家 岩里と、真

綾の声が分け合っていたと言う感じである。 この三人が揃った時は、そ

れはそれは凄かった。 いったいどういう頭脳で作曲したのかわからない

曲と、 どういう頭脳で考えたのかわからない詞。 そういうなんだかわか

らない … 神様が気まぐれで作ったような歌を、 真綾が神様に体を乗

っ取られた口パクのように … まさに神がかり的に歌う。 ある意味宗

教ソングである。 完成度がどうの、音楽性がどうの、良いの悪いのと言

う世界ではもはやない。 恐らく初めて聞いた人は混乱するだろう。洋楽

邦楽 民謡 演歌 落語 JAZZ クラッシックと 浴びるように聞いている

私も ポカンと口をあけて わけがわらなくなる時がままある。 “GIFT” 

と言う曲を聞いた時 ついに頭をかかえた。 いったい これはなんなの

だ? どういうジャンルに分けたらいいのだろうか? オリジナリティがあ

るのは確かだ。良い歌であるのも間違いない。何にも属さない、 “真綾”

と言うジャンルであり、世界なのだ! と逃げても良いが そんな言葉は

陳腐である。 一聴すると破綻しているような楽曲。 最後まで抽象的で

ありながら 情景と心理のイメージが完成している詞。 そして女性の声

でありながら 限りなく中世的な歌としての響き。 他の曲もそうだが、女

性の歌と思って聞けば女性に … 少年だと思うと少年に。 性別の無い

“想い” として聞くと その “想い” が “抽象的なまま” 歌っているよ

うに聞こえるのが実に不思議である。 (想いなんて歌手がいるのか?)

… 恐らく天性の声、歌い方なのだろう。 少年や少女 … つまり子供

が、子供らしくない … 例えば自然や神の歌(賛美歌ではない)を1人で

朗々と歌いあげると 性別より “神の歌” のように聞こえるのと似てい

る。 (ディープフォレストの声のサンプリングとかみたいに) 若いにも関

わらず、子役上がりで発声のしっかりしている彼女だからだろう。 言わ

ば無垢なのだ。 真っ白のキャンパスなのだ。 真っ白のキャンパスを前

にすると、人はついつい 好き勝手に色や絵を想像してしまう。 神がか

りでなくとも、 白いキャンパスの中に 勝手に神を見てしまうのであろう。

 

… いかん 案の定熱くなり始めた。(笑) クールダウン、クールダウン。

作る予定のコーナーで書く事がなくなってしまう。(笑) とりあえず まあ

そんなような “神がかり的” な魅力が無くなりつつあるなぁと言うのが

悲観的な私(と私の周囲の人)の最近の感想である。 どうやったらこう

いう曲を想像できるのか? 詞を書けるのか? 前まではさっぱりわから

なかったが 最近はあまりそういう気がしなくなってきた。 パンチドラン

カー状態ではないと思う。 どうでもいいが 作詞の岩里先生を早く戻し

なさい。(怒) … つまり、進歩は良いことばかりではない。 と私は無

意識に言いたがっているのかもしれない。 少女が女に成長するのは

構わないが、 天使が模索し、 女に成長してもらっては困るのである。

駄菓子菓子、今は真綾の歌を聴いていても “女性” しか感じられない。

別に女性を感じさせるなと言っているわけではない。 “しか” が問題な

のだ。 以前は聴く時の聞き方で コロコロと表情が変わった。 装置で

もそうである。 例えばノーチラスあたりで聞くと 実に神々しく、晴れや

かに、伸び伸びと聞こえた。 広大な音場。 どこまでも波紋のように広

がり、部屋を突き抜けて広がる余韻。 その中心に生々しく立って歌う

彼女。 どこかその像も光って見えた。 また、例えばソナスファベール

のグランドピアノ(本当のピアノじゃなくて、そういう名前のスピーカーが

あるのだ) で歌わせると、 ゾクゾクするほどツヤっぽく、色気が出た。

吐息からして違うのである。 これを聞いたら どんなに惚れたハレタに

興味のない御仁でも 男ならば おっと立ち止まり 最後まで聞くのでは

ないか?と言った状況。 しかも “狙ってやっている” わけではないの

だ。 無意識の産物 … とでも言ったらいいのか? 例えるなら、見目

麗しい女神さまが目の前に現れ、 素晴らしい御高説を説いてくださり、

ははーってな具合にそれを聞いている最中に、 豊かな胸元についつい

視線を走らせてしまい 『 いかんいかん、何を考えてんだ 俺は 』 と

自分の頭を叩くようなものである。 言っている自分もなんだかよくわから

なくなってきたが(笑) まあ そんなような感じがしたような気がする。

… それが どういうわけか最近はパッタリとしないのだ。 暗中模索、

いったいなにが正解なのか 何もわかっていないんじゃないかと勘ぐりた

くなってしまう。 録音だけは毎回及第点だが、最近はもういじり過ぎて異

次元サウンドと言った感じである。 もっとこう … 個を捨てよ。 歌おう

とせず 歌え。 曲の意味など考えず、無垢にその曲の芯を歌え。 …


駄菓子菓子、 歌い手の人間そのものを 声に乗せずに歌うなと言うの

は無理である。 歌い手の成長。 時間。 考え。 感性。 そういったも

のは時々刻々変化し、 声も歌い方も それに付随してゆくものである。

そういった事も踏まえた上での模索であろう。 いろいろな歌にチャレン

ジし、自分を進化させ、歌も進化させる。 歌手にはありがちな 実に正

統的な努力である。 本来ならば喜ぶべき事ではなかろうか。 だが、

私はハチマキに火のついた蝋燭をさして、土下座しながら 『 神通力

よ!神の光よ蘇れ! 』 と天に祈りたい気持ちなのである。 『 DIVE 』

 

が最高地点だったね。 あれは時期的なもので、二度と戻らない一瞬の

キラメキ。 それこそ神の気まぐれだったのさ。 では困るのである。

ああもっと聞きたい。 この世ならざる 神のような完成度、私には到底

次の予測ができない音の世界を 再び聞きたいのである。 JAZZとクラ

ッシックと 洋楽と 優秀録音盤と 自作CDと 落語のCD以外あまりかか

らない 私のオーディオ装置のCDプレーヤに載る、 めずらしき邦楽の

中の一つなのだ。 しっかりしておくれよおまいさん。 真綾のラジオ番組

に 思わずそう投書したい気分である。

 

『  天使も、 いつか女になるんでしょうね… 』

 

なるほど! そう言う意味だったのか。 何を気取った事を、偉そうに書

いてやがんでい。 この若造が。 お前は何様のつもりじゃ! と 思って

青い顔をしていたが、 なかなかどうして 感想として けっこう的を射て

いたような気がしてきたので あまり 『 後の祭り 』 でもなかったかな

と落ち着いて来た。 そうだそうだ。 私は少なからずお金を払ってCDを

買ってやる “お客様” なのである。 作品の気に入らない部分を批評

する権利がある! … のか?やや不安であるが、そういう事にしておこ

う。 なんだか無理矢理の弁明をしただけのようにも見えるが。

ともかく 心を鬼にして辛口なのである。 大昔のイベントで 私がまだ高

校生だった頃 同じく高校生だった真綾嬢から 数十センチの距離に座

っていただけで 父親気取りである。 えーい恥の上塗りだ! とにかく

頑張って欲しいのだ。 きっとプロデューサーとか マネージャーとかなん

だかそこらへんの偉い人の中に、 気付いて慌てて試行錯誤。 迷路の

出口を探してあえいでいる人々がいるのかもしれないが、負けないで欲

しいのである。 岩里を戻せ。(←しつこい) … しかも 口では理解ある

セリフを言い、 スタンスとして 『 もうそろそろダメかねぇ 』 と クール

に決めているが、 内心は気が気でないのである。 試行錯誤なんてして

る場合じゃねーだろと思っているのである。 過程を作品にすんなと暴言

を吐きたい気持ちもあるのだ。 一皮むけるまで待つよ。 ファンだからさ

と言いたいが、ファンは結果に付随するものだ。 結果の関係無い、無条

件なファンは擬似恋愛である。 私は真綾に恋愛感情を持っていない。

彼女は菅野洋子の 『 超絶音楽製造機 』の 重要なパーツの一つに

過ぎない。 とっとと修理してくれ。 なに? 人間なんだから無茶を言うな

だって? 何を言ってる、 こちとらもう待てないのだ。 言ったでしょう?

