98 99 2000 ⇔ 2001
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7月1日〜15日7月16日〜31日

 

 

7/30(月)

今日、街中を歩いている最中 … 腕時計に目をやってから、ふと視線を

進行方向に戻すと 前にパンツが完全に透けてる白い

ワンピースの女性 (たぶん二十代中ごろ) が歩いていた。

下着のラインがどうとか言うレベルではなく … その透けっぷりに思わ

ず 『 こ…これは? …何かのドッキリか? 』

と 絶句&驚いたら、その女性が真っ赤な顔で振り向いて、 凄い顔でア

チシを睨みました。

 

… どうしろと?(T_T)

 

(両目を潰して土下座でもすれば良かったのか?(笑)) と 言うか私は

断じて喜んだり恥ずかしがったりヨコシマな妄想を抱いたわけではなく、

(と言うかそんな時間は無かった) 何よりもまず純粋にあなたの格好に

驚愕していたのだが。(笑) … まあ、家を出てから致命的

な欠点に気が付いたのだろうけれども、どうせならば鏡の前に立った時

… いや それ以前に、その服をお店で試着した時に気

づいて欲しかった。(笑) ( まあ 恥ずかしいのと 自分が情

けないのが臨界点で睨んじゃったんだろうな。 ごめんね。 後ろ歩いて

て。) … しかしまあ、ただでさえ最近は 『 見せる下着 』 (つまり見

せても良いブラジャーとか) を 一番リサーチしなければならない 見せ

る対象(つまり異性:男)の意見をまったく聞かず、勝手に女性達が見

せても良いと決めて、勝手に作って、勝手に着て、勝手に見せてい

世の中だが、勝手に睨まれるのは多いに心外で

ある。 (T_T) (見せるやつじゃないから睨んだのか(笑))

ぺぺぺぺぺぺっ! こちとら生まれた時から女だらけの家に育っ

てんでぃ! 今更年頃の娘のパンツのひとつやふたつで (←切れ方

が間違ってる) … まあ 冗談はさておき、流行とかも結構ですけど暖か

くなると変な野郎も増えますから、 女性は大いに気をつけてくらはい。

うう … 東京は怖いところや(T_T) …と、言うわけで 最近書店でよく 

『 夏休み!東京マニアゾーン徹底攻略マップ! 』 『 聖地・秋葉

原大解剖! 』 みたいな恒例のガイド本を見かける季節になりました。

(水玉センセの挿絵のやつとか(笑) でもよく知らない人は絶対買ったほ

うがええっす。)  かくいう私も 数ヶ月前から 街中を歩くたびに修学旅

行生の姿も死ぬほど見かけるこの土地ですが、(京都の人も同じ気分な

んだろうか) 夏休みを迎え … きっと 渋谷とか 原宿とか 東京タワ

ーとか そんなようなものには何の興味も無く、ただひたすら

一般的でない目的を持って、東京(と言うか秋葉原近

)に殴りこみをかけようと画策しているそこのあんた!(笑) 

『 ほくま印の 真・東京名所論 』 でもやりますんで、おお

いに頑張ってください。(笑) (コミケ前まで書か

んとな) 『 ここが名物、赤松先生のスタジオです 』 とか。 (←コラ)

 

7/29(日)


不定期やさぐれコラム

  東京ディズニーランドに見る

エンターテイメントの基礎  

作:よろず評論家ほくま


夏だ。 行楽シーズンだ。 夏休みだ。 親子連れだ。 遊園地だ。 と言う訳で

少し前に、テレビでよく開園間近の 『 USJ(ユニバーサルスタジオジャパン) 』

の大特集番組を放送していた。 芸能人が一般人に先立って 各アトラクション

を体験して キャーキャー言っていたアレである。 (口調に刺があるな)

本来ならば 『 なんだこの低脳な番組は 』 と 席を立つ私ではあるが、こと

ハリウッドとなると話は別だ。 ハリウッド映画も大好きだし、ユニバーサルスタ

ジオも大好きなので 『 おお〜 面白そうだなぁ〜 』 と画面を見ていた記憶が

ある。人気という面でもディズニーランドに迫る かのユニバーサルスタジオだ。

津波は作るわ 火事は起こすわ 飛行機落とすわ やりたい放題。 金のかかり

具合もハンパではない。 実に面白そう。 実に楽しそう。 実に行ってみたい。

しかしながら 東京と大阪と言うのはやはり遠い。 確かに最近は 新幹線に座

ってでボーっとしていれば一瞬で着いてしまう場所ではあるが、 “気軽に” 行

けるかと言われるとアレである。 さらに東京にいる限りは “俺、昨日USJに

行って来たんだけど 死ぬほど面白かったぜ〜” と言う話をあまり周囲から聞く

事はないので (当たり前か) 『 くうう!!どうしても行きたいぞ! 』 と言う

気持ちの持続が難しい。 もちろん大阪では評判が評判を呼んで … と言う

『 行きたい連鎖現象 』 が起きているのであろうが、 それがなかなかこちら

まで飛び火してこないのである。 まあ 仕方のない話ではあるのだが。(^_^;)

… とにかく 『 USJ 』 が完成した事は喜ばしい事だ。 楽しい場所が増える

事に 別に何の文句もない。 又、最近よく 『 大阪 VS 東京 』 みたいな

路線で 『 USJ VS TDL(東京ディズニーランド) どっちが凄いか!? 』

みたいな特集を目にするが、別にそんなものを比べようとも思わない。(行った

ことないし(笑)) ただ 『 USJ 』 がこれから先、 ドンドンお客さんを増やし

て 東京ディズニーランドを追い抜くくらい “頑張らなくてはならない事” は確か

である。 なぜかと言うと、実は 日本にある遊園地やテーマパークの売上高

ランキングみたいなものを見ると もちろん東京ディズニーランドが ぶっちぎり

の第一位 … なのだが、 その “ぶっちぎり” が “ぶっちぎり” 過ぎている

のだ。

少々難しい話になってアレなのだが、実は日本の遊園地と言うのは その半分

以上が債務超過。 債務超過懸念もあわせて考えると なんと8割以上が経営

不振企業なのである。 小学生にもわかるように説明すると、ほとんどすべての

遊園地が “お先真っ暗” “変な呼吸を始めた子犬” 状態なのだ。(笑) (笑い

事ではない) そんな中、 1人でウハウハと笑いながら トップを独走し続ける東

京ディズニーランドは バブルも何もなんのその。 化け物的な売上をあげ続け

て まさに “一人勝ち状態”。ランキング1位と言っても2位との差は洒落になら

ないほど大きく … 『 ディズニーランド以外、成功してる遊園地はねぇ 』 と言

う状態なのである。 四国のレオマワールド、アジアパーク、宮崎シーガイア、

バタバタと潰れる巨大遊園地達の無念を晴らすべく、USJには頑張って 強敵

ディズニーランドを打ち破る快進撃をしてもわらわないと困るのである。 しかし

ながら 東京ディズニーランドは現在、京葉線に乗った事のある人ならば ほと

んどが驚きと共に目にしたであろう 『 東京ディズニー・シー 』 をディズニーラ

ンドの隣に建設中である。 この 『 ディズニー・シー 』 は はっきりいってハ

ンパじゃない大きさで (俺も驚いた) ディズニーランドと合わせた “新生東京

ディズニーランド” の面積はおよそ150ヘクタール。 50ヘクタールのUSJを

軽く凌駕してしまうのである。(つーか足が折れるぞ、そんなにデカイと)早急にラ

イバル潰しにかかるとは…まったくディズニーランドは嫌なやつである。

… もちろん、大きさで面白さが決まるわけではない。 とりあえず USJ には

これからの頑張りを期待するとして、 問題なのは “中身” である。 どんな遊

園地にすればお客が沢山来るのか? そして それよりももっともっと大切な、

“どれだけの人が もう一度来てくれるのか?” つまり リピーターが生まれる

かどうかは、すべてそのテーマパークの “内容” にかかっていると言って間違

いはない。 その点でやはり “王者” ディズニーランドは他のそれを圧倒して

いると言って差し支えはない。 『 ○○遊園地は子供の頃、一回行った事ある

よ 』 と言う話をするが、東京ディズニーランドになると 『 お前、ディズニーラ

ンド 何回行った事ある? 俺は4回。 』 みたいな話になるのである。(マジ)

