お薦めの図書




すべての力をひとつに
アンソロジー狭山事件30年


 編集:部落解放同盟中央本部
     中央狭山闘争本部
 発行:解放出版社
 
【コメント】
 石川一雄さんの不当逮捕から30年間の
 闘いの記録。ご両親のインタビューや、
 一雄さんの努力、そして裁判の経緯が
 よくわかります。作家野間宏氏の命が
 けの取組みには感動します。
  瀬戸内寂聴師の講演も収録。


東北学
別冊5「壁を超える」


 編集:赤坂憲雄・森繁也
 発行:東北芸術工科大学
    東北文化研究センター
 
【コメント】
 東北には本当に差別は無いのでしょうか。
 ただ検証が遅れているだけではないので
 しょうか・・。これまでタブー視されて
 きた東北の歴史を真正面から見る熱い特
  集です。


東西/南北考
-いくつもの日本へ-


 著者:赤坂憲雄
 発行:岩波新書(新赤版700)
 
【コメント】
 柳田民俗学の「ひとつの日本」の限界を
 突破した名著。「・・この弧状なす列島
 の民衆史をめぐって、今、再審のときが
 訪れようとしている。」(著者)
 「東西」という中央からみた統合の歴史
 観の軸を「南北」に置き換え、「いくつ
 もの日本」が論証されます。それはまる
 で推理小説を読むような興奮を感じます。
 第五章では、東北の差別が語られていま
  す。「長いものには巻かれろ」という東
 北に漂いつづける厭世観から脱皮しラジ
 カル(根源的)なものの見方と生き方を
 この書から得ることができるはずです。


日本の刑事裁判
−冤罪を生む構造−


 著者:青木英五郎
 発行:岩波新書83
 
【コメント】
 「狭山事件」の背景には日本の司法体質が
 あります。公正さを欠き冤罪を生み出す「
 検察官司法」という悪弊や、「たとえ悪法
 とはいえ法を守るのが裁判所の仕事」な
 どと平然とうそぶく裁判官。司法は憲法に
 よって保障された「主権在民」「基本的人
 権の尊重」の実現をはかるものであって「
 法と秩序」を守る国家暴力装置ではありま
 せん。


ヒューマンライツは複数形
「ジャーナリストの直眼斜眼」


 著者:稲積謙次郎
 発行:西日本新聞社
 
【コメント】
 「同和対策事業特別措置法」失効後のいわ
 ゆる「地対法」の制定に際して政府の地
 域改善対策協議委員を務めた著者の「人
 権エッセイ」です。簡潔な文体と濃い内
 容は読者を惹きつけて離しません。私は
 「シンドラーのリスト」に感動しました。


出会い
私と部落三○○万人


 編集:部落解放研究所
 発行:解放出版社
 
【コメント】
 それぞれが、部落問題にかかわったきっ
 かけを語ります。34名の「告白」であり
 「闘い」であり、読み進むたびに感動と
 力を与えられます。乾武俊氏「部落の母
 」、福田雅子氏「”やさしさ”の波紋か
 ら」に私は大きく心を揺さぶられました。
 みなさんは、どのようにこの本を読まれる
 でしょうか。


2003年版
全国のあいつぐ差別事件


 編集・発行:
  部落解放・人権政策確立
  要求中央委員会
 発行元:解放出版社
 
【コメント】
 いま、リアルタイムで発生している差別事
 件をとりまとめています。とりわけ、イン
 ターネットに見られる露骨な差別には、
 この問題の根深さを感じます。



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