私と言う人間は、 “楽しみな事” にこらえ性がないのだ。

 

(どうでもいいけど 今日の日記は その本の文体の真似をして書いている。(笑) わかる
 人がいたら凄い。…いないだろうな。 真綾ファン以外の人はごめんなさい。(T_T))

 

8/22(水)


台風11号、東北沿岸を北上
 台風11号は、きょう午後4時前、千葉市付近に上陸。今後は、鹿島灘付近から太平洋に抜けて、東北地方の沿岸付近を北東に進む見込み。気象庁によると台風は、あす午前3時には、宮城県石巻市の東およそ80キロを中心とする半径110キロの円内に達する見込みで、徐々に勢力を弱めながらあさってには温帯低気圧に変わる見込み。

激しく吹き付ける風雨が通勤客の足をとまどわせていた=22日午前8時40分、東京・JR新宿駅南口


 

ゴオオオオオオ

  オオオーーーッ!!

 

「 ぐぎゃあああーー

   ーーーーーーー!!! 」

 

「 ほくまさーーーーーん!!! 」

 

「 もぎゃあああ

  ああああああああ

   ーーー!!! 」

 

「 あ、危ない!!

  マジであぶないですよ!!

  ほくまさーーーん!! 」

 

「 おぼぼほおほhぼ

  ほうおふbふおは

  うおしゅあおしゃし

  ゃあああああーー

      ー!!! 」

 

「 雨宿りを!!!

  雨宿りを

  してください!! 」

 

「 ぶしゅーおおお

  おおおおおおー

   ーーー!!」

 

「 どうして!! どうして台風直撃とわかっていながら、

  外出するんですか!

  しかも チャリで! 」

 

「 ばかもおおおおん!!!

  貴様、そんなことも

     わからいでかっ!! 」

 

「 わかりませんよ!!

  ディスクブレーキでもないチャリンコで

  こんな雨の都心を走るなんて、

  自殺行為じゃないですか!

  あなたいったい

  何回轢かれかけてると思ってんです! 」

 

「 知るか!!

  見ろ!! あの空を!!

  この風と 雨を!! 

  嵐だ!!

 嵐が来たんだ!! 」

 

「 そんなことわかってますよ!

  嵐が来たなら

    家にいるのが普通でしょ!! 」

 

「 ばかもおおおんん!!!

  嵐と聞いて黙っていられるか!

  きさま それでも男か!

  いや 漢か!

  嵐!

  嵐こそ漢の浪漫!

  漢はとりあえず

  嵐に立ち向かうものなんだ!

  俺は、

  俺は…

  嵐を呼ぶ漢だった

 のださっき気付いた

 がそうだわさ!! 」

 

「 あああーー!! ほくまさん!!

  トラックが!!

  トラックがーーーーー!! 」

 

「 オイラはドラマー … やくざなドラマー

  この野郎、かかって来い!

  最初はジャブだ!

  ホラ右パンチ!!

  おっと左アッパー!! 」

 

「 … そんな突然中高年向けのネタやっても

  中学生がぽかんとしてるんですが … ああ!! 

  そんなことよりトラックが! 」

 

「 畜生!やりやがったな、倍にして返すぜ

  フックだ、ボディだ、ボディだ、チンだ

  え〜い面倒だい! この辺で

  貴様の家の住所と電話番号タウ

  ンページで調べ上げて、着払い

  の特上寿司50人前とピザ150

  人前を貴様の住所に嘘注文し、

  ディノスの全ページの品物を着

  払いにして貴様の名前で架空

  注文して、さらに ODNだのO

  CNだのAOLだのソネットだの

  入手できるかぎりの無料オンラ

  インサインアップCDROMを

  総計5兆枚使って 貴様の住所

  その他のデータで5兆個のプロ

  バイダーとの嘘オンライン契約

  結んでおまえんちのポストの中

  を広告ダイレクトメールだらけ

  にしてやる!あと毎日お前の

  妹の学校の下駄箱の中に血が

  ちょっとついたおかかを大量に

  入れつづけて“削る時に?でも

  なぜアタシにこんなに沢山おか

  かをくれるの?いや、怖い!”

  と思わせた1週間後、突然おか

  かのかわりに大量のふ化寸前

  だけど熱湯で殺っちまったダチ

  ョウ卵が詰め込まれてるという

  最悪極まる内容の長編自作漫

  画を手渡してやるから読め。 」

 

「 あの …

  突然 爽やかなケンカ石原裕次郎が、

  陰険な戦い方にシフトしたんですが … 」

 

「 “柔よく剛を制す” ってやつだな。 」

 

「 … いえ … 違うと思いますが … 」

 

「 と、言うわけでだな。

  今日は嵐の街を

  ズブ濡れになりながら堪能したわけだ。

  満足満足。 」

 

「 ホントに意味ないことしますね。

  たいした用事もないくせに。 」

 

「 ばかもん!!!

  今日は22日だぞ!!

  雨の中、勇者達が沢山街に戦いに

  出ていたんだ。こちらも頑張って

  Tシャツ(スタンプさん)を探すのが

  スジってもんじゃないか! 」

 

「 あ! なーるほど!

  そーゆーことですか!!

  … わからない人には何の事かさっぱりで

  申し訳ないですけど 」

 

「 おうよ!!

  途中でそんなことスッパリ忘れて、

  某さ○らやの ゲーム売り場で遊んでたけどな。 」

 

「 コラ!!

  まったくしょうがない人ですね … 」

 

「 あ、そうそう。

  しょうがないと言えば … 」

 

「 なんです? 」

 

「 昨日のなんちゃってコラムの最初に、

  雨が音を吸って静かになってどうとか書いただろ。 」

 

「 あー … あの

  センチメンタルになるネットアイドルがアホでとか

  なんとか 酷い事書いてたやつですか。 

 

『 雨の日はキライ … 

      何故かセンチメンタルな気分になるから …

         私は鳥? 自由? 

                       … 待って 』

 

  とか、勝手に想像して

  いつもみたいにてきとーに書いてましたよね。(笑) 」

 

「 そうそう。

  んで 今日さ、 黒磯の女の子の誘拐事件で捕まった…

  藤田容疑者だっけ? アニメマニアで ゲーマニアで

  同人やって WEBサイトもやってたって奴。 」

 

「 ええ … ネットで話題の。

  今日その話とかしてる日記とか多そうですけど。 」

 

「 巷じゃ、ロリ系の成人漫画の規制とか、

  十把ひとからげの一般大衆が 善良(笑)マニアへの

  風当たりを強くして さらに迫害されて住みにくい

  日本になるとか どうでもいい話で盛り上がってるけどさ。

  噂の その 藤田容疑者(PN:夜ノ森 一輝)のサイト

  俺も話のタネにと さっき覗いてみたらよ! 」

 

「 ええ。 」

 

「 残された7月? の日記にさ

  こんなことが書かれててさ … 」

 

 



7月雨の日2
雨の日は好き・・・
だって嫌な気持ちを打ち消してくれるみたいだから・・・
嫌い、嫌い。
一番嫌いなのは・・・僕。
僕なんて・・・


 

 

「 はははっはっは

  っははは!!! 」

 

「 っはははっははははあ

    っはっはあ!! 」

 

「 はhjはjjしゃjhかhj

  さkhsじゃ!!! 」

 

「 あhじゃはhhしゃ

  はっはははははは!!! 」

 

「 まんま!!

  そのまんま!!

  そのまんまだよ

  オイ!!

  おいちゃん

  びっくりだよ!! 」

 

「 腹いたい!!はらいた!!

  やめて!! もうやめて!

  ほくまさん! 」

 

「 素晴らしい!!

  藤田君!

  君はなんて

  ファナティックポエテ

  ッククライシスファッ

  キンマリファナフリチ

  ンイッセーオオエド

  ファイヤーな奴

  なんだ! 」

 

「 ははっはははは!!

  ほくまさん、知ってます?