ディズニーランドは面白い。 私もその昔 ディズニーランドバスターズの一員と

して、数々の悪事を働きに 何度も訪れたほどだ。 “もう一度行きたい” ヒネ

クレ者、天邪鬼な私にすら そう思わせてしまうのだから普通の人には かなり

面白い場所であると言えるだろう。

… ディズニーランドは他の遊園地・テーマパークといったい何が違うのであろう

か? その違いこそがリピーターを生み、莫大な利益で他を圧倒する秘密であ

るハズだ。 東京ディズニーランドにあって、他の“なんとかランド” に存在しな

いもの … 私が思うに それは “テーマパークを作るうえでの基本的な考え

方” である。 “心構え” “信条” と言っても良いだろう。 … ディズニーランド

に行った事のある人ならばわかるであろうが、ディズニーランドには “物凄い

アトラクション” が無い。 例えば世界最大級の超巨大ジェットコースターとか、

ゴムで人間を振り回したり、 高い場所から乗り物ごと落っことすような … 

言わば罰ゲームで使われるくらい怖いアトラクションは存在しない。 世界一巨

大で、 世界一回転する … 言わば超ど級アトラクションと言うのは驚くほど

存在しない。 … 確かにおばけ屋敷も ジェットコースターも存在するには存在

するが、今時一回転すらしない “ローテクジェットコースター” である。

しかしながら そのどれもが乗ってみると非常に “面白い” 絶叫マシーンマニ

アならば意見は違うが、 私を含めたその他大勢の人々は絶対に “ディズニー

ランドのコースターのほうが面白かった” と答えるであろう。 それははたしてな

ぜだろうか? …

テーマパークと言う言葉は 例えば宇宙であったり、自然であったり、ディズニー

であったり 何かを題材としたプレイランドの事である。 (手塚治虫ランドとか)

題材の違いはあれ、どのランドも究極的な目標は “そのランドを面白くする事”

と “テーマをより強く伝える事” であろう。 しかし そのためにどうしたら良い

のか? どんなアプローチや努力をすれば良いのか? が “まるでわかってい

ない” ランドも数多く存在する。 いや、 “ディズニーランド” 以外わかってい

ないと言っても良いだろう。 そして それこそが ディズニーランドを倒すため

に USJが知らなくてはならない事であるだろう。 … “それ” とは何か?

“○○ランド” を楽しいものにするために、 誰もが(一般人が) 考え付く方法

は “面白いアトラクションを作る” 事だろう。 話題になり、他のどのランドにあ

るものより面白いアトラクションを沢山作れば お客さんは沢山来る … なんて

考えているかもしれない。 … だが、それは完全な間違いである。

例えば 『 ほくまランド 』 を作ろうと思った場合、 その遊園地・テーマパーク

のメインとなる … 面白いアトラクションを作ろうとばかり考え、 実際に費用の

大半を使って面白いアトラクションを作ったとする。 だが、それが一個や二個

あったとしても … それは “そのアトラクションが面白い” のであって 『 ほ

くまランド 』 が面白いわけではない。 メインのアトラクションがあれば良いだ

けであって べつに “ランド” になる必要も 意味もない。 例えば ほくまラン

ドに 世界一大きくて 物凄く面白いジェットコースターが一つあったとしても、

ほくまランドは商業的には絶対と言って良いほど成功しないだろう。 … なぜな

ら 家に帰ったお客さん達は 『 ほくまランドにもう一度行きたい 』 と思うので

はなく 『 あのジェットコースターにもう一度乗りたい 』 という事になってしま

うのである。 何度もリターン客に来てもらったり 家族で遊びに来てほしいので

あれば、この方法は “完全に失敗例” と言っても良い。 … つまり “楽しい

アトラクションを沢山ならべた広場を作れば良いじゃないか” と言うのははっき

りいって間違いであり、刹那的に面白い機械が乱立しているだけの広場は テ

ーマパークや遊園地ではなく 単に “敷地の広いゲーセン” になってしまうと

言う事だ。 “UFOキャッチャーがやりたいから駅前のゲーセンに行く” と言う

のはあるが、 “ゲーセンに行きたいからゲーセンに行く” 人はあまりいないの

である。 そして 駅前のゲーセンにあるのと同じUFOキャッチャーの機械。もし

くは 同じくらい面白い機械が、 家の隣のゲームセンターに設置されたら、あ

なたは二度と 駅前のゲーセンには行かなくなるであろう。 遊園地やテーマパ

ークの場合は、それが命取りになるのである。

『 “面白い”とは何か? 』 ディズニーランドと他のランドの決定的な違いは、

ここの考え方の違いにあると言っても過言ではない。 ディズニーランドは世界

一のコースターを作ろうとか、死ぬほど怖いアトラクションを作ろうとかは 微塵

も考えてはいない。 それもそのはず、行けばわかるが ディズニーランドの基

本姿勢は “ディズニーのキャラクター達が冒険をしたり、生活をしたりしている

アニメの世界を再現しよう” と言う事にある。 これこそが他の遊園地やテーマ

パークとの決定的な違いである。 つまり “完璧なディズニーの世界” を現実

に再現する事が究極的な目標であり、 “面白さ” の主体であり、 どんなに面

白いアトラクションであれ、世界一の大きさであれ、 それがディズニーの世界に

そぐわない物。 ディズニーランドの世界観を破壊するようなフォルムのもので

あったら、 容赦なく切り捨てるのが、ディズニーランドの考え方なのである。

もちろん “面白いアトラクションを作る努力” はしているだろう。 しかし それ

よりもディズニーランドが重視しているのは “アニメの世界を現実に作る事”

であり、 “夢の国” を 現実に作り出す事なのである。 つまり志が違うのだ。

わかりやすくするために、例をあげよう。

例えば エヴァをテーマパークに選んだ場合、 “ネルフランド” を作るのではな

く “第三新東京市” をそのまま再現するセンスが必要なのである。 話題性に

富んだ、日本最大の恐怖の巨大コースターを作るよりも まず 第三新東京市

(ランド)に一番近い駅を シンジが第一話で降り立った駅そっくりに改造する。

やる気があれば 私鉄を作り、そこに乗り入れる電車は シンジ達が乗っていた

あのモノレールを完全再現したものを使用しても良いくらいだ。

もちろんチケット(一日パスポート) はチルドレンのIDカード。 ゲートは華々しく

飾る必要は無い。 ウエルカムトゥー も何もいらない。 無骨で無機質なネルフ

のゲートを採用すべきだ。 職員はみな ネルフの制服。 もちろん通路はみな

あの 長い長い平面のエスカレーターだ。 そして よりリアルに。 より再現度

をあげるために 細かいオブジェクトの配置も忘れてはならない。 私なら例え

ば ネルフランドへ向かう普通の道の途中に さり気なく レイが住んでいた あ

の薄汚いマンションを実際に建設するだろう。 中に入れなくても良い。 遠くか

ら眺めるだけだから手抜き工事で適当に作った 建設途中のものでも良い。

お客がネルフランドに向かって歩いている途中 『 カーン… カーン… カーン 

… 』 と言う あの無機質な音に “気付いた人だけが” ふと横に目をやると

遠くにレイが暮らしていたマンションそっくりのものが見える … みたいな程度

の再現が望ましい。 ネルフの中を歩いている時に 赤木博士の仕事部屋がこ

っそり廊下に隠れていたりして欲しい。 自動販売機には、 アニメで出て来た

名も無いオリジナルジュースが買える。(もちろん製造年月日は2014年あたり)

園内に飛ぶラジオやテレビの電波は 使途襲来事件のニュース(情報操作済み)

がくり返し流れている … それくらいの “遊び心” と “拘り” “センス” が必

要になるだろう。 もちろん遠くに見える山の山肌には 初号機が激突してケズら

れた “巨大な人型の跡” が残っているのも良いだろう。

… つまりはそういう事なのである。 『 エヴァンゲリオン 』 をテーマにしよう

と言って いきなり広大な平地に 実物大のエヴァを作って、 内部を面白いア

トラクションに改造しようとか言う考えは まるでダメなのである。 そんな面白さ

は必要ない。 必要なのは “エヴァの世界に紛れ込んでしまったような錯覚”