  あなたの時折使う その適当かつ

  その場で思いついた音の響きの面白い

  英単語を並べたやつ、一部で凄い

  人気あるみたいですよ。 」

 

「 ブルー

    ファーンク! 」

 

「 聞けよ 」

 

「 と、言うわけで、

  素晴らしい藤田君には商品として

  網走刑務所で味わう 

 豪華スメルライスを

さしあげま〜す!! 」

 

「 スメルライスはたぶん

   “くさい飯” の事だと思いますよ、みなさん。 」

 

「 しかし ま、

  萌えとか 妹くれ とかゆーて

  ネットでWEBサイトやって同人片足突っ込

  んで萌えだのぷにだのちゆだのちよだの

  ふゅだのもれだのちれだのぐぬーてらだ

  のやってる俺も 来年あたり

 スメルライス食ってる

 だろうな。 」

 

「 どんな容疑で捕まるんですか。 」

 

「 ほら … あるだろ …

  例えば、 道行く30代の黒髪の女性に

 飛び掛り、強制的に ミサトの赤

 いジャケットを着させようとした

 容疑とか。 」

 

「 し … 

 洒落になってない気がするんですが …

  だって あなたの場合、

  この日記でカミングアウトしている行為の中にも

  かなりホントの犯罪含まれてますからね。 」

 

「 ああ。 

  でも、

  全部フィクショリーナ

       アギレラだけどな。 」

 

「 …… 」

 

「 黙るなよ 」

 

「 … もおいいです。

  逮捕されるなり なんなに好きにしてください。 」

 

「 あー この事件の余波で、

  PTAの短絡思考集団が騒いで

  とばっちりでコミケとかなくなんねーかなーーー 」

 

「 コラコラコラ! 」

 

「 ま、 他にも言いたいことあるけど

  いーわーなーいー ぷぷ〜

  コサキン始まるから もう家に帰るナリ 」

 

「 あ、 そういえば 外でしたね。 ここ。 」

 

「 嵐の後の都庁 … ああ …

  夜の帳が下りて なんとサイバーで美しい …

   写真を ・・・ 写真とたんと撮っておかねば ・・・ 」

 

「 おい!!

  そこの見るからにあやしい君!!

  何を撮影してるんだね!! 」

 

「 わっ! おまわりさんですよ!

  おまわりさん! ほくまさん! 」

 

「 ひいいいいいいーーーー!!

  ちいいいいいい

  がああああああ

   いいいいいいいいいい

  まあああああ

  ぶうううううううう

  ううううしゅうう

  うう〜〜〜!! 」

 

 

 

「 ・・・ ほくまさん、

  ホントに スメルライスですよ。 」

 

 

8/22(火)


やさぐれコラム

椅子が支える、IT革命

第三回(椅子にも愛を)

ラ・ノア社


台風がやってくる。 私の住んでいる街にも雨がザンザン降っている。

普通の人からすると 雨は濡れるしジメジメするしで あまり好きなもので

はないだろうが、何を隠そう オーディオマニアは 数少ない雨が好きな

人種の一種である。 理由は簡単。 いつもは怖い奥さんや、隣近所の

人々に迷惑がかかると思って出せない大きな音が、 雨の日は出せるか

らである。 ビクビクせずにボリュームを回せる快感 … 金持ちになって

完全防音の地下室でも作れる人には無関係ではあるだろうが、 雨の日

は貧乏オーディオマニアが唯一 大きな音で音楽を聞ける至福の時なの

である。嘘だと思うなら、雨ザンザンの今夜。 窓を閉め、雨戸を閉めて

ごらんなさい。 虫の音が聞こえるいつもの夜と違って ほぼ “無音”

雨の音はかすかに聞こえるけれど、恐ろしく静か。 隣の家の音は聞こえ

ますか? … それはなぜかと言うと、雨の正体は水。水は吸音材として

の役割も持っているので 雨の日は音の飛ぶ距離が極端に短くなるので

ある。 その証拠に 夜もそうだが、朝起きた時に 雨が沢山降っている

日と言うのは カーテンや雨戸を開けて外を見なくても 『 音 』 でいつ

もと雰囲気が違うのがわかる。 基本的に 『 静か 』 なのである。 オ

ーディオ用語で言うと 『 S/N比が高い 』 というやつだ。 部屋の中

が 『 シーン 』 としていて 実際に耳を澄ますと 『 シーン 』 と言う

音が聞こえる。 外の犬の声とか 道路の自動車の音とか 風の音とか

は何も聞こえず、 自分の心臓の鼓動や 毛細血管を血液が流れる音

がやけに大きく聞こえるのが雨の日だ。 よって 雨の日は自己の内面

を見つめがちに … 静かなので思考も内向的。 排他的になる。

よくネットアイドルまがいのアホ女が 自身のサイトの日記風コラム風ポ

エムもどき単語羅列コーナーで、お洒落な自分のモノクロ写真の横に

 

 『 雨の日はキライ … 

      何故かセンチメンタルな気分になるから …

         私は鳥? 自由? 

                       … 待って 』

 

みたいな 辞世の句を書いているが、 あれにもこういう裏があ

るのである。 (プールで泳いでいる時に 自分の事を考えるのと同じ)

考えてみると 今では “音” と言うのもパソコンのこだわりのなかの重

要な要素である。 CPUはもう ギガヘルツ世界に突入して温度も上昇

する一方。 一昔前までは 『 目玉焼きが焼けます 』 とか言って笑っ

てましたが、 最近のCPUをクーラーをつけずに動かしたら家全焼

でしょう。(つーかその前に スイッチ入れて一瞬で焼き壊れると思うが)

そんな高熱を冷ますため、いつしかクーラーのファンも巨大化。 音も比

例して煩くなります。 さらに放出した後の熱を本体から出すために、ケ

ースのファンも巨大化。 さらに最近は ビデオカードも高性能化→高熱

で ジィーフォース3などビデオカードに専用のファンがついてるから、騒

音もさらに向上! ハードディスクにもあるので もう ゴーゴーガーガー

ガリゴリボリバリ。 煩い事このうえないですな。 … そこで 自作であえ

て小さな本体ケースを選び、 あえて周波数が低めのCPUを選び、ビデ

オカードもそこそこ。 ハードディスクは全体がゴムで覆われた消音機構

付きのものをチョイス。 後はヒートシンクを多用して、 ファンレスの無音

パソコンなどを作り上げるのも カッコ良くて 快適で、 尊敬される自作

の道かもしれません。 もちろんサウンドカードには より高次元のオーデ

ィオボードを使用。 スピーカーも高級機にして、 『 MP3やMIDIなどの

デジタル音楽を より静かに、 より良い音で聞くためのマシン! 』 を

追求するのも、 自作ならではの “拘り” でありましょう。


そんなわけで、ひたすら高性能。 高速。 低価格を追求して、やみくも

に突っ走ってきたパソコンにも、そろそろ 静けさやひとりや 快適さを求

めるべき時代です。 前回はディスプレイ・キーボード・マウスあたりにも

気を配ろうと言うお話。 そして今回はさらに視線を引いて、 『 椅子 』

 と 『 机 』 と 『 部屋 』 のお話です。

コタツの上にパソコンを置いて、正座&あぐらで使っている人には あま

り関係ないかもしれませんが、パソコンを使う時の “椅子” は、座れば

なんでも良いと言うものではありません。 以下は私の個人的な意見が

大半を占めますが パソコンの椅子には外せない“条件”があるのです。

 

COCHMA式、パソコンやる時の椅子条件

@ 背もたれがあること(できれば頭部まで)

A 肘置きがあること

B 昇降調節のできるもの

 

他にも腰の後ろに空間ができないとか 足置きとかまあ いろいろ要素

はあるのですが、ベーシックではこんなところ。 普通、パソコン用の椅子

と言いますと、このような 安物の(失礼) OAチェアを連想しがち。

息子のパソコン購入のため、パソコン売り場で一日中歩き回り、疲れた

お父さん&お母さんが、 やっと本体を購入した後 『 お客様? 椅子

はいかがいたしましょうか? 』 と聞かれて 疲れきった脳味噌のへろ

へろ状態で 『 あ〜も〜なんでもいい! そこの安いので! パソコン用

だろ!? おい!たかし! これでいいよな! 』 と 何も考えず購入し

そうなやつであります。(あとバカ社長) … よって 案外この手の椅子

は普及しているのかもしれませんが、 0点です。

一日数十分、一時間くらいのネットサーフィンになら 耐えられるかもしれ

ませんが、 何かを製作したり、長々と仕事をしたり、ましてや 延々と長

編小説を徹夜で書くような作業に使用すると、 死にます。

理由は? … 使えばわかる と言い切ってしまいたいところですが、

腕・肩・首・腰・手首・足 … おおよそ考えられるすべての筋肉が疲労し

まくり、コリまくり、 おまけに目も疲労、頭も疲労で最悪です。

よって ライトユーザーならまだしも、少しはパソコンを使いこなしてやろう

と言う人には まさに言語道断のシロモノ。 まだまだやりたい事がある

のに … 使いたいのに、体が痛くて座っていられない! 肩こりが酷す

ぎて仕事ができない! 腕が疲れて 手が上がらなくて 文字がこれ以上

書けない! … ets 快適どころの騒ぎではありません。 どんなにPCが

高性能でも肩を叩きながら、体の痛みとストレスに胃をやられながら操作

するなんて万死に値するほど愚かな行為です。 スペックなど どうでもい

い。 まず椅子を買え。 … 新たなPC購入の鉄則でしょう。



机の話ともリンクするのですが、 まず問題は 『 手 』 です。 パソコ

ンはキーボードの上に手を置き、マウスの上に手を置いて使うものです。

よって、手は常に自分の前に。 机の上のキーやマウスの数センチ上空

にあるものです。 この時、 手を 『 浮かせている 』 『 持ち上げてい

る 』 姿勢 … もしくは 『 力の入れ方 』 をしている人は、 パソコン

環境の快適構築に失敗しています。 例えば ピアノの鍵盤を

パソコンのキーボードだと想定した場合 … ピアノは 『 机の端、ギリ

ギリにキーボードを置いた パソコンの机 』 と言えます。 この時、人間

の手は、手だけがキーボードにまるですがりつくように乗っかり、 腕も肘

も自分の力で 持ち上げている状態です。 これぞまさに 最悪の状

 ピアノならば大丈夫ですが、 何時間もこのままでいたら 大変な事

になります。 (肩こりは過ぎると 吐き気や別の病気にもなる)

つくえのうしろ
 

ディスプレイ

 

 

キーボード

この距離

パソコンを上から見た場合 … 問題は 『 この距離 』 です。 この距

離が適度に空いていないと、腕を 『 置く 』 事はできません。 アームレスト

とでも言いますか … 快適に疲れない、肩こりのない使用環境を考えるには、

まず “手と腕の重量を、どやって緩和させるか” が問題なのです。


 (MSナチュラルキーボードには最初から手(腕)を置くスペースがついている)

もちろん 腕の重量を支えるには、机に持たれかかるだけでは役不足です。肩

と腕の残りの重量は、肘に集まるので当然 『 肘置き 』 が必要になります。

雰囲気的には 『 脈を測る頚動脈のあたり 』 そして 『 肘 』 の二点で、

腕と手の重さをゼロにして、後は指の動きだけで キーボードを打つのが理想

を言えるでしょう。 負担は無く、うつぶせに寝そべってキーボードを打つくらい

楽に感じられなければダメ。 とても長い文章を長時間書く事はできません。

ですから 最低でも 『 肘置き 』 のある椅子。 それも自分の体や姿勢や、

キーボード(机)の高さにあわせることのできる椅子が必要です。 最近では、

肘置きが独立して伸縮し … まるで腕を支える “受けざら” のような機能を

持ったものもありますが、できるだけ頑丈に しっかりと腕をささえてくれるもの

が理想です。 ともかくキーボードに 『 しがみつく 』 のと 『 指をだらりと落

とすだけ 』 では 天と地ほどの差があります。 世の中には肩こりになる人と

ならない人がいますが、 疲れる椅子でPCの前に 何時間も座っていられる人

はいません。 何より非効率的です。 我慢すると損な場所で我慢し続けるは

最大のナンセンスです。 犯罪です。 改善すべし。 よく 肘置きのある椅子を

使っているだけで 条件反射的に 『 贅沢だ 』 とぬかす上司や親がいます

が、 その手の人間は非合理主義の 脳を使わず感情だけで生きてる人(つま

りバカ)ですので とりあえず殴っておきましょう。 (と言うかそんな上司のいる

会社は潰れるだろ) べつに100万円もせず、しても数万円です。 マッサージ

屋に金を払うよりはるかに安上がり。 快適な椅子でバリバリ仕事に打ち込め

たら、逆に儲かるくらいです。


最低限の要素はさておき、PCの椅子に “拘る” なら、 徹底的にいきたいも

の。 より快適に。気持ちがいいくらい楽にキーボードが打てて、マウスが操れ

て … なんて環境が理想です。 一昔前には 肘置きの右側が うにょ〜〜ん

と延びで、まるで小さなフライパンのような器具が先端に出現。 『 ここにマウ

スを置いて操作してください 』 なんて椅子もありました。 今 あなたが手を

置いている肘置き。 そのままの手のカタチ(高さ)で マウスを使えたら、それ

はそれは便利でしょう。   横から見た断面図 ↓

 

まうす
まうす台 肘置き
アーム アーム アーム

 

背もたれもまた重要。 賛否両論あるでしょうが、 私は頭部までカバーするほ

ど大きな背もたれのついた椅子が好きです。 もちろんバリバリ書き込む、打ち

込む時は 若干前のめりになって必要ないかもしれませんが、 時折フーッと

一息ついた時に、 頭を後ろの背もたれにうずめられるのが最高です。 人間

の頭は 脳味噌の関係もあり、非常に重いパーツです。 それを常に細い首だ

けでピタッと支え、 長時間同じ場所でディスプレイを見させているわけですから

首の筋肉が疲れない(こらない)わけはありません。 重労働の首をサポートす

るためにも、 背もたれは大きい(高い)ものがあるほうが良いと思われます。

つまり “社長椅子” “部長椅子” “会長椅子” というやつでしょうか? (笑)

革張りで、黒光りして … 上等な木目の肘置つき。 『 いつか俺もあんな快

適な椅子に … 』 と憧れるのは勝手ですが、 たいして仕事がなくなってから

楽チン椅子に座るより、仕事の山に追われる時にこそ 負担の少ない椅子に

座るのが賢いやり方でしょう。 それに 『 牛革 』 でなく、ビニールでよけれ

ば(笑) 社長椅子と同じフォルム。 同じ快適度のPC用椅子は 驚くほど安価

で入手できます。 この日記でお馴染み 某 柳川農学博士も、 1万円札と

少量のおまけをつけただけで、 パッと見は何十万もしそうな(笑) 社長椅子を

購入して、リラックス環境を達成しておりました。 (某伊集院も同じ) 嘘だと思

うのでしたら、今度PCショップか 低価格の家具屋さんで あれこれ座ってみて

くださいまし。 椅子を変えてみて、初めて椅子こそ拘るべき 最高で最後のPC

パーツだと納得してもらえるでしょう。 … 椅子はあなたを支え、作業を支え、

会社を支え、エンターテイメントを支え、 つたない日記を支え、 あほエヴァ小

説製作を支え、IT革命をも支えているわけです。 よござんす。 おおいに支え

てもらいましょう。(笑) 

そして究極までに支えて欲しいなら、 もはや究極までに拘るしかありません。 

そう、究極のパソコン用椅子。 ご存知 アーロンチェア です。

アーロンチェア

クリエイターご用達。 できるビジネスマンご用達。 全人類の憧れの的、こと

アーロンチェア。 何を隠そう、 秋葉原のラオックス・ザ・コンピューター館(通

称:ザコン)に置かれている展示品のアーロンチェアは、私の聖地めぐりに無く

てはならない存在です。 (歩き回って疲れると、ここで疲れを癒しすぎて寝る)

細かい機能や特徴はとても書いてはいられないので割愛しますが、 まさに究

極の 『 人間工学椅子 』 マウスもキーボードも人間工学ブームですが、それ

の親玉と言ったところでしょうか? アンティークや有名デザイナーの椅子や素

材が高い椅子など … アーロンチェアよりも高級(高価)な椅子は まだまだこ

の世に死ぬほどあるでしょうが、 “機能” と言う面から見れば これが最上級

かもしれません。 … 座り心地は まさに天国。 と言うか 厳密に言うと

『 すわり心地 』 などと言うものは存在しません。 椅子があることを忘れる。

と言うか “座っているかどうかを忘れる” 椅子です。 つまり “腰掛けるもの”