なのだ。 テーマパークに必要なのは アトラクションの面白さではなく、 時間と

空間の演出。 つまり “仮想現実の面白さ” なのである。

そう言った観点で ディズニーランドを見てみると、実に見事に作られているのが

よくわかる。 例えば食事をしている食器にもディズニーのレリーフが施されてい

たり、レストランそのものが ディズニーの世界の建物であったり … 園内の木

や草むらが ミッキーの形に刈り込まれていたり… あくまでそれらがさりげなく

“気が付いた人だけ楽しめる” レベルに散布している点が 非常にニクイ。

つまり “夢の国” “ディズニーのワールド” である。 極力世俗的なものは排

除し、 ディズニーの国にあるものばかりで埋め尽くしてゆく。 食事やトイレや

従業員など やむおえず世俗的なものを取り入れる場合でも、 それがディズニ

ーの世界を壊さない形で取り入れられている。 『 雰囲気重視 』 『 空間重視 』

の世界なのである。 もちろんアトラクションもそうだ。 高速で移動するジェット

コースターは恐怖をあたえるためのものだけではなく、ディズニーの世界。例え

ばピーターパンの町や、海賊の海や、西部の開拓時代の山を “駆け抜ける乗

り物” として登場する。 スタートと同時に 物凄いスピードで走り出して、ただ

単にお客を振り回すだけのような 低俗なコースターは一つとして存在しない。

凄いスピードを出す場面もあれば、ゆっくりと流れて まわりの景色や物を見せ

る時もアリ … ひとつのストーリーとして、コースターが存在しているのである。

例えばお菓子の家で楽しく暮らしている世界を通る時は ゆっくりと 細かいとこ

ろまで作りこまれた人形や家を見ながらコースターに揺られ … 悪い動物に

追いかけられた時は 急にスピードがあがり、森の木々が茂る空間を逃げ回る

ように 右へ左へとコースターが駆け回り、 滝壷に落下して 見知らぬ場所で

迷子になってしまったシーンでは ドライアイスの煙の中を … 薄暗い、おどろ

おどろしい森のオブジェクトの中を ゆらゆらと進む … みたいに、 まるで

一本の映画。 一本のアニメの世界に入り込んだような動きをするアトラクション

ばかりなのである。 つまり ディズニーランドは ジェットコースターに 宙返りさ

せる予算があるのならば、 一瞬眼下に見える 街並みの おもちゃの家をさら

にリアルに・本物っぽく改造する事に お金を使う企業なのである。

その結果として生まれるのが “美しくて楽しい誤解・錯覚” である。 かく言う私

も中学生の頃、 確かスプラッシュマウンテンとかなんとか言うものに乗っていて

人口で作られた岩肌に夕日が当たり、 眼下の様々な建造物を見下ろした時に

思わずここが千葉のはずれの埋立地で、 自分が遊園地の乗り物に乗っている

事を忘れたほど “ 綺麗な世界だなぁ … “ と思った記憶がある。

本物の夕日 ・ 本物の星空 … ランドのゲートをくぐらなければ 別に目も向

けないそれらを、 ディズニーランドの夕日。 夢の国の夜空 に変えられた時点

(錯覚させた時点) で ディズニーランドはお客に勝ち ・ 他の遊園地に勝てる

と言うわけだ。 決して “○○コースターが面白かった” “○○マウンテンにま

た乗りたい” と思わせるのではなく、 “ただ、あの世界が面白かった” と思わ

せるのである。 … 『 お客に美しい錯覚を提供している』 その証拠に、一年

に何度も… いや何十回も… 時には100回以上足を運ぶ “ディズニーランド

マニア” が存在するのである。 彼らは決して “○○コースター” が好きだか

ら 100回も行っているわけではない。どんなに面白いアトラクションでも 何十

回も乗ったら飽きてしまう。 ただ、現実とは違う空間。 ディズニーのキャラクタ

ーや世界が 現実に存在している空間に迷い込む魔力は、 自己の想像力も

合わさるので 100回行っても飽きが来るものではないのである。

よって、テーマパークがテーマにすべき “題材” は 荒唐無稽。想像力だけが

頼りのものであって良いといえる。 むしろ そのほうが面白い “ランド” にな

る可能性は高いのではないだろうか? 宇宙を題材にした スペースワールド

長崎のハウステンボスなんかも 着眼点は良いかもしれないが、前者はより拘り

と徹底が必要であり、 後者はどう考えても 荒唐無稽さ。想像力に欠けた題材

であろう。 そう言った意味では アニメや漫画のほうが 題材としては優れてい

るように思える。 ラピュタランド エヴァワールド ナウシカランドなんか気持ち

悪いけれど面白そうだ。 スターウォーズなんかも良い。 … そうそう、スター

ウォーズと言えば余談だが、ディズニーランドの “スターツアーズ” は 前述の

例の典型とも言えるアトラクションだ。 実際に乗り物に乗るよりも、 建物の中

を並んでいる時のほうが面白い。(笑) R2D2や C3POが いつもそうしている

ように宇宙船内部で 忙しそうにドジをしながら働いている “空間” が実にリア

ルで、乗る前におなかいっぱい雰囲気を盛り上げてくれる。 日記に何度か登場

した 今年のスマッシュヒットPCゲーム マイクロソフトの 『 クリムゾンスカイ 』

も まさにそれと同じ。 現在海外を中心に 日本でも一部で大ヒット中の 『 オ

ペレーション・フラッシュポイント 』 も “戦場にたどり着くために乗り込んだ輸送

用のトラックの荷台に揺られながら、仲間の兵士の高揚した顔を眺めている時間

のほうが長い” と言うのも 同じ効果を狙ったものである。 きっとどちらも “面

白さ” の本質がわかる人が作ったものなのだろう。

ディズニーランドは面白い。 何にでも難癖をつける この私がそう言っているのだ

から間違いは無い。 悔しいが質が高い。 遊びに行く前に よみちゃんのように、

ワクワクと “遊ぶプラン” を練ってから出かけるに足るクオリティだ。(夏休みに行く

ものじゃないかもしれないが(笑)) だからこそ USJには期待している。 なにしろ

テーマが 荒唐無稽・妄想の代名詞のハリウッド映画だ。 インディージョーンズでも

ウォーターワールドでも スターウォーズでも ジェラシックパークでも それこそ好き

なだけ観客を錯覚の世界に招待できるだろう。 もし “面白いだけのアトラクション”

を並べているのであれば、私が行くまでに 慌てて改造せよ。>USJ

… エンターテイメントとテーマパークの話はここまで。 それはそうとして、ディズニー

ランドと言えば、行ったことの無い人も必ず知っている 不思議なものがある。 それ

は このあいだ復活した、あの エレクトリカルパレード である(←クリックしてちょ)

この曲を知らない人はいないだろう。(え?チープなMIDI環境だと 知らない曲に聞

こえるって?(笑)) これまた悔しいが、実に良い曲だ。 ワクワクドキドキ 楽しげで

テンポもよく、 自由奔放で遊び心に溢れていながら まったく破綻せず、手を抜いた

兆しすら見えない。 完成度が物凄い。 そこらへんの無一文の一発屋ミュージシャ

ンではなく、音楽を勉強し尽くした クラッシック畑のエリート作曲家が ふとした遊び

心で作ったような感じだ。 そう言う意味ではJAZZと似てる?(笑)

この曲を聞くと、夜景と キラキラ光るオブジェが 延々とパレードしているビジュアル

が思い浮かぶ人は 何度かディズニーランドに行ったことのある人だろう。 かく言う

私も 2回か3回見たことがある。(もっとも蛍光バーを盗むのに必死だったが(笑))

このパレードも 前述のエンターテイメント理論(笑) を体現したもので、実に楽しい

夢のようなシロモノなのだが、中学生の頃の私には 違った意味でショッキングなも

のだった。 と 言うのも、このパレードは早い話が ディズニーキャラのカタチをした

巨大な山車(ダシ)に 綺麗なライトを沢山くっつけた行列なのだが、(ブチ壊し(笑))

問題はその時の この “音楽” にあるのだ。 この音楽は聞いているとわかるの

だが、 クラッシックのオーケストラよろしく 次々と楽器(?)のパートが変わってゆく

のだ。 例えば パレードが進んで 大きなハチが目の前に来た時には、曲はちゃん

と ハチがブンブンと羽音で音楽を演奏しているところになったり … 全員が集合

すると 全員のパートが流れていたり … などなど。 オーディオをかじり始めた当

時の私は(今でもかじってるだけだが) この音楽の絶妙な使い方にノックアウトされ

ると同時に、 いったいどうやってこんな完璧な制御をやっているのか 皆目検討が

つかなかった。(余談だが、師匠もどっかの本で同じ事を言ってて驚いた記憶があ

る(笑) まさかエレクトリカルパレードは オーディオマニアにとっての 永遠の謎な

のか?) パレードしているオブジェの内部にスピーカーを取り付けて音を出している

のでは? と 普通の人は思うかもしれない。 しかし それは音を良く知らない人の

考えで、 そんなに上手くいくものではない。 なにしろエレクトリカルパレードは、そ

の最中 … 音が “痩せる” ことがほとんどないのだ。 音楽は常に一定の音量

で聞こえつづけ … 恐ろしい事に、違う場所では 違う場所のパートが演奏されて

いる。 (つまりパレード中はエンドレスであるにも関わらず、その場 その場、どの

ポイントにおいても 一曲が完全にパレードとシンクロして演奏される) これは絶対

に周囲にカモフラージュされて埋め込まれた BOSEあたりの業務用(遊園地用)

スピーカーが主として音を出しており、コンピューター制御で複雑な計算をしなけれ

360P → 取付例

ば無理なハズ… と 当時の私は首を傾げていた。 暇があれば謎を解くべく検証

(笑)に 再度行きたいところだったが、パレードは終了してしまい … 数年後 …

今回の復活まで 私の中の謎になっていたのである。 今思えば 観客そのものが

吸音材の役目をして 他の場所の音楽が こちらまで届かないようになっているの

かも? いや メインのテンポだけを周囲のスピーカーから鳴らすようにして その

ポイント ポイントのパートは 別の埋め込みスピーカーで鳴らしていたんだろうか?