と言うより … あらゆる角度から押し上げて、 “自分の体重をプラスマイナス

ゼロにする装置” と考えたほうが良いかもしれません。 (サーチしてたら、ス

タパ氏も感激してました(笑) ので 仕様など詳細はこちらへ)

ですので 感覚的には 『 水や空気の中を浮いている 』 ような気分。 足で

地面を触ると 面白いように ふわふわ ふよふよと体が浮きます。 どんな姿

勢になっても どんな風に傾いても、 そっと無数の見えない手が 自分を持ち

上げてくれているようで … 快適を通り越して気味が悪くなったり 酔ってしま

う人もいるやもしれません。 これを微調節し、机の高さ。キーボードの高さに

キッチリとあわせ、 エルゴノミクスキーボードやマウスで操作系を固め、広い机

を使い、 ディスプレイはきちんと目線と平行。 目と同じ高さに調節すれば か

なり理想に近い 『 快適すぎて死ぬ 』 PC環境が構築できるような気がしま

す。 問題は およそ14万円 と言う値段だけですが(笑)

一昔前の気分で PC購入に30万円の予算を組み、15万でマシンを作ってし

まえば それほど高いとは思わないでしょう。(笑) (そーゆー問題か?(^_^;))

アーロンチェアの唯一の弱点は メッシュ地なので 『 冬寒そうだな 』 と言う

事と(笑) お洒落で 部屋のインテリアに凝っている人は デザインが気に入ら

ない場合がある事でしょうか。(私は機能美で良いと思うが) ともあれ、見かけ

たら ぜひ一度座ってみてくだされ。 貴方も何か作りたくなるかもしれません。


他にも話題のプリーズチェア


リーフチェアなんてのもある。

… このように パソコンの周囲と言うのは、本体よりも奥が深く、 本体よりも

時に重要で、よく考えたチョイスが必要な世界です。 パソコンを買ったから、パ

ソコン用の椅子とラック(机) そしてキーボードとマウスは 残りの予算で安く

仕上げようと言うのは、『 最初の購入時 』 に陥りやすい典型的なミスです。

自分の部屋の状況。 使い方。 姿勢。 ストレスのポイントをよく考えて、個人

に合った環境を “総合的に” 考えていろいろな製品を買うのが重要です。

…ちなみに私は上図のような 典型的な “パソコンラック” はカッコ悪すぎ&

ダメすぎで大嫌いです。 パソコン用の机の条件は、先ほども描きましたが 奥

行きが広い事。(ディスプレイとキーボードを直列に置いても まだ腕を置くスペ

ースが残るくらい) そして “鳴きにくい事” (つまり振動に強い事。 揺れにく

い事) をクリアしていればどんなものでも構いません。 できればオプションで

ディスプレイを持ち上げる台もあると良いですが、背の高いものより、普通の机

タイプのほうが私はお勧めです。

標準的なパソコンラックはとにかく背が高いものが多いくせに 重量が無く、素

材も中が空洞のタイプが多くて 剛性に欠けます。 特に上部にプリンターを置

く仕様になっているものが多いのが致命的。 エ○ソン社のプリンターを使った

日にゃ、 まるで関東大震災よろしく ガタガタとラックごとPCが揺れまわって大

爆笑のコントです。 『 付属のマウス・キーボードでなくてはいけない 』 なんて

事は絶対になく、パソコン用の椅子 パソコン用のラック を使わなければなら

ない法律もありません。初心者な人は パソコン用・対応とついてないと怖いと

言うか、安心できないところがあるのかもしれないけど、それは妄想です。 貪

欲に、 快適な環境を得るために 『 もっと使いやすいマウスが、椅子が、机

があるハズだ 』 と こだわりをもって探し回っていただきたい。 きっとそれも

楽しいハズ。 パソコンの新たな側面、新たな視界を持つのはもちろんの事…

快適な環境を手に入れれば、 今までできなかった事。 やろうと言う気も起き

なかった分野にまで 手を伸ばす事ができるかもしれませぬ。(これは本当)

高価なPCと言う相棒と上手く付き合い、骨のずいまでしゃぶり尽くすためにも、

“人間様” は リラックスして司令を与えるのが吉。 まるで修行のようにパソ

コン様のご機嫌&顔色をうかがい … 正座を我慢して(笑) おっかなびっくり

マウスに触っていては、いつまでたっても上手くならない …どころか、パソコン

がキライになってしまうかもしれません。 (買ったはいいが、家族の誰も座らな

くなっちまった 安物のお尻がいたいパソコン用の椅子なんて、日本にいったい

何台あることか(笑)) … と 言うわけで 今回のコラムはこのへんで。

ビデオカードを増強。 CPUの増強。 エッチなソフトの収集(笑) その他、いろ

いろアップグレードの種は尽きないパソコンですが、 次の予算は 売り場で足

を止める事すらなかった “椅子” なんかに目を向けてみるのも いかがでしょ

うか? 快適な椅子に身をしずめ、 快適なキーボードに手を置き、 快適なマ

ウスで操作すれば … イライラ遅くて アップグレードしたくて我慢ならなかった

あなたのマシンも、 寛大な心で許せるかもしれませんよ。 (笑)

ちなみに私のPC用(?)の椅子は、オスローのリラクゼーション・チェア。 俗に

言う電動マッサージチェアから マッサージ機能を取り除いたようなやつです。

PC用の安いプラスチック椅子と比べると それ相応の値段はしますが、あーロ

ンチェアよりはぜんぜん格安。その名の通りすわり心地は絶品です。(もともと

リラックスするための椅子だからな。(笑)) オーディオ用にも使ったりしてます

が、 本当はラウンジで(笑) 紳士が一日の疲れを癒しつつ、ワインを片手に…

みたいな椅子なんでしょう。 (^_^;) ( ですので 元は今は亡き、祖母の使用し

ていたものでした。写真の椅子は最新の廉価モデル?なので 私の使っている

のとは違うのですが:もーちょい高い: だいたい雰囲気とかフォルムは同じで

す。 見るからに座り心地良さそうでしょ? ) リラクゼーションうんたらかんた

らなので、 もちろんその気になれば寝れます。(笑) いや その気にならなくて

も寝れます。 ともあれ、 もし これがなかったら 今までの膨大な(?)日記や

エヴァのべるの文章作成はありえなかったと思うので、感謝しています。(でも

カッコいいので いつかはアーロンチェアとは思っている。 なんせ あれはもう

ステータスシンボルだ。(笑)) … そういえば、 深夜のチャットでたまに 突然

発言が無くなり … 次の日の朝の書き込みで 『 みなさん帰ってしまわれて

ますね… ごめんなさい、途中で寝ちゃいました 』 みたいなカキコをしている

人を いろんなサイトでよく見かけますが、 あーゆー状態になって “しまえる”

人と言うのは… なかなかどうして、快適なPC環境を作っている証拠なのかも

しれません。 (座りにくい椅子で寝れないだろうし)

 

 

あ、

 

部屋の話してねーや。(笑)

 

<終>

 

8/19(日)

閑・話・休・題

諸事情により、コラムは一日お休みです。(笑) (エヴァ小説とメールの返

事のほうが大事なので… (^_^;)) どうでも良い話ですけど、ヨドバシカメ

ラのポイント長者の私。98時代の化石じゃ、流石に使えないので タブレ

ットを衝動買いして来ました。( もちワコムのインテュオスなり。 …前か

ら気になっていたのだが あの会社は“独占禁止法違反” じゃないのだ

ろうか?(笑) ) しかしPC低価格化の話してますけど、他の商品もビシ

バシ値下がりしてまんな。 びっくりですわん。 と 言うわけで、紙を使わ

ず落書きできるのは楽しいです。 相変わらず良い描き心地ですけど曲

線がムズイっすね。 れんしゅーれんしゅー。 しゅっ しゅっ しゅっ


誰だよ これ

エアブラシが汚れないのが良いね。(笑:当たり前だ) プロフェッショナル

ペンとか欲しいっす。 ついでに液晶ディスプレイも。 FSV仕様のやつ。

(PS: 今更ながらも、オープンキャンパス(お絵かきソフト)は実に面白い。ファイルサイズ
     がデカイが、実に面白い。ボーっと見てるだけでもなんかよろしい。)

 

8/18(土)


やさぐれコラム

椅子が支える、IT革命

第2回(快適さとは)