とか いろいろ考えてしまうのだが … 今回の復活を迎え、良い機会なので また

消え去る前に 亡き師匠の分も 謎をといてやろうと手ぐすねを引いている。(笑)


(去年Tomyさんから頂いた暑中見舞い(笑))

… なにはともあれ、夏休みだ。 実はお子さんをお持ちの お母さん&お父さんか

らのメールもよく頂くこのサイト。(笑) 将棋倒しに合わなくとも、渋滞や満員電車で

疲れることこのうえないとは思うが、 やはり夏休みには お父さんにどこか連れてい

って欲しいと駄々をこねるのが子供の仕事だ。 海・山・川・バイキング その他もも

ちろん結構だが、例えば 天然プラネタリウム ・ アイマックスシアター ・ ジュニア

サバゲ(嘘) ディズニーランドなど … どうせ出かけるのならば、質の高いエンター

テイメントをお勧めしたい。 なぜなら 宙返りでぶんまわす 物理的な面白さではな

く、 “精神重視のエンターテイメント” の 最大の効能は 『 心に残る 』 と言うこ

とにあるからである。 … つまり じんわりと 深く染み込む楽しさは、

いつまでも色褪せない、 “思い出” になるのである。               (終)

 

 

※追伸※ … でも私はディズニーアニメとかキャラとかは好きじゃないんだが(笑)

 

7/27(金)


ミリオンコラム

恋は遠い日の 花火ではない

後編

〜新しいエヴァ系WEBサイトについて〜


ミリオン出版


一口に 『 エヴァ小説サイト 』 と言っても、いろいろな種類がある。

… と 言いたいところだが、それほど種類はない。(笑) 数は多いかも

しれないが “種類” となると話は別だ。 もっとも、それはエヴァ小説

サイトにだけ限った話ではなく … 日本のサイトはすべからく同じような

カタチをしていると言える。 まず “プロフィール” があり、 “BBS” が

あり、 “日記” があり、 “リンク” がある。 … 誰が決めたのかしらな

いが、中身は個性的であれ 外見上は非個性的だ。 べつに “トイレ”

があったり  “裏表紙” があったりしても良いとはおもうが、不思議とコ

ンテンツの構成的に オリジナリティのあるサイトと言うのは少ない。 エ

ヴァ小説サイトに限った話をするならば “小説” “投稿小説” あとは

“エヴァCG” を付け足すくらいだろうか。

もし 今 私がまったくWEBサイトと言うものを持っていなく、 新しくエヴァ

小説系のサイトを作ろうと思ったならば、 まず 『 差別化 』 を考える

だろう。 下世話な言い方をすれば 『 売り 』 だ。 他のサイトにはま

ず無いような … 個性的で面白いコンテンツ。 できればエヴァ小説に

関係したものが良い。 あれこれと考えるだけで面白い。 例えばラジオ

ドラマなんてどうだろう? なぜ どこのサイトもやらないのかと時々不思

議に思うのだが、個人のネットラジオ番組なんて 吐いて捨てるほどある

今現在 … ラジオドラマを制作して、放送(ストリーミング)する事くらい

死ぬほど簡単だ。 昔と違って 今は声優ブーム。 声優志望の男の子

も女の子も 吐いて捨てるほどいる状況だ。 身辺を探したり、ネットで

友達になって頼んだりして 面白いエヴァ小説を まるまるラジオドラマ化

してみる。 キャストが集まらなかったら自分で何役もモノマネしてやれば

良い。(笑) BGMと効果音さえきっちりやれば、ラジオドラマは意外と簡

単に それらしいものが作れるものだ。 経験者が言うのだから嘘ではな

い。 アニメとも 漫画とも 映画とも 小説とも違う … 新しい面白さが

あって、 なかなかオツなもんだ。 ラブラブも 萌え萌えも、 生の女の

子の声でやるなら破壊力もケタ違いだろう。(笑) 一番大切なラジオドラ

マの原作と言うか … 脚本は、 小説よりも 舞台のそれに近い。

大昔のホラー系のラジオドラマ(NHKのものとか)は ト書きやストーリー

の説明をナレーションで入れるタイプのものもあったが、今のアニメ系の

ラジオドラマの主流は セリフがメインだ。 セリフの中に動きや情景描

写を取り入れる。 おおまかで良い。 残りの情景描写の補足は すべて

BGMとSEにまかせるのが鉄則である。 例えば

 

「 バカ!! もう知らない!! 」

 

アスカはそう叫び

シンジの頬に強烈な平手打ちをお見舞いすると、

席を立ち、 部屋を飛び出して行ってしまった。

 

と言う原作があったとしたら

 

(アスカ) 『 バカ! もう知らない!! 』

 

(SE) バシッ!

<シンジの小さな悲鳴。 うっ とか 痛っ とか アドリブで>

 

(ミサト) 『 あちゃー … いたそ〜 … 

        あ! アスカ!! 何処行くのよ! 』

 

(SE) バタン!!

 

みたいに改造すると、立派なラジオドラマの原稿になるのである。(笑)

(立派か?) ラジオドラマは絵がないと言う欠点を持つが、想像力が使

えると言う点では 小説と同じ利点を持っている。 よって 長いモノロー

グを使って心理描写をやったりもOK。 小説や漫画と違って時間の流

れが固定できるので アクションシーンにも強い。(迫力もある) 又、セ

リフや音楽や効果音にセリフそのものをかぶせる事ができるのも 表現

力の幅が広がって面白い。 … などなど。 音になるので、大量の文字

を読むのが苦手な人も、エヴァの世界を楽しめると言うのも利点かもしれ

ない。 障害者の人にも喜ばれるかも。 (希望的観測)

… ん〜 … 他に面白いアイデアは無いだろうか? 一昔前に流行った

コンテンツとして、『 エヴァ小説の批評 』 をやる形式があったが、この

コーナーは非常に難しいハズだ。 世間の映画や漫画に あーだこーだ

と批評するのと、ネットのエヴァ小説を批評するのは あまりにも違う。

プロかアマかの差はもちろんだが、製作者の心構えが根本的に違うので

(千差万別なので)批評に耐えるものとは思えない。 ゴタゴタが嫌ならば

“感想” “紹介” のスタンスが理想的だろう。 又、 批評には批評する

側の地位もある程度必要となる。 映画評論家は誰より映画を知ってい

るだろうし、他のことだって人より知らなくちゃならない。 軍事評論家も

服飾評論家も オーディオ評論家も グルメ評論家も全部そうだ。 知識

と自己のゆるがないスタンスと尺度を確立し、論理的に思考できる頭脳

がなければ 単なる独り言で終わってしまう。 評論すると言うのは、それ

についてあーだこーだと言えば良いと言うものでは決してないのである。

… 平和的なところを考えると … アイデアコーナー なんてのも面白い

かもしれない。 思いついた設定 ・ シーン ・ 絶対読みたいシチュエ

ーションなど … 管理人だけでなく、読者も自由に読み書きできると い

ろいろ楽しめる。 小説らしきものを書く事は 誰にでもできることではな

いかもしれないが、こんなものが読みたい。 あんなシーンが見たいと言

うのは誰にでもあるものだ。 それを掲示板に書き込み、お気に入りの

作家(もどき) を指名して OKが出ると 『 原案:自分 製作:その作

家 』 で SSが読める!! え?大変だって? (^_^;) 確かに。

… ん〜 それじゃあ、 そういう形式を 一歩進めた 『 エヴァ小説学

校(専門学校) 』 なんてのはどうだろうか??(笑) 受講生はメールで

登録。 月に一度、週に一度 宿題が出る。 『 クリスマス ・ レイ ・

マフラー ・ 放課後 ・ 歩道橋 ・ 午後11時 ・ 涙 ・ 』 を必ず使

って、 400字詰め原稿用紙 150〜250枚程度の作品を製作せよ。

とか。(笑) 『 嬉しそうに左手薬指にはまった指輪を見ているミサト。

その横で 恥ずかしそうにしているシンジ。 その隣には 廃人のように

燃え尽きた日向君が座っている 』 … と 言うラストシーンになる短編

を製作せよ。 とか。(笑) やることは基本的に “小説の基礎” みたい

なものの流用で構わない。 提出すると先生が内容だけでなく 文章の

書き方。 改行や誤字のミスチェックなどなど いろいろ採点してくれる。

高得点をとればランクアップ! … 意外と有益なサイトができるかもし

れない。(読む人がいないかもしれんが(笑)) もっとも、 教師にラブが

足りねぇと怒鳴られて、ノルマから逃げ出す受講生も多そうだが。(笑) 

そういえば … 変わったコンテンツと言えば、最近 『 書き方講座 』

みたいなものをやっているエヴァ小説サイトを よく目にする。 かく言う

私もどういうわけか 『 やってけろ 』 と頼まれた事が何度かある。

最初は悪い冗談だと思っていたのだが、どういうわけか本気らしく (^_^;)

お恥ずかしい話ながら 添削&採点を何人かから引き受けてしまった事

もある。 … と、言っても 教えるも何も私が教わりたいくらいの立場な

ので(笑) あまり強いことは言えないのだが。 

基本的に小説(もどき) と言うものは、書ける奴は書けるし、書けない奴

は逆立ちしても書けないものだ。 『 長文が書ける 』 と言う意味ではな

い。 出来上がったものを客観的に見て それが人に読ませる小説(もど

き) にすらなっていない事に気付かない人を 『 書けない人 』 と言う

のである。 小説(その他の活字含め)を小さい頃から沢山読んで来た人

は、本屋に行って文庫本を開いた最初の1ページで 面白い本かどうか

がわかる。(これ本当) 慣れると最初の数行を見ただけで、文章のラン

ク (作者の文章作成能力がどのくらいか) も わかってくるものである。

早い話が目が肥えていると言う事だ。 生まれてこのかた インスタント

ラーメンを たまに食べるだけで暮らして来た人が、自分のラーメン屋を

オープンして大成功するハズはない。 ラーメンが好きで、様々なラーメ

ンを食べ歩き … 自分の納得できるオリジナルラーメンを作る修行を

経て、初めてラーメン屋はオープンするものである。 そして そのラー

メン屋が大成功するかどうか? は それからの努力にかかる …まっ

たく別の話である。 つまり “私は” もどきであろうと なんであろうと

小説と言うものを作るのは 意外と大変だと思っているのである。確か

に それを作ってどうなるわけでもなく … 日々努力精進しても お金

になるわけでもなく … 『 趣味なんだから、好きに気軽に、自分が気

持ちいいよ〜にやりゃ〜いいじゃん 』 と言われたら 『 そーですね 』

と答えるしかないが、 私はとりあえず いくらかのリスクと時間を割いて

作ったWEBサイトを そのようなゴミ箱にするつもりはないのである。

問題なのは “プライド” だろう。 自分に対するプライドもそうだが、自

分が作る物に対してのプライドが重要だ。 質を上げるためには自らの

基準をあげなければ 決して良いものは生まれないと思う。 そしてプラ

イドが生んだ実績はブランドとなる。 “COCHMA” も いつかブランド

になる?(笑) 無理だな。 (^_^;)

つまり 『 簡単にわかるエヴァ小説作成講座 』 によって生み出される

簡単なエヴァ小説は、例えエヴァ小説ごときであったとしても 私はあまり

好きではないのだ。 それは単なる生理的な好き嫌いではなく、ごときと

言いながら 私がエヴァ小説を卑下していないからだ。(コミックノベルも

しかり) プロの作品であろうとも、素人の作品であろうとも、 面白い・面

白くないを判断するフィールドは幸いにも同じだ。 素人だから贔屓目に

見て面白いなどと言う判断をされたら、その場で腹を切るくらいの拘りが

私は好きだ。 なぜなら “贔屓目の面白さ” の中身は “面白くない” 

からである。 例えエヴァ小説ごときであろうとも、小説もどきのコミックノ

ベルであろうとも、 凄く面白いもの。 心に残るもの。 思わず涙がこぼ

れるもの。 腹をかかえて笑い転げるもの。 明日もとりあえず頑張ろうと

思えるもの … 作ってしまえば それで “勝ち” だと思っているのだ。

他の人はどうだか知らないし、違っていても構わないが、そこが私のスタ

ートラインである。 漫画を描いてた時もそうだった。

スタートラインに立つのは大変だ。(と思う) だが、 始めにプロットを作

って … とか 心理描写がどうの … とか 内容がどうとか 専門用語

が沢山出て来る “小説の描き方” なんて具体的なものは、そのスタート

ラインに立って、走り出してからのものだと思うのである。(偏ってるなぁ)

そういえば同人界にも よく むやみやたらに高いペンやインクや紙を買

って来て、 無意味にトーンを張りまくり、 コミケの締め切りを プロの締

め切りよろしく 『 追われてる 追われてる 』 と嬉しそうに繰り返すだ

けで、 ろくすっぽ絵も描けない輩がよくいるが (ヒデー!!) そーゆー

奴は即効で張り倒して そこらへんの鉛筆と紙を投げつけて 『 それ持

って 外出て写生100回やってこい 』 と言う怖い部長だった>俺

そういう奴(俺) は 常日頃から 500万人くらいは殺したい人間がいる

と言う、理想主義や完璧主義者によくあるタイプだ。(笑) (←治せ)

冗談はさておき、 どんなようなわけかわからないが、 そんなようなわけ

で 私の理想としては 『 小説の書き方コーナー 』 をやるなら突き詰

めてやって欲しい。 私には資格以前にとても無理だ。 あと “人に習っ

たことなんてありません 友達いませんから” と言うような人が書いたも

のが私は好きなのだ。(笑) 作品の源は構造的暴力であるべきだ。

… ただ、 『 やってくり 』 と言う人がいるのに つっけんどんにするの

も心苦しいので 『 書き方 』 と言うより 『 書く上で大切だと私が思っ

ている事 』 を2つだけを紹介しよう。 (偉そうだな(笑))

@ は 『 人に読まれるものを作るのだと言う事 』

A は 『 書き出した物語は 必ず終わらせる事 』

@は 漫画でも音楽でもWEBサイトでも演劇でも小説でも飲食店でも何

でも同じ事が言える。 あたりまえの事だと思われるかもしれないが、忘

れてる&知らない人がほとんどだ。

A も あたりまえの事だ。 しかし これがやってみるとなかなかできな

い。 マラソンと同じだが、長ければ長いほど根気と努力がいる。 そし

て時間もかかる。 それだけに、完成するとこれに勝る喜びはない。 な

ぜこれが難しいかと言うと、時間が障害なのだ。 一日全部何かを作って

いられる人など プロでもない限りまずいない。 空いた時間をみつけ、こ

つこつと … 長編であるほど 何ヶ月も、何年もかってしまう。 そのうち

途中でファイトをなくし、構想に飽きが来て、浮気して、物語の飲まれて、

その他いろいろでやめてしまうのだ。(壮大な物語を書き始めるのは死ぬ

ほど簡単なのだが(笑)) 昔いろいろやっていたおかげで 人(素人)の

漫画の持ち込み原稿とかを見ていた事が何度もあるのだが 長編の作

品で完結しているものなどまずない。 物語の半分や、冒頭のところで

終わってしまっているのがほとんど。 『 このあと どーすんの? 』 と

聞くと 『 ぼちぼち描きますよ 』 と答える。 最後まで読まないと面白

いか 面白くないかなんてわからないので 『 んじゃ、最後までできたら

また読ませてよ 』 となる。 だが、二度と続きは読めない。 読めたと

しても 別の違う作品になっている事がほとんど。 『 前のは構想と初期

設定がいまいちだったから、今度はこれを … 』 で、もちろんその作品

も途中で終わっているのだ。(笑) 長い物語を最後まで書くのは難しい。

短い物語だってとっても難しい。 嘘だと思うなら、なんでもいいから起承

転結のついた 短いストーリーをひとつ 頭に思い浮かべてみて欲しい。

スラスラと出て来たら凄い。 もっとも、紙にペンでそれを書いてみると

思うより さらに100倍は難しくて途中で終わってしまうだろう。 (^_^;)

まずは短い物語を作るのが良いかもしれない。 どんなに長い物語で

あっても 中身は4コマ漫画を延ばしただけのものだからだ。 基礎と

言えば基礎なのだろう。 ショートショートか。 星新一か。 レイ・ブラッド

ベリか。 O・ヘンリーか。 芥川龍之介か。 … げげっ … 短いのも

難しそうだな。 (^_^;) ただ、 単なる妄想が制御できない飽和状態を

壮大な物語と勘違いするのはダメである。(笑) 何より読者が不幸だ。

イントロで終わる曲は曲ではない。 サビだけできたって CDには収録

できない。 ましてや鼻歌でデビューするのはもっと無理だ。(笑) 感動

できるシーンを考えたり、面白くする要素を考えたりするのも確かに大切

だとは思う。 キャラを動かすテクニックその他も大切だ。 しかし それ

は すべてが整った後の話なのは確かである。

 

あれ … 何の話だっけ? (^_^;) … ああ、私がそう思っていながらで

きない いつの日か実行したい夢の話か。(コラ!)

ともかく、 エヴァ小説サイトは増えて欲しい。 そして できれば面白い

サイトであって欲しい。 当たり前の事だが、当たり前こそが難しいのだ。

当たり前に就職して 当たり前に結婚して、当たり前に子供を育てて 

当たり前に死ぬ人生が異常に難しいのと同じだ。(笑) 当たり前万歳!