ラ・ノア社


『 快適で使いやすいマシン 』 を手にするためには 快適とは何か?を

知る事が必要だろう。 『 快適 』 とは何か?それはもちろん読んで字

のごとく 『 快く、適している環境 』 のことだ。 つまり快適な環境を構

築するためには 『 不快 』 なものがあってはならない。 不快なものを

徹底的に排除し、さらに便利な心地よさを追及する事で 快適な環境が

生まれる。 そして最終的に出来上がったのが 各個人に適した快適な

パソコンだと言えるだろう。

と 言うわけで、 『 快適 』 を実現するためには まず 『 不快 』 を

探さねばならない。 常日頃パソコンを使っていて 『 不快 』 に思う事

があれば それを解決してゆくのが得策だ。 どんな些細な事であっても

構わない。むしろ小さい事の積み重ねが 大きなストレスを生む事になる

のだ。 例えばパソコンならではの不快の一つに 『 速度 』 がある。 

ソフトを起動させようと思っても ガリガリゴリゴリ … 砂時計が表示され

るだけで一向に立ち上がらない。 早くゲームがしたいのに … イライラ

なんてのは日常茶飯事だ。 最近ではネットワークの速度もストレスの一

因だろう。 人の家でADSLや光ファイバーなどのを使ったネット環境を

体感してしまったら、家に帰ってチンタラISDNなどで接続する気になら

ない。 数百メガのファイルのダウンロードに何日もかかるようではイライ

ラは募るばかりだ。 そのためにCPUを高速なものにしたり、回線を良い

ものにしたりするのが本来のグレードアップの姿である。 しかしながら

前回も言ったように、 『 快適にするためのアップグレード 』 が単なる

見栄や金銭的な問題に終始してしまっている例が多いのである。 P3の

900Mhzと1ギガヘルツでは 確かにスペックに書かれた数字は違うが

人間が体感できるほど 明確な速度の違いはない。 ならば安いほうを

選択して、浮いたお金で回線を良くしたり、メモリを増強して 『 ハングア

ップ(フリーズ)しにくいWindowsやMAC 』 に仕立て上げるのも 不快を

減らす良い案であろう。 … だが、世の中には困った事に 『 不快と知

らずに不快な思いをしている事 』 と言うのが存在する。 例えば初めて

PCを家族で購入した初心者が、他人の家で 自分のものよりはるかに

高速なPCを触った時に その快適さにショックを受けると同時に、家の

マシンが実は非常に不快で、ストレスの多いマシンであった事に“気付く”

と言った具合だ。 もちろん 気付かなければ それはそれで幸せなのか

もしれないが(笑) それは随分消極的な生き方である。 また、初心者

の周囲に 初心者しかいない場合 … 一生 “気付かないまま” 使い

にくいPCを使いつづけてしまうと言う状況もありえるのが恐ろしい事だ。

例えばCPUやメモリ。 OSが動く速度の違いくらいならまだ良いほうだ。

不治痛やNECやIBMなんかのメーカー品PCを使っている人の中には

解像度640×480あたりでPCゲームをやった事しかなく、まともなビデ

オカード(そもそもビデオカードと言う単語を知らない)で動かしたゲーム

画面を見たこともない人が多い。 そう言った人に例えば私の家などで

同じゲームの 解像度1600×1200(さらに全パラメーターMAX)の

画面などを見せると 卒倒するぐらいのショックを受ける。 『 これが同

じゲームなの!? 嘘でしよ!? 』 と叫んで、慌ててPC屋に走るのが

日常茶飯事である。 … こうした問題は 別に マザーボードやビデオ

カードなどのマニアックな(?)パーツだけではなく ディスプレイやマウス

やキーボードなど … 実に基本的なパーツでも同じように起きているの

である。

メーカー品のマシンには 購入すると問答無用で17インチ程度のディス

プレイが付属でついてくる。 そして 多くの人はそれを何の疑問もなく使

っている。 中には解像度の変更すらした事のない人までいる。(本当)

しかしディスプレイはディスプレイで多くの種類があり、専門のメーカーや

用途によって千差万別の目移りする世界である。 ドットの細かさ。色の

綺麗さ。 発色の良さ。 画面の平面具合。 耐久性。 動画への反応速

度。 どれをとっても “おまけ” でついてくるディスプレイとは比べ物にな

らない製品が数多くある。(しかも低価格で) にもかかわらず、ディスプレ

イには何も気を使わない人が多い。 CPUやメモリの数値には敏感なの

に、 それより100倍は大切な、PCの電源を入れれば “常に眺めてい

なければならない” モニターに拘らないのはアホである。 速度が何ヘ

ルツか早くなるより、モニターが大きくなったほうが 遥かに快適度は高く

なろうと言うものだ。 ただでさえ最近では低価格競争で 17インチ以上

のディスプレイが爆安で売られている。 自作やショップブランドを考えて

いる人は、ナナオやソニーやTOUTOKUなどの一流メーカーのディスプ

レイを “基準に” パソコン購入計画を練るのも一つの方法である。

1ギガのCPUを搭載しようが、1週間たてばその速度には慣れてしまう。

ならば 何年間見ても 目に優しくて綺麗で大きなディスプレイを使うほう

が 快適な “優れた買い物” と言えるだろう。 

もちろん 『 拘り 』 のある 『 自分だけのマシン 』 にしたいのなら

ば、 “さらに良い” ディスプレイを追求したって構わない。 現在ならば

最新の “液晶ディスプレイ” に手を出すのも良いだろう。 薄くて軽量。

値段も昔と比べれば激安で、耐久性も良い。 苦手とされた動画も最近

のものはまったく遜色なく見られて良いこと尽くめである。 ついでに机の

上も広々して これぞまさに “快適なPCライフ” であろう。

さらに拘るのなら、ナナオの特性アームをつけて まるで歯医者さんの蛍

光ランプのように(笑) 使いたい時だけ ぐい〜んと 使いやすい距離と

角度に 『 目の前に引き寄せて見るディスプレイ 』 なんてのも考えた

だけで使いやすそうだ。 リクライニングチェアに寝そべって 上空にある

引き寄せたディスプレイを見上げるなんて … まるで SFの宇宙船のコ

クピットのようで憧れないだろうか?(俺だけか(笑))

… 液晶ディスプレイなんて珍しくも無い! と言ってさらに上を狙う貴方

ならば、 一気に “デュアルディスプレイ(マルチディスプレイ)” なんて

のは いかがだろうか? テレビ画面にWindowsを出力できる方式を、

DH(デュアルヘッド) などと呼ぶが、 デュアルディスプレイはその名の

通り、 『 一台のマシンで2台のディスプレイを使う 』 と言う事である。

WindowsやMACなどの画面を2台のモニターを使って 2倍の広さで使お

うと言う グレイトな考え方である。

昔は 『 狭い部屋に巨大なディスプレイを何台も置くなんて … 』 と敬

遠されていた方式だが、現在の液晶全盛の時代ならば問題はあまりな

いだろう。 現に本体に液晶ディスプレイを最初から2台搭載した三菱の

マシンは大人気で マニアの中では売れに売れているらしい。

15インチのディスプレイより 17インチのほうが広くて良い。 それはあ

足り前だ。 それより19インチ、21インチ、24インチ、32インチ、180

インチのほうが良いに決まっている。(笑) 解像度だって 800×600

の画面より、1280×960の画面の方が広くて使いやすい。1280×

960より 1600×1200のほうが … 2400× … とキリがない。

だが実際問題として17インチや21インチが通常のモニターとしては限界

だ。 文字の大きさなどから考えても 2000ドットクラスの解像度が実用

的とはあまり言えない。(CGや3DCG、CADなどの使用は除く)

ならば 実用的な大きさのディスプレイを横につなげてみたらどうか?と

言うのがデュアルの思想である。 こうすれば左側にワープロソフトを表

示させながら、右側でネットサーフィン。 右でゲームをやって、左で絵を

描くなんて芸当がすんなりとできてしまう。 その結果 得られる快適度は

恐らく画面が2倍になった事の比ではないはずだ。 10倍、いや100倍

使いやすくなったと思う人もよくいる模様だ。


<<解像度1600×1200 通常ディスプレイでのデスクトップの広さ>>


<<解像度 3200×12000 デュアルディスプレイでのデスクトップ>>

小さな画面で 窮屈な思いをしながら作業をしていた人が、一度この広大

なディスプレイを体験してしまったら 恐らく元には戻れないだろう。私も

ぜひ 次のマシンではこの夢の環境を構築したいと思っているが、どうせ

やるならデュアルではなく、 トリプルディスプレイあたりに挑戦してみたい

ところだ。(笑) 目指せ!前方視界180度のディスプレイ環境!(垂涎)