テーマは人それぞれが良い。 カタチも千差万別のほうが楽しいハズだ。

時には人の真似も良いだろう。 でも できればイガイガに頑固で個性的

なものが見たい。 そして できればプライドと志は、皆 同じであって欲し

いと 私は思ってしまう。 それは 私が個人のWEBサイトを卑下してい

ないからであり、 ネットが楽しくあって欲しいと思うからに他ならない。

面白いものができたら、ぜひ 胸を張って … いや、コソコソと遠慮がち

に教えて欲しい。(笑) 腐ってもミリオンサイト (^_^;) 少しくらいは宣伝

のお役に立つと思うのだが。

 

7/23(月)


ミリオンコラム

恋は遠い日の 花火ではない

前編


〜CWSの足跡とよもやま話〜


ミリオン出版


100万ヒットである。 ミリオンである。 ミリオンナイツである。 DJ赤坂

タイムである。 エセ英語である。 口の中の綿を出せ。・・・ という訳で、

いつのまにか ここも 『 ミリオンヒットサイト 』 になったり、この日記も

『 ミリオンヒットサイトの日記 』 になったわけだ。 と言う事は、自動的

にあなたも 『 ミリオンヒットサイト日記リーダー 』 になるわけで、 こう

してあらためて書いてみると、別に昨日と何も変わっていないけれど 

なんだか得をした気分で不思議である。 ・・・ そういや そろそろ日記も

20万ヒット行きますな。(^_^;) 凄いもんだね、ほんとに。

良い若い者が 昔を振り返って話をするのはあまり良い事だとは言えな

いし、 昔々・・・ とはじめるほど このサイトの歴史は古くはありません。

しかしPCやネットの世界の 『 時間の流れるスピード 』 の凄さはご

存知の通り。 ついこのあいだの技術や製品やサイトや事件が、今思い

反すと とんでもない昔の出来事のように思えます。 だいたい温泉旅館

の露天風呂につかっている時よりも、5480倍くらい時間の流れが速い

世界でしょう。(体感速度)  まだDOS全盛だった時代に人からパクッた

Windows.3.1の日本語版を エプソンの98互換機にぶち込んで無理矢理

遊んでいたのなんて ついこのあいだの事のような感じですが、 思えば

ジュラ紀並に古い話です。 あの頃の DOS/V (AT互換機) は・・・

と 話始めても もはや誰にもわかりません。 DOS/Vってなんだ?

ATってなんだ? PS/2マウスの PS/2ってなんだ?(笑)

その昔、ニフティをウロウロしていた私は (ニフティってなんだ?(笑))

『 インターネット 』 なる パソコン通信とは違う、新たなる世界の噂

を聞き ・・・ 『 なんだかそれは凄いらしいぞ 』 と友人と二人で閉鎖

的なパソコン通信世界から 世界の大海原へと出てゆく夢の旅を計画

しました。 ・・・ しかしながら 世間には インターネットの “イ” の字

すらも無く・・・ PC雑誌の一部にようやく 『 始めよう!繋いでみよう!

インターネット 』 みたいな特集があるくらいのものでした。(そもそも、

今みたいに大量にPC雑誌がなかった) 情報も少なく、まだ確か高校

生くらいだった私には もちろん今より全然高いプロバイダー料金を払

えるわけもなく(笑) 苦難の連続でしたが ・・・ 悲劇のプロバイダとし

て有名な あの AIF (アスキー・インターネット・フリーウェイ)

との出会いにより プロバイダ料金無料と言う グレイとな計らいで、

インターネットの海に どんぶらこと漕ぎ出せたわけです。(AIFは広告表

示ソフトを 常に起動させておくことで アクセス料金を無料にするサービ

ス。その後 ※いろいろあってしばらくの後、爆裂倒産(笑))

その頃(四国の三愚者がジャストネットにあった頃)は、まだ 日本語の

WEBサイトの数そのものがあまり多くなく ・・・ 従ってエヴァ小説サイト

の数も今よりずっと少ないもんでした。 もはや 現在では、名前をあげ

れば誰もが知っている 大手巨大エヴァ小説サイトが ドカンと数個あり、

その周囲にチラホラ新米サイトが ・・・ みたいなイメージです。

そんな世界の中で 『 いっちょ、オイラも一旗あげるか 』 とは思わず

極力目立たないように(笑) ネットの片隅に、こっそり誕生したのが 

このサイト。なんと最初はサーバーも無料ホームページスペースでした。

プロバイダも無料、WEBサイトも無料と言う(笑) ルンペン状態でネット

をさまよっていたわけです。 (^_^;) ・・・ 開設当時の COCHMA WE

B STATION(以下CWS) は 基本的に青を貴重としたデザインで、

ちょうど この日記の背景のような色合いのページでした。 又、CWSの

シンボルマーク? のようなものに 人の顔が考えているような なんと

も言えないものをつかっていて ・・・ 百聞は一見にしかず。 お見せし

たいところですが、 あいにく私が今つかっているPCには その頃のもの

は、もう残っていないので無理なのです。(T▽T) (物置の98Ceに残っ

てるかもしれんが、もうHDDが飛んでるかもな。(笑))

現在のようにFlashなどは使わず (つーか そんなもんは誰も知らなか

った) ホームページ初心者らしく JPEGやGIF画像が主体。 ・・・ でも

とにかくいろいろ使ってみたかったので、 当時はまだ難しいとされていた

JAVAスクリプトとか JAVA マイクロソフトのアクティブX(死語) などを

無意味にばりばり組み込んでいました。(笑) 『 青き 〜 』 も 超初期

は 自動スクロールとか、WAVEでBGMが鳴ったりとか ・・・ 回線速度

を無視したハイテク小説だったんですのよ。(^_^;) ( MUSE参照 )

その後 ・・・ まあ 地道にゲリラ活動を続け ・・・ 一時は CWSと言え

ば! と言う代名詞になった(笑) Flashとやらを取り入れました。



(その頃のCWS。 トップは真っ黒でございやした)

当時としては珍しい(笑) 文字がうにょうにょ飛びまわる 映画のよう

なムービーはわりと好評で ・・・ 大昔にリンクしてくださった サイトの

紹介文は皆 『 ムービーがうにょうにょ凄いです 』 と、 よく書かれて

おりました。(中身は別に(笑)) コンテンツも、現在は存在しないFlash

ムービー展示室。 他にも お勧めのイカスソフトを紹介する部屋なんて

のもありました。(確か) ・・・ そういえば 日記はなかったんですよね。



(メニューはさらに凄くて、無数のムービーが埋まってて大変な事になっていた(笑))

日記を始めたのは、とある読者さんからのメールがキッカケで 『 私は

エヴァ小説を読むのも好きですが ・・・ それを書く人の日常とか、考え

ている事とかにも興味があるんです。 日記をつけてみませんか? 』 

と言うような提案を受けてのものでした。 ・・・ そのお方が、今でもここ

を見てくださっているかどうかはわかりませんが、 日常なんてロクすっ

ぽ書かずに、 適当に思いついた事を 殴り書きしまくっている現在の

この有様を見たら、 なんと言うのだろうと ・・・ ふと気になる(心配にな

る)時もあったりします。 ほとんどこの日記は裏コーナーと言うか ・・・

エヴァ小説いろいろ読んだ後にめぐり合う 交通事故のようなものだと

思っているのですが ・・・ (^_^;)まあ、人生なるようになるもんです。(笑)



(これは今はもうないよ。あしからず。)

裏コーナーと言えば、昔は このサイトには結構謎が隠されていて ・・・

(今でもいくつかありますが) てきとーにこさえた 挿絵が置いてあった

頃もありました。 基本的に文章サイトのつもりなので、絵を置く事にあま

り興味は無く、現在に至るも 置くのに適したデザインにもしていません。

しかしながら、最近はそんなことをすっぱり忘れて そこかしこに張りまく

っていて ・・・ サーバー容量とあわせて、デザインにもそろそろ 新展開

を考えなくちゃならないなぁと思ってはいます。(^_^;) (時間があれば)

この後 ・・・ もう一度大きなリニューアルをして ・・・ さらに リニューア

ルして 現在のカタチにたどり着くわけですが、 当時の名残を残すのは

この日記の一番左上のよくわからんロゴと、 私が今もなお 使いつづけ

ている 小説もどきの “背景画像” でしょう。 あの 灰色の背景画像

は、 実は大昔に私が勝手に書いていた ハードボイルドな小説(笑)の

背景に使っていたものに ボカシを入れただけのもので ・・・ もともとは

“金網” に近いものでした。 (刑務所から始まる話だった) 当時 長時

間見つづけても 目に負担のない 文字色と背景色の組み合わせを 

何通りも 何通りもくり返しテストしてみて あれを採用したのですが、目

に優しいのは 読むときだけでなく “書く時” も同じでして ・・・ 私はあ

の壁紙を見ながら文字を書きつづけた結果、すっかり “あの壁紙” で

ないと 落ち着いて書けない体質になってしまい(笑) この日記の壁紙

も、 色のレベルはそのままに、系統だけを変えたものを使っているのも

それが原因だったりするのです。(笑) ( まあ、統一感を出すってのも

理由ではあるのだけれど ) ・・・ ともあれ、このサイトの遍歴? の概

要は だいたいこんな感じです。 失敗や成功は多々あり ・・・ やって

みて初めてわかった事。 知った事も もちろん沢山ありました。

そういえば 長いこと日記を書いて来ましたが、 『 エヴァ小説 』 とか

『 エヴァサイト 』 について書いた事は あまりなかったなぁ・・・。 丁度

良いので これを 『 前編 』 として、 次回に そこいらへんのことを

ちょろちょろ書きましょう。 単に昔話をするだけではツマラナイので、こ

れから エヴァ小説サイトを作ろうかな? みたいな人の 何かの役に立

つような 参考になるようなネタを ・・・ うわっ、ワシ 偉そー!!(笑)

ま、ミリオン行ったので、数日間はミリオン王様気分に浸らせてもらいた

いと言う感じで。(^_^;) 許してつかーさい。

・・・ あ、そういえば ・・・ 失敗と成功と言って思い出したけれど、AIFが

倒産して、プロバイダーを契約しなくちゃならない時に 当時無名だった

にも関わらず 最速クラスのスピードで密かにイカしてた 一次プロバイ

ダ(上流に近いプロバイダ) ドルフィンに契約したのは 今思えば大成功

でした。 あれから随分経ちましたが、現在でもWEBサイトの表示速度

はトップクラスだと思います。 (あんまり表示で待ったことないでしょ?