(余談だが、超ヘビーフライトシュミレーターマニアの中には 自分を取り

 囲む 前方・後方・右・左の 合計4台。 フォースディスプレイ(?)環境

 で 空の旅(フライトゲーム)を楽しんで いる人もいるらしい。 と言うか

 それはPCではなく もはやアトラクションと言う気がするのだが(笑))

    

画面の快適度は、何も広さだけではない。 ディスプレイの綺麗さを追及

するのならば、ビデオカードの美しさにも拘ってこそだ。 “速さより美しい

画面が欲しい” と思うのならば、流行りのジィーフォースなどには目もく

れず、マトロックスのG450・G550あたりをチョイスすれば快適度もアッ

プする事だろう。 もちろん ディスプレイとの接続方法にも気を配らなく

てはならない。 D-SUBより 5BNC接続 できればデジタル接続! な

どと 接続の仕方に拘るのはもちろんの事、 接続するケーブルもそこら

へんの安物より 例えはナナオやモンスターケーブルなどの “美しい色

の出るケーブル” なんかを使うとパーペキだ。(もちろん値段は覚悟す

るように(笑)) 後は熱研のセッテンシリーズなどを接点に塗り塗りすれ

ば、さぞかし惚れ惚れする画面で 快適に作業ができる事だろう。(CG

をやる人は特にね) あとはディスプレイのサイドに大川ウイングか。(笑)


コンピューターは人間が使うものである。 よって 人とコンピューターとの

接点を改善する事は コンピューターを使う環境の改善にそのまま繋がる

のである。 にも関わらずディスプレイやキーボードやマウスと言った直接

人間と関係するアナログデバイスは メーカー品でも ショップブランドでも

“値段の削りどころ” としてチンケな製品しか付属しないのが現状だ。どん

なに優れたマシンでも、つかみにくいマウスで操作しなければならないのは

不幸だし、 “マウスとはこういうものなのだ” と勝手に決め付けて、良い

製品を知らないまま 作業の効率を落とし続けて PCを使うのはもっと愚

かな行為である。 本当は最もお金をかけて、 本当は最もじっくり吟味し

て、 自分の手に馴染むもの。 使いやすいものを選ばなければならない

のに、そこらへんのおまけで済ましていては 豊かなPCライフは訪れない。


   (HHK:ハッピーハッキングキーボード:写真は廉価版:秋葉原で入手可能)

良いキーボードは キーのストローク(押し込む深さ)が長く、キーの大きさ

も大きい。 又 キートップ(表面)の文字の刻印も、単なる印刷ではなく、

金太郎飴のように 使いつづけても決して褪せない高級品ボタンも存在す

る。 他にもキーの配列を自分好みに付け替え、配置換えのできるもの。

必要最低限のみのキーを搭載して スペース性と操作性に優れたもの。


       初代 MSナチュラルキーボード 我が家のは死亡(笑)

人間工学に基づいて 手の形にフィットし、高速での入力時にも対応した

製品。 長時間打ちつづけても疲れないよう カーブや傾斜のついたデザ

インのもの。 左右が分かれていて、自然と正しい打ち方が身に付くセパ

レートタイプのキーボードなど、普通のものよりは若干値が張ることは確か

だが、初心者にこそ末永く … 使って欲しい製品だと私は思う。

 
      現在入手できる MSナチュラルキーボード・プロ(これは英語版)

又、パワーユーザーにはもはや常識なのだが、海外のアプリケーション

や海外のゲーム(つまりPCゲーム)などを積極的にプレイしようと思う人

には、日本版よりも 英語版のキーボードのほうが遥かに優れている。

細かく説明するのは控えるが、Windowsも PCゲームも 本場は海の向

こうなので、英語版のほうが何かと便利なのである。 又、 キーの数も

余分なものが無くてすっきりと大きいので 手の大きな人なども英語版

のキーボードのほうがお勧めである。 『 日本語Windowsを使ってるん

だけど、英語版でも大丈夫なの? 』 と心配する人もいるかもしれない

が、死ぬほど大丈夫である。 と言うか 今まで私は何枚もキーボードを

使い潰して来たが、日本語版のキーボードを使った事は一度も無い。


                  IBMのカチャキー

必要最低限のみのキーを搭載して スペース性と操作性に優れたもの。

他にも キーボードのクリック感。 押した時の音。 バネの強さなど、

デザインや機能以外の面で キーボードには個人個人で拘るべき場所

が沢山ある。 カチャカチャと音が鳴るのが煩くて嫌な人もいるだろうし、

あの音が連続で 『 カチャカチャカチャカチャ 』 と聞こえてくると気分

が良くなって ますます筆が進む人と言うのもいる。 特にPC関係の仕

事をしているライターの人や、プログラマーなど キーボードが商売道具

と言った人々は それぞれに拘りの一品を持ち、 自分なりにカスタマイ

ズしている事がほとんどである。 まさに包丁一本で世間を渡り歩く、日

本料理の職人と同じだ。 それゆえ、生産終了などと言われたら困るの

で、 『 最高の一品 』 を見つけたら、 1枚と言わず 2枚 3枚購入

して 壊れた時用にストックしている人も沢山いるのである。


                    
キネシス

であるからして、簡単にどれがお勧めか? と言うのが一番難しいのが

キーボードやマウスの世界だと言える。 手が大きい人もいれば、小さ

い人もいる。 打ち方、手の動かし方も人それぞれだ。 だからこそ、自

分に合った一品をぜひ使いたい。 なるべく多くの製品が置いてあるお

店で ぜひ一度じっくり触って吟味してもらいたい。 『 キーボードなんて

どれも同じだよ 』 と 今は思っているかもしれないが、 両手を置いて、

試しに 『 こんにちは 』 と打ち込んで見た時に 『 … おっ … 』 と

思う、 手に吸い付くようにピッタリくるキーボードと言うのは誰にも存在す

るものだ。 もしそうした逸品を手に入れれば、 何も書く事がない時でも、

ムショウにキーボードをダダダダダ!!と打ちたくなる欲求を覚えるくらい

『 心地よい入力環境 』 を手に出きるだろう。 一度 そうした目を養っ

てしまえば、 WEBサイト上から ショップブランドマシンを注文する時にも

キーボードの蘭の 『 必要なし (-1000円) 』 を選択するようになるだ

ろう。 マウスも又しかり。 10万円、20万円もする高級なコンピューター

を、どこの馬の骨ともわからぬ量産された 1000円や500円のマウスで

操作するなど、ナンセンスの極みだ。 貴方が拘りを持った人ならば、きっ

と賛成してくれるだろう。

       

マウスも又、最も活用され 最も重要なデバイスでありながら、チンケな製

品が氾濫しているおかしな世界である。 手が小さい人、左利きの人、い

ろいろいるハズなのだが 皆 総じて同じようなマウスを使っている。

光学式・コードレス・ペンタブレット そして 信者の多いトラックボールと…

どれも個性があり、優れた商品は沢山出ているので ぜひ一度沢山のマ

ウスに触れてみる事をお勧めする。 きっと軽いショックを受ける事だろう。

ちなみに私の愛用は マイクロソフトのインテリマウスエクスプローラー

(旧型) ちなみにこれも英語版のバルクである。(笑:理由は安いから)