このサイト) おかげで 心おきなく日記やTOPに重い画像を・・・ (コラ)

とにもかくにも ミリオンな日記も相変わらずのアホ散文ですみません。

カウンターの数字にはあまり拘りませんが、それでも 非常に嬉しいもの

です。(#^_^#)ポッ  ひとまずこれで一区切り。 

さーさーお立ちあい! これから始まる 第二幕、鬼が出るか蛇が出る

か!? 御代は見てのお帰りだよ!!(笑) と言う訳で 幕をあげるの

は自分ですが、役者ものびのびと ・・・ 楽しんでやれる舞台にしますの

で、 今しばらく 醜い裸踊りにお付き合いくださいませ。

・・・ 交通事故 もとい、 犬に噛まれたと思って。(笑)


※ 広告表示を見ずに繋ぎつづけると言う デンジャラスなテクニックをあ
   み出した 現・東京都在住の ほ○ま氏と その他の同じような酷い
   ユーザーの氾濫が爆裂倒産の主な原因と思われる。ごめんなさい。

 

7/19(土)

だ ・・・ だめだ、超絶難解論文に加え 連日の嬉しいお祝いメールと、

お祝いの投稿作品で パニックを起こしていて、まともに日記を書く時間

がありゃせん。(笑) (ついでに今日は電気屋さんが来てクーラーを新し

いのに取り替えていった。つーか、うちはなんでクーラーが5台もあるんだ

よ(笑)) おそらく月曜日までこんな調子ですが、100万ヒットを迎えての

あらためての日記と、ディズニーランド日記と、他 何個か書きたいことが

溜まってますんで ブワッとがんばります。(^_^;) メールの返事も激しく

溜まっておりますが ・・・ どうか気長に待っていてくださいませ。(^_^;)

 

7/19(木)

ミリオンヒットにまつわる話は また明日。 … 今夜は金曜日ですので、

チャットにいると思います。○年前から来ている貴方も、昨日来たばかり

のあなたも、よろしければお話しましょう。 … ありがとうございました。

 

7/16(月)

 日本一ブリジットバルドーな 漫画版ラブひな 




 

「 と 言うわけで、いささかフライング気味だが …

  ラブひなのレビューを待ち望む声も多いので、

  今回の12巻も 電光石火のレビューと行きたいのである。 」

 

「 電光石火は結構ですけど …

  ほんとに待ち望んでる声なんてあるんですか?

  ほくまさん。 」

 

「 おうよ、

  これを見よ!! 」

 

「 おお〜!!!

  確かにメールが沢山来てますねぇ〜!!

  なになに? これはマガジン掲載時にまで言及してくれと …

  ふむふむ。

  いろいろな意見があるんですねぇ … 」

 

「 まあ 基本的に毎週毎週のレビューをする気はない。

  単行本で楽しんでいる人に失礼だし

  毎回喋ることがあるほど 中身のある漫画とは言えないしな。 」

 

「 さらっと酷い事言わないでください。 」

 

「 と、 言うわけで

  ついに景太郎の帰還から始まった 12巻だが

  最大の見所はやはり … 」

 

「 … あの、 ほくまさん … 」

 

「 成瀬川とカナコも入れた三角関係の

  行方と言う話になるのだが … 」

 

「 ちょっと、ねえ、 ほくまさん 」

 

「 あんだよ 」

 

「 このメールの山 …

  下のほうがみんな 妄想戦士ヤマモト に

  関してのメールなのですが … 」

 

 

「 … またその話か!(怒)

  俺はもう 実生活でその話はし飽きたんだ!!

  まあ ヤマモトの第一巻が発売される時期と

  今回のラブひな12巻は ほとんど同じだから

  あらためてレビューをしても良いが …  」

 

「 あの漫画に レビューが必要とは思えない気が …

  それに ほとんどのメールは そんな事より

  あなたに向けて、ある一つの質問だけ

  書かれていますけど … 」

 

「 ああ そうだろうとも!

  だからこの際 きっぱり言っておこう!

  あれを描いているのは俺ではない!」

 

「 … あらためて断言するまでもなく、

  当たり前だと思うんですけど、

  深読みする人はいるんですねぇ〜 … 」

 

「 まあ 確かに、

  俺が描いてるとしか

 思えないがな。 」

 

「 … 確かに。

  内容からセリフから何からすべて

  この日記そのまんまみたいな漫画ですよね、

  これ。 」

 

「 特にアニヒナレビューな。 」

 

「 ですねぇ …

  あと フギュアレビューも。 」

 

「 しかしまあ、そのおかげで

  波長が合いすぎると言うか …

  あまりにも内容が “普通” “当然” “当たり前”

  に思えて、 俺にはあまり面白くないんだがな。 」

 

「 そ、それも大問題な気が … 」

 

「 作者の小野寺先生と、

  伊豆の温泉宿あたりで

  一度ゆっくり お話してみたいなぁ … 」

 

「 して、話の題目は? 」

 

「 もちろん、

  萌えとは何か?だ 」

 

「 この人 … 

 つかみ合いのケンカする気や … 」

 

「 いや、

  意見が同じすぎて発展しない気もするが … 」

 

「 … 確かに …

  じゃあ あらためて突っ込んだりレビュッたり

  する必要も 気も 今のところないと … それでよろしいんですか? 」

 

「 ああ、そうだ。

  小野寺先生が 真の漢(おとこ) への道を

  踏み誤りそうになった時に、

  俺がさりげなく、愛の鈍器

 助けるだけだ。 」

 

「 あほや 」

 

「 とりあえず この道を進む ならば、

  道を指し示す心のバイブレーションズビッチ

 として 学ランの中に携帯するのが常識だな。 」

 

「 社会人はどうするんですか、社会人は。

  あと 私服の大学生は。 」

 

「 バカちんがぁ!! 」

 

「 わああ! 」

 

「 貴様はそれだから青二才なん

  じゃあ!!良いか!

  例え学生服を脱ごうとも、

  いくつになろうとも!

  心は常に汚れた学ランを着る!!

  口に草笛! 土手の夕日を忘れず

  に、雨に濡れた捨て子犬を助け

  続ける!!

  それが  ってもんだろう!!

  漢 は みな 

 イカロスになれえええ

 えええええ!! 」

 

「 はいはい、

  じゃあ 次いきますよ、

  ラブヒナの12巻ですが。 」

 

「 バカちんがぁあ!!

  貴様 軍曹の話を聞いておるのかぁ!! 」

 

「 あなた単に “バカちんがぁ!” って言葉が

  自分で言ってて 面白くなって来てるだけじゃないですか。

  さっさと先に進みましょうよ、やること山積みなんですから。 」

 

「 … それもそうだな 」

 

「 で、 12巻ですけど … 」

 

「 ああ。 総評として

  もうなんかどうでもいい

  と言う感じかな。 」

 

「 ぶっ!! ほくまさん!

  サクラ3と言い!

  あなた最近 辛すぎですよ!

  愛をもって 寛大な目で! 」

 

「 バカちんがぁ!!

  愛があるから 厳しいんじゃ!