キーボードもマイクロソフトのナチュラルキーボード・プロなので、入力デ

バイスはマイクロソフトだらけである。 以前はロジクールのマウスマン

を使っていた。 どちらも手がでかい私にはピッタリで 大変気に入ってい

る。 マウスで一番有名なのは マイクロソフトのインテリマウスだと思う

が、(ナスビ型のやつ) あのくらいのサイズのマウスはどうにも小さくて

『 握る 』 『 つかむ 』 カタチになってしまって、疲れるので好きでは

ない。 手の大きな人は多きめのサイズのマウスを使うと、手をマウスの

上に 『 置く 』 『 乗せる 』 感じになるので楽になる。 一度お試し

あれ。 (トラックボールも快適ですぞ) 他にも マウスがどうにも馴染め

ない人には タブレットと言う選択肢も存在する。 お年寄りやCGデザイ

ンなんかを主にやる人には こちらのほうが快適だろう。 タブレットには

『 絶対座標 』 と言う概念があり、 簡単に言うと 画面を直接ペンで

クリックするような操作が実現できるのだ。 (実はかなり便利) もちろ

ん タブレットは ペイントソフトで絵を描きたい人&マウスで絵を描く困

難に号泣した事のある人には 必須の夢のデバイスである。 そろそろ

時間がなくなってきたので駆け足になるが(笑) マウスパッドも拘りの宝

庫である。 ジェル状のものでできたマウスパッド。 畳(タタミ)でできて

いる和風マウスパッド。 シリコンマウスパッド。 その他なんでもありで

ある。 趣向も人それぞれ。 私はできるだけ “薄くて” “硬い” もの

が好きである。 『 え? ボールの無い光学マウス使ってるのにマウス

パッドが必要なの? 』 と思われる人もいるかもしれないが、 光学マウ

スにこそ 良いマウスパッドが必要である。(マジ:光の適度な反射を作る

ため) 

         

私の愛用はサンワサプライの MPD-13(光学マウス用) 新製品が出てショック(笑)

他にも エンブレムへの拘り。 電源ファンへの拘り。 掃除用品への

拘り その他もろもろキリがないのでこのへんで切り上げるが、沢山

ある。 とりあえずは 『 へ〜 そんなにいろいろあんのか。 今度お

店を覗いてみるかな 』 と思っていただければ ここまでダラダラと

書いて来た意味はあるのである。  … と 言うわけで次回はいよい

よ本題。 理想的な椅子 … それも文章作成を念頭においた、より

大きな “周辺機器” に目を向けてみることにしよ。 ふぅ〜

 

8/17(金)


やさぐれコラム

椅子が支える、IT革命

第一回(序文)

ラ・ノア社


長い間この日記を読んでくださっている方ならば、 もはやご存知の事だ

とは思うが … 私と言う人間の 『 パソコンの価値 』 に対する考え方

は どちらかと言うと 『 実践派 』 『 活用派 』 と言った感じである。

(面白い事に、オーディオはやや逆なのだ(笑))

つまり ペンティアムが “3” だろうが ”4” だろうが 1ギガヘルツだ

ろうが 2ギガヘルツだろうが、そんなものはどうでもいい。 ようするに、

快適に “したいと思う事ができる” マシンを手に入れれば良いと言う考

え方である。 有体に言えば 『 まず、始めに目的ありき 』 と言った感

じだろうか? この機械を使い尽くしてやるぞ!と言う気合のない人の最

高級マシンよりも、 その人の手足のごとく使われる低級マシンのほうが

価値あるものだと考えているのである。

例えば2001年、8月現在 … ごくごく普通の初心者が ごくごく普通に

『 パソコンが欲しいな 』 と思い … ごくごく普通に友達のパワーユー

ザーに購入相談したとする。 『 予算が10万円くらいで少ないから、メー

カー品じゃなくて 自作かショップブランドが欲しいんだ。 どんなのが良

いと思う? 』 ってな感じ。 一昔前ならば CPUのメモリも値段がとても

高かったので それこそ 『 悩みがい 』 があったのだが、今現在はど

ちらもクソミソの値段である。 おそらくほとんどのパワーユーザーはしば

し沈黙した後 … すらすらと現在の平均的なスペック。

CPUは アスロンかP3の 1ギガくらいで

メモリは256MB …

ハードディスクは40ギガか50ギガあたりで、

ビデオカードは ジィーフォースMX(400) 

サウンドカードはライブバリュー … 

後はDVDドライブぐらいで良いんじゃないの? と答えるだろう。 私だっ

て恐らくそう答える。 高くもなく、 安くもなく、 超高級でもなく、 超低級

でもなく、 その気になれば最新のPCゲームもバリバリ遊べる。 ビジネ

スアプリケーションやWEBサーフィンなどにしか使わないのならば明らか

に勿体無いが … まあほぼ理想的と言えるだろう。 しかしこれでは実

につまらない。 つまる つまらないの問題ではないのかもしれないが、

ゲートウェイあたりをDOSパラを通して 合衆国から個人輸入していた頃

のような昔のAT互換機。 ましてや自作などにあった “ワクワク感” “ど

きどき感” “自分はなにか悪い事をやってる感” はどこにもない。 選

ばれた人のみの楽しみであった “自作” と言う行為そのものも 今では

誰でもできるホビーである。 前述の超平均的マシンを組み上げる事など

500円のガンプラを作るより簡単だ。 少なくとも私なら寝ながらだってで

きる。 良い時代になったと思えばそれまでだが、 “自分の趣味を反映

させた、自分だけのマシン” “自分の個性をそのまま体現した、自分専

用のマシン” それを自分の手で作り上げる事が “自作の醍醐味” だと

するならば、 “超平均的なパーツを何も考えずに集め、それをただ組み

たててマシンを作る” と言う現在の “自作” の魅力と権威は、地に落

ちたと言わざるをえない。 例えば限られた予算の中で 『 普通P3の

1ギガのマシンを買うと、黙っててもハードディスクが50ギガついてきちゃ

うけど、俺はそんなに使わない。 むしろその分の値段を メモリのほう

に贅沢に使って ハードディスクを20ギガに減らして、メモリを256から

512MBに増強したい。 』 みたいな欲求の結果 『 自作 』 が選ば

れるのが理想なのだが、現在の自作は金銭的なメリットの追求がほとん

どだと言える状況である。 つまり自作マシンとは本来、 本人以外の人

には 随分 “アンバランスに” 見えるマシンになるハズなのである。 

だが、現在のマシンのパワーアップの速度は確かに凄まじいものがあ

り、 『 それ専用のマシン 』 をあえてつくらなくても あらゆる事が可能

な 『 低価格万能マシン 』 を作れてしまうのは確かである。 ゲームを

やり、CGを描き、ワードで宿題をやり、DVDで映画を見る。 10万やそ

こらのマシンでも 現在ならば楽勝で可能だろう。 … こうした時代の中

『 個性的なマシン 』 『 こだわりのマシン 』 は本当に消えてしまった

のだろうか?         … … もちろん答えは 『 NO 』 である。

パソコンは本体だけがパソコンではない。 表示するディスプレイ。 打ち

込むキーボード。 操作するマウス。 増幅するアンプ。 音を出すスピー

カー。 どれも無くてはならないパソコンの一部であり、 どれも本体に負

けないくらい重要で、奥が深くて面白い世界である。 今までこの日記で

は 『 CPUよりマウスのほうが大事。 ハードディスクなんかよりディスプ

レイに良いものを。 まずキーボードから決めろ。 』 などなど、 “実践

派”を掲げて ともすれば本体のスペックにばかり気とお金をとられがち

な初心者に 『 本当に上手いパソコンの選び方 』 を伝授して来た。

(つもり) その基本方針は今の時代でももちろん変わりなく、P3の900

メガヘルツにするか? 1ギガヘルツにするか? なんて事で悩まず、

キーボードをメカニカルキーにするか? セパレートにするか? くらいの

ところで悩んで欲しい。 ビデオカードは画質で選び、 ディスプレイは品

質と操作性。 デザインと解像度で選ぶ。 マウスはできるだけ高くて良

いものを。 マウスパットだって妥協するのは恥だ。 本体なんて最後に

思い出したように 残った予算で考えても良いくらいである。(笑)

と 言うわけで 8月後半の日記の第一弾は 『 椅子が支えるIT革命 』

と題して 3回に渡って 『 快適な “本当に良い” パソコンとは何か?』

を パソコンの周囲から考えてみようと思う。 とりあえず次回はディスプ

レイと キーボードと マウスと その他。 そして3回目は本題の 椅子。

机(&パソコンラック) パソコンを使う部屋にまで思考を広げてみたい。

素晴らしい内容のCDを チンケなラジカセで聞いている人が大勢いるの

と同じで、 凄まじいパソコンを持っていながら、 窮屈で使いにくい思い

をしている人は意外と多い。 このサイトのように クソ長い文章をパソコ

ンの前で読んでいただくうえでも これは深刻な問題である。 あなたの

快適なPCライフへの手助けの意味も込めて、次回をお楽しみに。(^o^)丿