  男はなぁ、 みな 無頼漢なんじゃ! 」

 

「 はいはい、それはもう良いですから …

  なんでダメなんですか、 ラブひな 」

 

「 いや ダメっつーかさぁ、

  お色気ギャグ連発と表紙も

  何もかも 不自然なまでにファッション雑誌から

  切り取って着たみたいに着せ替え人形と化してる

  全登場人物 すべてひっくるめて

  単なる 萌えキャラ絵集

  になってる気がするんだよ、俺には。 」

 

「 ぐっ …

  い … 痛いトコつきますね、相変わらず 」

 

「 まあ 中身がありゃー 外見がそうでも

  そうは見えないんだろうけどさぁ …

  中身が何にもないから そんなトコばっかり

  目がいっちまうよな。 残念だが。 」

 

「 なるほどぉ …

  確かに 中身無いですよね、最近は。 」

 

「 やる事終わったのに連載続けたからな。

  出がらしだよ 出がらし。 今のラブひなは。

  メインの景太郎と成瀬川の話は 東大合格で終わり。

  つまり ラブひなは あの時点で終わりだったわけで、

  中身のある漫画としては すでに終了したと考えるのが

  妥当だな … 」

 

「 で、 今のラブひなは 出がらしだと? 」

 

「 早い話が、最後のハッピーエンドの一コマを書かずに、

  その中間に 果てしなく 思いついた小ネタを詰め込んで

  できるだけ話を長く続けようとしているだけだな。

  … 大人の世界は 嫌だねぇ〜 」

 

「 でも、ほくまさん。

  出がらしでも 面白ければそれで …

  ほら、 萌え萌えなら なんでも良いって感じで、

  それこそが ラブひなと言うか … 恋愛ゲーム漫画と言うか … 」

 

「 それは大きな間違いだよ。

  萌え萌えっつーのは 言葉は簡単だが、

  そう簡単に発生するもんじゃーない。

  中身が伴わない萌えは、一過性の萌えに過ぎない。

  それにな、

  潔く終了できなかった理由は他にもある …

  恐らく 他のキャラの魅力が

 強くなりすぎてしまった

  ってのも あると思うな。 」

 

「 素子とか しのぶちゃんとか カナコとかですか? 」

 

「 恋愛ゲームの漫画化と言うコンセプトどおりに

  作りすぎてしまったのが 致命的だったんだろうな。

  … つまり ヒロイン格のキャラが多すぎて

  彼女達をあまりにも簡単に ごっそり切り捨てて

  主要キャラ二人だけのストーリーで終わらせる事が

  勿体無い気がしてしまったんだろう。 」

 

「 な … なるほど … 」

 

「 しかし 恋愛ゲームと同じで、

  いろんな人のニーズに応えるために

  いろんなタイプのヒロインキャラがいたわけだし、

  それが 狙いどおり いろんな人から人気を集めて

  講談社漫画賞を受賞したくらい支持されたわけだ。

  … つまり 現在のラブひなにおけるごちゃごちゃの

  メチャメチャの ストーリー破綻状態は、

  ラブひなが ラブひなであるための 特徴

  そのものが引き起こした、

  ある意味当然の結果といえるわけだ。 」

 

「 なんだか 皮肉なものですねぇ … 」

 

「 素子とのハッピーエンドはこうなるのに …

  しのぶとのハッピーエンドはこう書きたいな …

  そう思うけど それが描けない 赤松氏の葛藤と、

  それが読みたいけど 読めない読者の怨念と、

  甘い汁を マニアン達から吸えるだけ吸いたい

  講談社の思惑が、 現在の悲劇の中枢だろうな。 」

 

「 どうにかならないんですか?

  これだけ人気になったんですから … 勿体無いですよ。 」

 

「 解決策は 意外と簡単さ。 」

 

「 ええ!? 本当ですか!? 」

 

「 ああ。 つまり 今のラブひなは

  存在しない “ラブひな” と言う名前

  恋愛シュミレーションゲームの コミック版

  言った方が良いのは 理解できるよな? 」

 

「 … はい。 」

 

「 恋愛シュミレーションゲームには、サクラ大戦のように

  様々なエンディングがある。 

  思えも知っての通り、 マルチエンディングと言うやつだ。 」

 

「 ええ。

  沢山のヒロインから お目当てのキャラを攻略して、

  そのキャラとのエンディングに到達すると言う … 」

 

「 そうだ。

  しかし それをコミックにしてしまうと、

  どうしても 1人のヒロインとの話に終始しなければ

  一本の漫画にはならない。

  ゲームはマルチでも、

  漫画はひとつだからな。 」

 

「 … ま … まさか … 」

 

「 そう!!

  ラブひなを、 世界初の

 マルチエンディング

 コミックにすれば良い

 のだ!! 」

 

「 そ … そんな無茶な!! 」

 

「 無茶じゃない!

  どうせ連載終わったら “外伝” とか “おまけ”

  とか言って 素子の幼少時代とか

  しのぶちゃんのその後とか なんとかんとか

  好き勝手にやるつもりだろうから(予想)

  潔くそれを本流にすれば良いだけの事!! 」

 

「 無理ですよ!!

  エンディングがいくつもある漫画なんて、

  どーやって作るんですか!? 」

 

「 どーやるも こーやるもない!!

  ラブひな “素子版” 12巻

  ラブひな “しのぶ版” 12巻

  ラブひな “むつみ版” 12巻

  …

  … … … 」

 

「 ひ …

  ひいいいいいいいいいいいー!!!!! 」

 

「 本屋で沢山の人々が、

  ぶつぶつと 

  『 お、俺は素子派だから 素子買えばいいんだな

    うへ … うへへ … じゅるじゅる 』

  みたいな光景が

  夜な夜な繰り広げられるわけだ!

  これぞ 新たな出版のカタチ!!

 新たなコミック体制の

        誕生じぁあ!!! 」

 

「 … あ、赤松先生の苦労を

  まったく考えてない意見ですね 」

 

「 なぁ〜に、

  ラブひな “スー版” 20巻

  ラブひな “カナコ版” 20巻

  とか どんどん増えて どんどん売れるわけだから

  赤松先生の生涯の ライフワークとなり、

  売上もウハウハ、高額納税者ランクもダブル

 スコアのぶち抜きTOPで 講談社も血尿垂れ

 放題の嬉泣きだろ、みんな幸せになれて

 良いじゃないか。 」

 

「 …… 」

 

「 俺が 民間のリサーチ会社に頼んだ計算だが、

  ラブひなが マルチエンディングを採用した場合 …

  以降 10年間での経済効果は

  587150000000000000000000000000

000000000000000000000000000000

000000040000000000000000000000

000000000000000000000000000000

000000004560000000000000000000

000000000000000000000000000000

000000000000000000000000000000

000000000オーギュスト にのぼるそうだ。 」

 

「 あ、あの …

  私の知らない通貨なんですが … 」

 

「 日本円に直すと

  8750円くらいだな。 」

 

「 オ … オーギュスト国の経済状態は

  大丈夫なんですか? 」

 

「 ちなみに そのうち 8千円は

  東京都の ほくま と言う青年が

  素子エンディングに嬉し泣きしながら

 本屋の店員になげつけた財布の中身らしい。 」

 

「 す … すくなー! 」

 

「 ま 冗談はさておき

  大満足の 12巻の中身なんだが … 」

 

「 ほくまさん、

  流石に私も怒りますよ、ホントに。 」

 

「 まず

  25Pの兄の布団の匂い大好きカナコ

  … これには私も賛同だな。

  重要な要素だ。 φ(・_・)メモメモ 」

 

「 そこ、 メモらない 」

 

「 あと カナコに拘るなら 49Pも可愛いな。

  レイとアスカを混ぜたような彼女のキャクターを

  未だに赤松氏が とらえきれてない事を伺わせるよ。 」

 

「 … ? …

  さり気なく毒が入ってるような … 」

 

「 あと、素人は見落としがちかもしれないが

  47P 2コマ目のスーと それに嫉妬なしのぶも

  可愛いな。 スー好きだな、俺 スースーしててさ。 」

 

「 ほくまさん …

  あなた 起きてますか? 」

 

「 あと やっぱり肝心の 成瀬川のあのラスト、

  逆切れ&熱烈はアスカ的でよろしいな。

  ただ “ちゅっ” の “ち” の字が消えかけて

  インク染みに見えるのが残念だから 次の刷りで

  修正される事を期待しつつ メモしつつ 取り入れよう。φ(・_・)メモメモ 」

 

「 なんだか 何を言ってるのか

  よくわからなくなって来たんですけど ・・・ 」

 

「 ああ、 俺もだ。

  つーか 改めて読んでも

  これは単なる 自己パロ漫画(※)だな。

  やっぱさ、連載は東大合格でやめにして

  後の話は全部 コミケの自分のブースで売れば

  良かったんじゃねーの? 赤松よぉ 

 それこそウハウハマネーが

 ウハウハウハウハウヒウヒ 」

 

「 やっ やばい!!

  ほくまさんが壊れ始めてる!

  変な話題はやめてください!

  もう夏なんですから!  」

 

「 だってよー お前んとこさ、

  5年前だっけ? オレんとこから見える場所 」

 

ボグッ!!

 

「 はぁ … はぁ … はぁ 

  あぶないところだった … 」

 

「 き … 金属製の

  ボールを打つ道具でなんて … ガクッ … 」

 

「 はぁ … はぁ …

  何のことか知りたい人は、明日ラブひな12巻と一緒に

  ヤンキンの 妄想戦士ヤマモトも買って来てください。

  では また次回!! 」

 

 

「 … イ … イロヒナへの文句

  まだ言ってないのに … 」

 

ボグッ!!

 

 

表紙

電撃大王の夏のデカイポスター欲しいな … 榊さんテレカも

 

※自己パロディの略。原作者自らが、作品のキャラクターを使いパロディ漫画を作る事。例:JAC